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冷やし方のいろいろ

siegmundの回答

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.6

いやあ,面白そう. 私も参加させてください. ものを冷やすというのはなかなか大変で, 大昔は夏の氷は貴重品だったですよね. 枕草子にも,貴(あ)てなるものとして 「削り氷にあまづら入れて・・・・」なんて書いてあります. 脱線はやめて, あるものをもっと温度の低いものに接触させれば冷えますから, stomachman さん言われるように, どうやって温度の低いものを作るかですよね. 既にいろいろあがっていますので,補足と追加を ○ 放射. これは stomachman さんに付け加えることはないようです. Sky radiator なんて,私知らなかったです. ○ 断熱膨張(stomachman さん,myeyesonly さん) 気体膨張のさせ方にちょっとポイントがあります. 圧力差が生じないようになるべくゆっくり膨張させるのを, 準静的断熱膨張といいます. これは必ず冷えます. 一方,圧力差のあるところに吹き出させる(高圧ボンベから空気中へ,など) の類(本当はもちょっと制限があるけど)を ジュール・トムソン膨張と呼んでいます. 理想気体ですと,この膨張では温度変化がないことが知られています. 実際の気体では,逆転温度と呼ばれる温度がありまして, その温度以上からジュール・トムソン膨張を開始すると温度が上がってしまいます. 逆転温度以下から始めれば温度は下がります. 空気,酸素,窒素,二酸化炭素などでは常温常圧で温度降下がおこります. 水素の逆転温度は-80℃,ヘリウムでは-173℃. ○ 氷に塩を混ぜる(morion2 さん,stomachman さん) 塩化ナトリウムだと,-21℃,塩化カルシウムだと -55℃. ついでに,エチルアルコール+ドライアイスで -72℃. ○ 塩が水に溶けるとき,吸熱するものを使う手もあります(ふつうは発熱). 代表的なものは,硝酸アンモニウム. たたくと冷たくなる冷却パックはこの応用です. ○ 断熱消磁(myeyesonly さん) 熱力学的には断熱膨張と同じ理屈です. 圧力の変化が磁場の変化に対応しています. 常温でも冷えますが,常温で用いるメリットはないでしょう. 銅の核スピンを使った冷却ではμK (10^{-6} K) の オーダーまで冷えます. 世界最低温の記録は,この手法で作られました. (K は絶対温度). ○ 液化気体を真空ポンプで減圧すれば常圧の場合より冷えます. 液体窒素は常圧で 77K ですが,ポンプで引くと 63K 位まで冷えます. ○ He3-He4 希釈冷凍 液体 He3 を液体 He4 に混ぜると温度が下がるという効果があって, それを利用したものです. mK オーダーの実験に使われます. ○ ポメランチュック冷却 ふつうは液体に圧力をかけて固体にすると,発熱します. ところが,He3 ではある温度領域で,液体 He3 に圧力をかけて 固体にすると吸熱します. これを使った冷却で,mK オーダーの手段. 最近は希釈冷凍に押され気味のようです. ○ レーザー冷却 レーザーなんか当てたら温度が上がりそうな気がしますよね. 原子の共鳴周波数より少し低い周波数のレーザーを当てて, ドップラー効果の応用で原子の運動エネルギーを吸収しようというものです. 1997 年のノーベル賞受賞の仕事です. 最近,レーザー冷却を使って, アルカリ原子のボーズ・アインシュタイン凝縮が観測されています.

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