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文学部の良いところってなんですか?

「文学部の良い所って何ですか?」と生徒に聞かれて困っている文学部史学科国史卒業の教員です。生徒に夢を与えるような「文学部」とはどう説明すればよいのでしょう。因みに私は授業に出席せず体育会系のクラブ活動に没頭していたので自分の経験があまり語れません。

  • 高校
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ucok
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回答No.3

#1ですが、まだ締め切っていらっしゃらないようなので、もひとついいですか? 大学のポイントは文献ですよね。 高校までは、勉強に使うものといえば、その学年用にわかりやすく作られた教科書や参考書や推薦図書が殆どです。ところが、大学になると、大人の専門家が平気で読んでいるような分厚い文献や資料を読み解きながら、講義を聴き、レポートや論文を書くことになります。なので、できれば興味を持って読み進むことができる分野であるのが望ましいです。 私の場合、難しい哲学書や経済学書やグラフや統計を見るのは苦手だったので、小説や随筆など、親しみやすい文献を扱う文学科に進学しました。実は、これが学科選択の最大の本音です。

bon1234
質問者

お礼

文学・史学関係の生徒には引用しやすい文章ですね。何度も有難うございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

文学部の心理系でした(臨床ではなくて基礎のほうです)。 文学部のよいところは、なんといっても分野の広さではないでしょうか。文学だけでなく哲学、歴史学、心理学、社会学、言語学、科学史科学哲学など、さまざまな講義があって、しかも一般教養ではなく専門科目として受講できます(大学によってまったく異なるので、事前に調べる必要がもっとも大きい学部でもあります)。 ほかの学部に出かけることなしに、1限目にシェイクスピアの戯曲を堪能したあと(英文学)、2限目に錯視の実験を体験したりマウスの脳に電極を刺したりし(心理学)、3限目にペアノ算術内で1+1=2を証明し(論理学)、4限目に遺伝学の洋書テキストの読み会に参加し(科学哲学)、5限目に日本の歴史を学ぶことも可能だと思います(歴史学)。そこまで広く扱っている大学はそれほどないとしても、同じ大学内のどの学部よりも分野が広いのは確かだと思います。 まったくやり方の異なる学問が混在というか跋扈というかしているという点では、文学部が一番でしょう。ANo.1のお礼で質問者さんは「いわゆるファジーな分野もしくはこれという正解がないものを」と書かれていますが、私の場合は動物相手の心理学で、脳の活動ではなく行動を見ていたので、どのような条件で統計的に有意に行動がちがってくるのか、ちゃんと行動に落としこめる条件を考える必要がありました。私が思うに、ほかの学部とは異なってファジーだという点が有利なのではなくて、ファジーなものから比較的お堅いものまで、さまざまなものがとり揃っている点がすばらしいのではないか。しかも、ファジーといっても、英文学と文化の研究とではやり方が異なるでしょうし(どちらもかならずしもファジーとはかぎらないでしょうが)、お堅いといっても、心理学と言語学とでは方法論がかけ離れています。それだけ多様なのだと思います。 文学部に入ったからには、近しい分野はもちろんのこと、毛色の異なる分野の講義にも参加しないのは、かなりもったいないです。心理学の実験の実習には、心理学を専攻しようと考えていない人も、多く受講していたと記憶しています(統計などレポートがそれなりに厄介ですが)。

bon1234
質問者

お礼

心のこもった文章有難うございました。両者とも甲乙つけがたかったのですが、今回は投稿回数(という何という単純な)で決定いたしました。申訳ありません。しかし、実は高一の娘には文学部の心理学科に行くように、言っています。その点では非常に参考になりました。心理学は理系的要素も入ってくるようなので、理系の科目も興味を持って学習するように勧めていきます。

  • ucok
  • ベストアンサー率37% (4288/11421)
回答No.1

文学部卒業の保護者です。私も授業を殆どさぼっては、学外の人たちとバンドや追っかけやってましたが、一応、志しを持ってこの学部を選び、また、その志しを実現しはしました。 文学部の良いところは、なんといっても文学という角度から物事を多角的に学べることです。これが社会学などだと、政治・経済といった角度から世の中の動きを学ぶことになるのでしょうが、文学というものは、人の心のひだを垣間見る学問です。 古代から現代まで、国内でも海外でも、人は、政治や経済を司ったり、日常生活を営んだりしながらも、悩んだり喜んだりするわけで、そういう、一見するとどうでもいいような、感情というか情感というかが、案外と日々の活動を左右していたりします。その「心のひだ」が「文学」という形で記録に残っていて、また残され続けています。 私は子供の頃から漠然と「異文化同士の架け橋になりたい」と思っていました。そう考える中で、「日本人は近代化に向かう過程で、第六感的な曖昧模糊としたもののとらえ方を見失ってしまったのではないだろうか」とも感じていました。一方で、架け橋となるべく国際人になるには、まずは自国を知らなければと思っていました。海外に行けば人に聞かれるのは私の国のことだからです。 文学部では、仏教やジャズに関する講義を通じて古代や外国の人の思想に触れ、文字では表しきれない古文の発音を知り、現代のキャッチコピーの意図を探り、卒論は西欧崇拝を経て日本独自の美的感覚にこだわった作家を取り上げました。 尚、現実的な部分で言うと、マスメディアや教員という就職先に有利でしょう。私の時代ですと、コピーライターを目指す人も少なくありませんでした。私は紆余曲折の末、念願どおり、異文化同士の架け橋を主な目的とした文筆関係の仕事を細々とやっています。あ、ちなみに、こうして読み返してみると、なんだか右翼的な人間に見られそうですが、実際には、左派傾向のある耽美派です。

bon1234
質問者

お礼

いわゆるファジーな分野もしくはこれという正解がないものを研究すると言うことでしょうか。結構コアな部分でポイントを突いているお答ですね。自国を愛することは右翼的でないでしょう。私など授業で「日本語が出来ねー奴が英語しゃべれるか」と生徒に怒鳴りつけています。といっても国語の教員ではないのですが。それと懐の深い学部ですよね。 なーんでも一応教えてくれて、学科選択の際には何処に行こうが本人の勝手。社会で適応できる能力さえつけておけば何を研究しようと自由だし、また卒業後もあなた様のように探求し続けることが出来る。 何か自分が漠然と過してきた学生時代が正当化されたみたいで、本当に有難うございました。

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