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共沸について
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「沸騰」は、「その液体の蒸気圧が、まわりの圧力(大気圧など)よりも大きくなることで、液体の表面以外からも気体になる現象」です。 つまり、大気圧下での水の場合、100℃では1気圧を超えるため沸騰し、それより低温では1気圧に満たないので蒸発しかしない、ということになります。 (蒸気圧が0だと、蒸発もしないことになります) 一方、水以外の液体も、水と同様に蒸気圧を持っています。 その液体が水と混和した場合、その混合液は「水の蒸気圧」と「もう一方の液体の蒸気圧」を持つことになります。 ここで、仮に70℃において、水の蒸気圧が0.8気圧、もう一方の液体(A)の蒸気圧が0.2気圧だったとします。 すると、両方の合計は1気圧となるため、この混合液は「水:液体(A)=8:2」の比率の混合気体として沸騰することが可能になるのです。 このように、「共沸」は「混合液体のそれぞれの蒸気圧の和(合計)が周りの圧力を上回った」場合に起こる現象なので、それぞれの沸点よりも低い温度に「共沸点」を持つことになります。
その他の回答 (1)
共沸というのは、複数の物質の混合物を加熱した場合に、複数の物質が同時に沸騰し、混合物として蒸留されることを言います。 その時の沸点は、単独の場合よりも低くなります。 水とエタノールの共沸はよく知られています。 ご質問の例も、水とエタノールの例であると思われます。 物理化学的な説明は少々難しいです。 取りあえず、参考URLの説明を読んでみて下さい。
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