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PNP-Tr 理想トランジスタ

活性モードで動作中の理想PNPトランジスタについて ベース領域の少数キャリア密度(式1)を使って Iep(エミッタ正孔電流)とIcp(コレクタ正孔電流)を厳密に導きたい。 (基本的には正孔は順方向バイアスによってエミッタからベースに注入され 拡散によりベース領域を横ぎってコレクタ界面に達成) Pn(x)=Pno[e^(qVeb/kT)-1]*[sinh(W-x/Lp)/sinh(W/Lp)]+Pno[1-sinh(x/Lp)/sinh(W/Lp)] (式1) x=0時はエミッタとベース空乏領域の端 x=W時はベースとコレクタ空乏領域の端 Pn:少数キャリア密度 W:空乏層幅 Lp:拡散係数 ↓ ex) W/Lp<<1の時に ・Iep=(qADpPno/W)e^qVeb/kT ・Icp=(qADpPno/W)e^qVeb/kT

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  • inara
  • ベストアンサー率72% (293/404)
回答No.1

> W:空乏層幅 W は空乏層幅でなく、中性領域幅だと思います。 ご質問は PNP-Tr ですが、「 NPN-Tr の場合 」 は     Ie = -A*( Jne + Jpe )      = q*A*ni^2*{ Dn/( Na*Ln )*coth( Wb/Ln ) + Dp/( Nde*Lpe )*coth( We/Lpe ) }*[ exp{ q*Vbe/( k*T ) } - 1 ] - q*A*ni^2/( Na*Ln )*cosech( Wb/Ln )*]*[ exp{ q*Vbc/( k*T ) } - 1 ]     Ic = -A*( Jnc + Jpc )      = q*A*ni^2/( Na*Ln )*cosec( Wb/Ln )*]*[ exp{ q*Vbe/( k*T ) } - 1 ] - q*A*ni^2*{ Dn/( Na*Ln )*coth( Wb/Ln ) + Dp/( Ndc*Lpc )*coth( Wc/Lpc ) }*[ exp{ q*Vbc/( k*T ) } - 1 ] となります。A は接合断面積、ni は真性電子密度、Wb はベース中性領域幅( < ベース幅 )、We はエミッタ中性領域幅( < エミッタ幅 )、Wc はコレクタ中性領域幅( < コレクタ幅 )、Ln はベースでの電子拡散長、Lp はベースでの正孔拡散長、Lpe はエミッタでの正孔拡散長、Lpc はコレクタでの正孔拡散長、Na はベースのアクセプタ密度、Ndc はコレクタのドナー密度、Nde はエミッタのドナー密度です。この式が成り立つのは、下図のように、不純物密度が各領域(エミッタ・ベース・コレクタ)で一定とした場合(理想というのはこの意味?)で、x = 0 はエミッタ側のベース空乏層端、x = Wb がコレクタ側のベース空乏層端としています。       ↑エミッタ(N)  不 Nde┝━━━━┓  純    │       ┃ ベース(P)  物  Na├──── ┗━━━━━━┓    コレクタ(N)  密 Ndc├─────────── ┗━━━━━━━━━┓  度    │        ↓x = 0 ↓x = Wb               ┃       ├───┼─┼───┼─────┼──────┸─→ x 距離       ← We →   ← Wb →          ←── Wc ─→             ←→      ←────→         エミッタ空乏層    コレクタ空乏層 上式の出発点は、P型のベース内の少数キャリアである電子の連続方程式    Dn*d^2 n/dx^2 - ( n - np )/τn = 0、τn = ( Ln )^2/Dn です。ベース中性領域が 0 ≦ x ≦Wb の範囲にあるとして、境界条件    n(0) = np*exp{ q*Vbe/( k*T ) }    n(Wb) = np*exp{ q*Vbc/( k*T ) } の下で、連続方程式を n について解くと    n = np + np*exp{ q*Vbe/( k*T ) }*sinh{ { Wb - x )/Ln }/sinh( Wb/Ln ) + np*exp{ q*Vbc/( k*T ) }*sinh( x/Ln )/sinh( Wb/Ln ) となります。したがって電流方程式    Jn = q*Dn*dn/dx から、Jne = n(0)、Jnc = n(Wb) が求められます。一方、正孔電流も同様にして計算すれば Jpe = p(0)、Jpc = p(Wb) が求められます。Jne 、Jnc、Jpe、Jpcから Ie と Ic が求められます。 「 PNP-Tr の場合 」 も、同様にして    Dp*d^2 p/dx^2 - ( p - pn )/τp = 0、τp = ( Lp )^2/Dp    p(0) = pn*exp{ q*Veb/( k*T ) }    p(Wb) = np*exp{ q*Vcb/( k*T ) } を p について解いて、電流方程式    Jp = -q*Dp*dp/dx から計算できると思います。

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