蛍光試薬の濃度と蛍光強度の関係
- 蛍光試薬の濃度が低くなると蛍光の強度も低下するのでしょうか。
- リポソームにFluoresceinを入れて再構成した場合、外部の溶液の浸透圧によってリポソーム内部のFluorescein濃度が変化することがあります。
- しかし、石英セル内の総Fluorescein量は変化しないため、蛍光光度計での検出は難しいかもしれません。
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蛍光試薬の濃度と蛍光強度の関係
いつもお世話になっています。 蛍光試薬は濃度が低くなると検出される蛍光の強度も低下するのでしょうか? 例えば、リポソーム(人工脂質)にFluoresceinを入れて再構成したとします。 袋状の再構成リポソームの内部にFluoresceinが入っていますよね? そしてリークはないと仮定して、遠心してリポソーム外部の液を除いた後、再懸濁して石英セルにいれ、蛍光光度計で蛍光を測定するとします。 ここで、再構成の時に、水チャネル(Aquaporin)など水を通すチャネルを膜に埋め込んでおくと、リポソーム外部の溶液の浸透圧に従って水の移動が起こります。 この水の移動は水特異的なもので、Fluoresceinは移動しません。 つまり、外部の溶液の浸透圧が大きくなると水がリポソーム内部から外に出ていき、リポソーム内部のFluorescein濃度は濃くなりますよね。 一方、浸透圧が小さくなれば水がリポソーム内部に流入してリポソーム内部のFluorescein濃度は低下しますよね。 しかし、石英セル内の総Fluorescein量は変化しないわけです。 この場合、蛍光光度計で何か変化が検出されるものでしょうか。 長文になって申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
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あれ? ついさっきお会いしましたね(笑) 生物学のことは分かりませんが、推察してお答えします。 (ちなみに、私、リpoゾーム じゃなくて リboゾーム と高校で習いましたが・・・、 今、試しにPCのキーボードでタイプして変換したら、リboゾームの方だけ出てきますが・・・) Xeランプの照射光は、そんなに深くは透過しないので、基本的に、照射光があたった面積が光度と比例関係にあると推察します。 リボゾームの大きさと、Fluoresceinの粒径(および個数)にもよりますが、(両者のサイズは知りませんが)、もしも前者の方が十分大きければ、上記の「面積」は、濃度の増減があっても変わらないと思います。 このとき、Fluorescein総量と蛍光の強度は比例関係にあると思われます。 しかし、浸透圧が上がってリボゾームの内部から水が流出して非常に縮んだとき、Fluoresceinが凝集したような状態になると、検出器から見たとき、他のFluoresceinの陰になってしまうFluoresceinが出来る状況になってしまうと、その分「面積」が減ります。この場合、蛍光の強度は下がると思います。 (このときは、Fluorescein総量と蛍光強度との比例関係は崩れると思います。)
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お礼
先の回答もありがとうございました(笑) 同じ機械を、複数の実験に用いているわけなのです。 こちらは蛍光測定をしています。 ちなみに「リポソーム」というのは「リボゾーム」とは違うものです。 リボゾームは主にタンパク質合成を行う細胞内小器官なのですが、リポソームは人工脂質で、これに精製した膜タンパク質を埋め込んでその機能を調べます。 余談でしたが、リポソームの粒径とFluoresceinの粒径の比によっては蛍光物質の総量と蛍光強度は比例関係にならないわけですね。 とても参考になりました。 ありがとうございました。