• ベストアンサー

対数について

対数の根本の意味をあまりよく知りません。 常用対数は底を10として扱い膨大な数を簡単に計算できるということで便利だと思うんですが、自然対数はどうなんでしょうか。 対数を微積分するためにあると良いんだという事を聞いたことはあるんですが、すっきりしません。対数の微積分を考えるのに底が10の自然対数では不自由なことが起きるのでしょうか? また、e ≒ 2.7182818284 5904523536 0287471352… ということですが、なぜでしょうか。 アドバイスお願いします。

noname#18382
noname#18382

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • proto
  • ベストアンサー率47% (366/775)
回答No.2

最初に使われ始めたのは常用対数だったとか聞きます これは普段私たちが10進数を使っているので、『常用対数を取る≒大きな数の桁数を知る』、というようなイメージで使いやすいですよね では数学では何故自然対数をよく用いるかというと、それはご指摘の通り微積分の性質がいいからです まず積分から考えると  ∫[1→x]{1/t}dt=ln(x) (ln(x)は底がeの対数) が成り立ちます 1/xのグラフを描いて、x=1より右の面積が自然対数で表されるのです このことが知られる以前は、x^nを積分しようとしたときn=-1のとき(つまり1/xの不定積分)は謎だったようです なぜなら、公式  ∫{x^n}dx = {x^(n+1)}/(n+1) にn=-1を代入することは出来ませんから では積分すると常用対数(log(x))になる関数はなにかというと、まずlog(x)を微分してみて  (log(x))' = 1/(x*ln(10)) = 1/(x*2.30258...)  ∫{1/(x*2.30258...)}dx = log(x)+C となります1/(x*2.30258...)なんて関数普通使いませんよね 今度は微分の見方から (ln(x))'=1/xがスッキリした式であるのすぐにわかるとして 対数微分法の事を考えてみましょう y=x^{sin(x)}を微分するときなどに使うのですが  y=f(x) 両辺自然対数取って  ln(y)=ln(f(x)) 両辺xで微分して  y'/y=(ln(f(x)))'  y'=y*(ln(f(x)))' これは例題があればわかりやすいのですが 自然対数を使うとスッキリと計算でき、常用対数を使うと無駄な係数が付きややこしくなります このように微積分において自然対数はとても性質がいいのでよく使われるのです もっと言うと、関数を考える上で微分しやすい、積分しやすいというのはとても良い性質なのです ではe≒2.718281828...がどこから出てきたのかというと まず最初に知られたのは数列{A[n]}  A[n]=(1+1/n)^n が収束するということだそうです これは1^∞型の不定形なので、1か∞に収束するかと思うと じつは2と3の間あたりに収束するらしいのです これがつまりeで  e=lim[n→∞]{(1+1/n)^n} が成り立ちます このlim[n→∞]{(1+1/n)^n} は自然対数でも常用対数でも、とにかく対数を積分しようとするときに登場します なので対数の積分にはeがつきものになります 他にも  e=Σ[n=0~∞]{1/n!} などもありますが、これを具体的に計算すると  e≒2.718281828... になります 自然対数やeが便利であることは、微積分を勉強していけば解ってきます、それと同時にeがとても不思議な数であることも解ってきます 気になるようならば調べてみても面白いと思いますよ

noname#18382
質問者

お礼

丁寧な説明ありがとうございました。よくわかりました。 eって不思議ですね☆

その他の回答 (1)

  • kabaokaba
  • ベストアンサー率51% (724/1416)
回答No.1

e^x の微分は e^x です また,自然対数log(x)の微分は 1/x です つまり、自然対数を考えなければ 反比例のような関数すら積分できません また,自然現象を記述するのに 自然対数の底は必須です. 有名なのは元素の半減期でしょうか もちろん、底の変換公式を使えば 常用対数でも表現できますが,いちいち係数がつくので とても繁雑になります. これは三角関数で 度数ではなくラジアンを使うのと同様ですね eの値そのものには特別な意味はあまりありません eのもつ性質の方が重要です

noname#18382
質問者

お礼

常用対数でもできることはできるんですか。なるほど。 わかりやすいアドバイスありがとうございました。

関連するQ&A

  • 常用対数と自然対数の違い

    R-C回路があります。抵抗Rにかかる電圧をVr、コンデンサにかかる電圧をVcとする。 Vr=20(1-e^(-500t)) Vc=20e^(-500t) となりました。Vr=Vcとなる時間を求めよ、という問題があり、計算途中で両辺に底を自然対数としてlogをとりました。 その結果答えが合いませんでした。次に底を常用対数 10 で計算すると合いました。 どうやって常用対数と自然対数の使うときを見極めればよいですか?

  • 対数変換、対数逆変換の底について。

    (高校~大学数学レベルの問題で)底の値が書かれていない場合の対数変換や対数逆変換においては底の値は自然対数の「e」なのでしょうか? それとも常用対数の「10」なのか…はたまた「2」なのか…わからなくて困ってます。 どなたか教えて頂きたいです。

  • 『常用対数』が計算を楽にするものであるなら、『自然対数』、『e』の意義は?

    よろしくお願いします。 対数は近似値を表にした対数表を用いることにより、積の計算を、 より簡単な和の計算に置き換えることができるもの。 十進法に即した常用対数の登場によりさらに使いやすくなった。 これによりケプラーによる天体の軌道計算をはじめとして、 その後の科学の急激な発展を支えた。 との事ですが、であれば自然対数はどんな意義があるものでしょうか? また、ネイピア数を作り出した意義はなんでしょうか? 授業では、eを底とする指数関数は微分しても変わらない数字を 人工的に作ったという話も聞きましたし、 解析学では自然対数を使うとも聞いたことがあります。 数学は初級者ですので、噛み砕いたご教授いただけたら幸いです。

  • 自然対数の底 e を持つ対数の計算方法はどうやるんですか?

    自然対数の底 e を持つ対数の計算方法はどうやるんですか? 例えば、log(7/6)や、log5などを例にして教えて下さい!

  • 累乗の「対数をとる」の意味

    お世話になっております。数学IIの対数関数において、底の変換公式や常用対数の応用で、特に整数の桁を求める公式(定理?)の証明などで 「(常用)対数をとる」という言葉がしばしば現われますが、これはどういう意味をなすのでしょうか。 例えば、6^30の「常用対数をとる」とlog[10]6^30 ですが、これは単に「任意の累乗を真数とした任意の底の対数に書き換える」という事なのでしょうか。 因みに、底の変換公式は特に新たな底が任意の文字で証明がされているため、殊更意味が分からなく、具体的な値の底から、適度に公式どおりに変形して証明を納得する、という中ら強引な解釈をしてしまいました。 実際は、この言葉の意味が何を示すのかが分かりません。アドバイス下さい。宜しくお願いします。

  • HP 関数電卓 50g 任意の底の対数の計算について

    こんにちは。特定機種の電卓についての質問で恐縮ですが、 Hewlett-Packard社の関数電卓 50g についての質問です。 対数計算において、 常用対数 LOG()関数 自然対数 LN()関数 の計算はユーザーガイドにある通りもちろん可能ですが、 10やe以外の任意の底を持つ対数の計算の仕方がわかりません。 お分かりになる方がいらっしゃいましたら、回答をもらえますと 大変助かります。よろしくお願いいたします。

  • 対数とか常用対数って

    なにがなんだかよくわかりません。logの計算とかはできるのですが、対数ってなんのために使うのですか。logを使わなければ解けない問題も、対数、常用対数の意味や利点がわからないため、「ああ、そうかlogを使えばいいんだな」って発想にいきつかなかないんです。教えていただきたいです。

  • eってなんの役にたつの?

    いま高校2年生の理系です。ところで、 数学でeというのを習いましたが、教科書をみると lim[x→∞]{1+(1/t)}^t=2.718...=eと書いてあります。 しかし、なんでeは↑のような数になっているのでしょうか。 これから数学を習っていくうちに、いつかに役に立つのだと思いますが、微分の単元でいきなりでてきて、いまのところグラフが書きにくいというだけの数です。微分して同じ値になるというのは、確かに美しい性質です。が 役には立ちません。πのほうがよっぽど便利です 対数にしても、なんでeを底にして自然対数と呼んでいるのか全くわかりません。常用対数は便利ですが・・・ せめて教科書でなにに使うかくらい書いておいてほしかったですが一通りみても書いてないようなので質問させていただきました。

  • 自然対数

    はじめまして、よろしくお願いします プログラミングに頻繁に出てくる自然対数について調べていたのですが、調べてみてもeやら何やらの底だの出てきて中学生の私には何がなんだかさっぱりです(汗 そこで質問なのですがこの自然対数というのはどのような時に使うのかを簡単に説明していただきたいです。 また自然対数についてわかりやすく解説しているサイトがあれば教えてください。 なんどか自然対数について質問すると思いますがよろしくお願いします

  • ラーソン・ミラーパラメータ

    ラーソンミラーパラメータP[=T(C+logtr)]の計算を初めて、行なってみたいのですが、この式の「log」とは、以下のどちらでしょうか? (1)log ⇒ 底が10の常用対数で計算する。 (2)ln ⇒ 底がeの自然対数で計算する。 どなたか、ご教授お願いします。