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副詞の意味で形容詞を使うのは
映画のタイトルで「LOVE ME TENDER」ってありますよね。 意味から考えれば「LOVE ME TENDERLY」が正しいと思うのですが、 なぜTENDERLYじゃダメなのでしょうか。 このように形容詞を副詞の意味で使うのはよくあることなのでしょうか。 どんな場合にこの使い方をするのでしょうか。 質問が多くてすみません。 他にも同じような言い方、使い方があればそれを例にあげて説明して いただけると嬉しいです。
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flat adverb(単純形副詞)と呼ばれるもので、形容詞にlyをつけずにそのままで副詞的に使うことがあるということです。 イギリス英語にもありますが、特にアメリカ英語で広く使われているということです。
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- gekkamuka
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この曲について坂下昇「アメリカニズム」(岩波新書)では次のように、形容詞と副詞の区別がつけがたい、オザーク地方ならではの「切れば血の出る言葉 if cut, they bleed」として語っています。 「これを文法に合わぬといって、tenderly,sweetly となぜやらぬとおっしゃる朴念仁はおられまいが、南西部人ならYou talk mighty fine.やYou walk slow. は朝飯前なのだ。副詞と形容詞の微妙なズレは古い英語の特徴といわれるものだが、それよりも問題はその意味だろう。シェクスピアにもtender love, true love の用例は50回くらいも出てくる。tender は「情緒細やかで、肉感的感受性が強い」こと、sweet は「馥郁と香り豊かな」こと、ture は「誠実で、信頼のおける」ことと、C・T・オニオンズというイギリスの偉い学者は書いている(「シェクスピア語彙集」)。第一、今日の「かわいい」のlovely だって、「あでやかで、恋ごころを抱かせるような」官能美のあることで、こうしたjoje de vivre (生の歓び)を自由に発散させたようなエリザベス朝期の五感は今日の英語からはきれいに消えてしまった。オザーク人のプレスリーがこんな歌を歌うとき、それが艶歌であることの次第は、これだけでも分ってもらえたと思う。」(11ページ)
お礼
ありがとうございます。 切れば血の出る言葉、というのはおもしろいですね。確かに言葉は生き物ですし、 文法よりも意味を重視しているということですね。
- Ganbatteruyo
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Gです。 かなりスペルミスと変換間違いがあるので訂正させてくださいね。 >Driv safeという表現も定着したといえる表現の一つなわけですがDrive safelyという表現が一般的だったころは違和感を感じた人はたくさんいたと思いますが、この表現がよく使われるようになると帰ってDarive safelyという表現自体に違和感を感じるようになってしまい余計にDrive safeという表現が加速的に定着してくるわけですね。 は Drive safeという表現も定着したといえる表現の一つなわけですがDrive safelyという表現が一般的だったころは違和感を感じた人はたくさんいたと思いますが、この表現がよく使われるようになるとかえってDrive safelyという表現自体に違和感を感じるようになってしまい余計にDrive safeという表現が加速的に定着してくるわけですね。 です。 >lyをなくして福祉として使われるようになったものとして(コトバというものがしゃべることから始まるので多くはいまだ「口語的表現」としたいひとはいるとおもいますが)bad, right, fast, slow, sure, またこの現象から作り上げられたFlat adverbにも使われているflatも副詞として使われますし、数多くあります。 は lyをなくして副詞として使われるようになったものとして(コトバというものがしゃべることから始まるので多くはいまだ「口語的表現」としたいひとはいるとおもいますが) です。 >これは、日本語のラ行抜きの傾向と似たものがあると私は感じます。 つまり、できる、というフィーリングではラ行抜き、しかし警護的フィーリングではラ行はそのまま残しておく、という使い方の違いを出させた、言ってみれば「便利な」「誤解を少なくした」表現と私は感じるのです。 は これは、日本語のラ行抜きの傾向と似たものがあると私は感じます。 つまり、できる、というフィーリングではラ行抜き、しかし敬語的フィーリングではラ行はそのまま残しておく、という使い方の違いを出させた、言ってみれば「便利な」「誤解を少なくした」表現と私は感じるのです。 です。 ごめんなさい。
お礼
わざわざ訂正、有難うございます。
- Ganbatteruyo
- ベストアンサー率63% (4601/7273)
アメリカに38年住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。 lyがついた副詞のほとんどは形容詞からきているということはご存知ですね。 つまり「副詞」と呼ばれる単語郡の多くはこの形容詞のフィーリングを動詞などに使おうとして形を変えたと理解できると思います。 つまり日本語の~いという表現の形容詞を連用形(でしたっけ)に変え、~くという表現に変える事で動詞を形容することができるようになった、と感じるのと同じ変化と私は見るわけです。 つまり、「わざわざlyをつけて」という作業をするわけです。 エルビスなどの「斬新的」な歌手を作り上げるにはこの表現をすることによって、新しい歌手、フィーリングそのものを出したかっこいい歌手に歌わせるという作詞家の「陰謀」ともいえるものがあったと思います。 そして、だからこそ誰もこの表現に違和感を感じなかったどころか受けに受けたわけです。 これを他の歌手にさせたらあのころの英語感覚から言ったら無理があったと思います。 少し時代的にギャップがあることになるわけですが、最近の傾向としてこの-lyをとってしまい、形容詞の形のままで文法学者さんたちがいやおうなしに「副詞的用法」とか「副詞」という解説を付け加えることになった表現が多くなってきたわけです。 Driv safeという表現も定着したといえる表現の一つなわけですがDrive safelyという表現が一般的だったころは違和感を感じた人はたくさんいたと思いますが、この表現がよく使われるようになると帰ってDarive safelyという表現自体に違和感を感じるようになってしまい余計にDrive safeという表現が加速的に定着してくるわけですね。 >TENDERLYじゃダメなのでしょうか。 だめではないですね。 ただ文化的に今ではlove me tender(ly)という表現自体が使われないでしょう。 歌にしか残っていない表現(文法に関係なく)ともいえると思います。 また、歌詞の一部、それもトップヒットになってしまった歌のメインの表現であるわけですから、余計に「きざな表現」ととられてしまう傾向があると思います。 hardという形容詞などはlyをつけることで違ったフィーリングを持たせてしまったためにそのままで副詞として使われていますね。 lyをなくして福祉として使われるようになったものとして(コトバというものがしゃべることから始まるので多くはいまだ「口語的表現」としたいひとはいるとおもいますが)bad, right, fast, slow, sure, またこの現象から作り上げられたFlat adverbにも使われているflatも副詞として使われますし、数多くあります。 しかし、hardlyとまでいかなくとも、sureとsurelyのフィーリングの違いとか、fairとfairlyのフィーリングの違いなどを尊重した使い方を模するようになってきています。 これは、日本語のラ行抜きの傾向と似たものがあると私は感じます。 つまり、できる、というフィーリングではラ行抜き、しかし警護的フィーリングではラ行はそのまま残しておく、という使い方の違いを出させた、言ってみれば「便利な」「誤解を少なくした」表現と私は感じるのです。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
日本語のラ抜きのような、という例えは解りやすいですね。 形容詞と副詞が同形の単語は最初からそうなのではなく、あとから副詞の意味を持つようになったというのは 興味深いです。 ただ、TENDERはどの辞書を見ても、形容詞しか載っていませんでした。 それでも違和感なく受け入れられ、むしろ語呂がよくて耳に馴染む感じがするのは、すっかり定着しているからなのでしょう。 Ganbatteruyo様から回答がいただけて嬉しいです。 いつも他の方に丁寧な解説をされているのを読ませていただいています。 詳しく説明してくださり、有難うございます。
- SortaNerd
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映画の題名というか、曲名ですよね。 このあと「love me sweet」「love me true」「love me long」と続きます。 http://www.lyricsfreak.com/e/elvis+presley/love+me+tender_20049149.html 文法的には標準的ではないようですが、これによって何らかの効果を狙っているのでしょう。
お礼
有難うございます。 確かに主題歌も同じタイトルですね。 >これによって何らかの効果を狙っているのでしょう。 商業用という観点から見れば、文法よりも耳に残るフレーズのほうが効果的なのは当然ですね。
No.4です。映画のタイトルについては、響きやリズムがよいから tender の形で使用されているものと思います。
お礼
文法よりもインパクトを重視して、印象に残りやすくするということもあるのでしょうね。 有難うございます。
No.2=No.3様のご回答を見て「ああ、確かにそういうことがあったな。」と思い、辞書を引いてみたら以下のような解説がありました。 「プログレッシブ英和中辞典 第3版」より --------------------------------------------------------------------------- 語法 (1)副詞のslowは特に命令文で好まれる.(2)副詞のslowは動詞のあとに用いる:run [drive, go, speak] slowなど.(3)複合語にはSLOW-MOVINGの形があるが,「ゆっくり動いている列車」はa slowly moving train.
お礼
具体的な説明、有難うございます。 確かに副詞の意味のSLOWを見たことがありました。 今まで気に留めずに見過ごしており、解説を読んで、ああそう言えば・・・と思い出しました。
- Quattro99
- ベストアンサー率32% (1034/3212)
#2です。 例えば、slowはslowlyがあるにもかかわらず、slowのままで副詞として使われることが多く、下記辞書では副詞としても分類されています。
お礼
有難うございます。 この辞書に載っているGO SLOWという使い方、確かに聞いたことがあります。
- Kurouto
- ベストアンサー率28% (96/338)
映画のタイトルだから解釈が難しいですね。 100%とはいえませんが・・・ Love me, Tender.と考えた方がいいと思います。 英語では好きな人のことのHoney や sugarとかいいます。 これもこの一種で、「やさしい人よ、私を愛して」となるんじゃないでしょうか? まぁ本当の答えは映画作った人しかわかりませんね。 映画や本などのタイトルはちゃんとした文法で書かれてないことが多々ありますので、その辺を注意していただければ良いかと思います。
お礼
早速の回答、有難うございます。 Love me, Tenderというのは考えつきませんでした。ただ、実際にはLove meの後にカンマがついていないので、 呼びかけとは違うのかな、と思いました。 確かに映画などのタイトルは、文法どおりではないこともけっこうあるようですね。
お礼
解りやすい説明、有難うございます。 単純形容詞という言葉は初めて知りましたが、調べてみるとたくさんありますし、知っているものも ありました。無意識のうちに見過ごしていたようです。 ただ、TENDERに関してはいくつかの辞書を調べましたが形容詞しか載って いなかったので、ちょっと変わった使い方なのかな、と思いました。