あなたのHERO(英雄）は、誰ですか？

質問

明けましておめでとうございます。
今世紀もよろしくお願いします。
さて新世紀を祝いまして景気づけに一発。こんな質問は、いかがでしょう。
みんな例えば、小学生の時、王、長嶋（敬称略）に憧れてリトルリーグとかに入って、泥だらけになっていた頃、
っあったでしょ。（今で言えばイチローとか）覚えているよねあの頃を。
あなたのHeroを教えて下さい。Who is your Hero?
ちなみに私のHeroは、やはり本田宗一郎さんですかね？
説明の必要ないですよね。英雄と言うより神に近いかも。
ちょっとしたエピソードとか理由も説明してもらえると嬉しいのですが。それから、Heroは、私のお父さんなんてのもありかも？よろしくお願いします。
ちなみにこの質問に関しては、良回答は、選べないと思いますあしからず。

回答No.2

mori0309

私は世代的にはオヤジなのですが、質問文のなかに本田宗一郎さんの名前が見えたので、投稿させていた
だきます。（私も宗一郎さんをたいへん尊敬しています）
日本の歴史上で最も偉いと思う人物を一人だけあげよと言われたら、私があげる人物は二宮尊徳（金次郎）
です。尊徳は無一文、無教育、無閨閥、無地位、無権力のただの極貧農民なのに、自分の知恵と力だけで、
農村経営において伝説的偉業を達成しました。いくつもの没落農村を立て直し、藩や幕府に仕法のお手本を
示しました。
当時の人々のみならず、後世を生きる私達にも、大きな勇気を与えてくれています。人間がある困難に直面
し、それを解決しようとして、本当に真剣に考え、本当に、本当に真剣に取り組んだら、理論や資金や制度
といったバックボーンがなくても、知恵と力が涌き出てきて、困難を解決できるのだと教えてくれています。
人間の能力はそれくらいはかり知れないのだと教えてくれています。真に偉大な人物はこんなふうに歴史上
に現れる。私はそう思います。

尊徳伝記（概略）
●尊徳は身長６尺（180cm）の巨漢で、一介の農民でありながら、その人格・技能・手腕を藩主に認められ、
六百もの村や数藩の財政再建を行い、水野忠邦の命による利根川の治水事業や、日光神領の荒地復興にも
携わった。
●１６歳で両親・家・土地すべてを失い（酒匂川の氾濫が主因）、兄弟を親類へ預け、自らも伯父の家に寄食
した。荒地に菜種を蒔き、その菜の花の種の油で読書に励んだ。（それさえも「百姓に学問はいらぬ」と
許してもらえなかった）
●「土手坊主」とあだ名されるくらい、ひまさえあれば酒匂川の流れを観察し氾濫をくいとめる方法を考え
抜いた。それが後年の利根川治水意見書として結実した。
●２４歳で二宮家再興を成就。３１歳で元奉公先の武家（服部家）から財政再建を依頼される。（身分制の
厳しかった当時では考えられないこと）それが小田原藩主大久保忠真の耳にはいり、以後の数々の村や藩の
再建へとつながる。
●勤勉な農民を農村全員の投票によって選び、その農民に無利子の金を貸し付けるという制度を作り、その
投票権を未亡人にも与えた。（これも当時では考えられないこと）現在の信用組合にも似た五常講を考え出し
実行に移した。
●積極的な荒地開墾を行ない、荒地からの収穫を農村の蓄えとした。（当時、荒地からの収穫には数年間、
年貢がかからなかった）
●他村の没落農民を移民として受け入れ、荒地の開墾にあたらせた。しかし住民農民の拒否反応や移民への
嫌がらせが起こり、尊徳をひどく苦しめた。（荒地といえどもよそ者に村の土地を使わせるなどもっての
ほかという大反発が起こった。金次郎の活躍をねたむ小田原藩士の圧力や妨害もはげしかった）
●初物の茄子の味から凶作（天保の大飢饉のはじまり）を予測し、農民に空き地に稗（ひえ）を蒔かせる
などさまざまな指示を出し、桜町領では一人の餓死者もなく飢饉を切りぬけた。
●総じて尊徳は、あぶれた人々・見捨てられた土地・落ちている種、そういった捨てられたものばかりを
集めてそのいのちをよみがえらせようとした。

尊徳の偉大さは、本田宗一郎さん・松下幸之助さん・土光敏夫さん、最近では樋口廣太郎さん、みなさんに
共通していると思います。

お礼

はじめましてmori0309様。
なるほど二宮尊徳さんですか。
なにぶん不勉強なもので、あまり良く知りませんでした。
（確か私の通っていた小、中学校に薪を背負って、本を読んでいる尊徳像が、あったと記憶しておりますが、）
お恥ずかしい限りです。しかしそんな偉い方だったとは。
大変勉強になりました。有り難うございました。
又よろしくお願いします。