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覇権循環論について

覇権循環論で現在の国際関係論を分析するとしたら、どのように有効であると考えられますか?

  • 政治
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回答No.2

覇権循環論が出てきた背景は第一次大戦前のイギリスから第二次大戦後のアメリカへと覇権が移行したという事実をどのように説明するかというものがあったと思います。そう考えると、現在の多極化しつつある国際関係を分析するのにどこまで有効かという点では、かなり難点があるでしょう。とくに、覇権論は古典的リアリズムに属するため、軍事力を重視するわけですが、グローバル経済が席巻する現代国際社会においては、軍事力のみの観点から説明するのは難しいと思われます。 あえて適用するのであれば、冷戦を無視して、20世紀後半をアメリカの覇権の時代と定義すれば、今は、アメリカの覇権が衰退しつつある局面ということになるでしょう。覇権循環論からすれば、今後アメリカの国力(パワー)は勢力均衡的な二極体制を維持できないほどに衰退を続け、新たな覇権国(中国?EU?)が出現するということになるでしょう。

sausuke
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とてもわかりやすくて、参考になりました。

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  • bigskull
  • ベストアンサー率23% (112/479)
回答No.3

大学の課題か何かでしょうか? まことに勝手ながら検索してみたところ、過去にレポートの課題で質問されていたようですが・・・ もしそうだとすれば、疑問を人に丸投げしないで、ある程度は自分で考えるべきだと思います。 ここにきている人は自分の趣味で回答しているような人もいますが(私も)、 自分で最低限のことはやっておかないと、かなり失礼だと思います。 質問するときの注意にも、「何らかの課題やレポートのテーマを記載し、ご自分の判断や不明点の説明もなく回答のみを求める質問は、マナー違反」とありますね? もしそうでないとすれば、誤解を招かないような質問の仕方をすべきだと思います。 これから書くことはあくまで専門家でも何でもないズブの素人のへっぽこ概論で、クオリティーとしては最悪最低のものだということをまず始あらかじめお断りしておきますが、(レポートに盗用して怒られても私は知りません) 有効性は限られてくると思います。 WWII前の国際関係は、ヨーロッパの列強の植民地支配と、植民地を持たない国々の政治、経済体制・関係を基本にしたものですから、 大分状況の変わった現代の国際関係(殖民支配からの開放、生産力の大幅up、経済のグローバル化、国連の成立、途上国の政治的発言力の増大etc...)に当時の理論をそのまま適応する事はできない思います。 しかしながら覇権の完全な交替や、大規模な世界戦争の発生などを必然的な前提としなければ、 アメリカが「テロとの戦争」による軍事費の増大を嫌って、運用コストの削減(これを直ちに根本的な意味での軍縮と捉えるのは誤りだと思います)や、外交重視の政策にシフトしようとしている事や、中国などが台頭してきているのは事実ですから、強大な覇権の安定的な維持を肯定しない、覇権安定論の対極に位置する理論として、ある程度は有効なのではないかと思います。 国家間の戦争の発生を想定する場合でも、台頭する中国などの国と米国の利害関係と、その利害関係を調節することの米国や欧州、世界にとっての重要性を考えるのに、役に立ってくると思います。 結局大雑把に回答してしまいましたが・・・ご参考までに・・・

sausuke
質問者

お礼

回答ありがとうございました。質問の説明不足ですいませんでした。今後は気をつけます。

noname#11721
noname#11721
回答No.1

 国際政治学でしょうかね。  素人なので、あらかじめいっておくと、あまりあてにしないでください。  国際関係論というのは、国と国との関係に主眼をおいたモノの見方だったように思います。しかし、これはアメリカ発のもので、とりわけ批判理論などから膨大な批判を受けています。  国を主眼とする政治的な見方は、どの分野においても批判的になりつつあります。その意味で、この先ますます国だけでなく・・・というフレーズが増えることと思います。    さて覇権循環論ということですが、覇権循環論という言葉は始めて聞きます。推察ですが、おそらくイギリス、アメリカ・・そして中国?といった時代の経済的・政治的中心を担う国がかならず時代に現れは衰退し、また現れるという議論だと思います。  個人的には、覇権循環論と国際関係論はある程度共有した土台に立っているように思えます。いずれも国家主権を主眼とするものですが、少しそれだけでは要素が欠けるかな、と思います。  国際政治学一般をふまえつつ、批判理論も当然ですが、国際関係論自体がどう論じられているかをまず念頭におくべきではないかと思います。  覇権循環論は、あまり過度に行き過ぎると、決定論的な意味を持つので、注意が必要です。しかし、今のアメリカの覇権をとくにはある程度有効に働くでしょう。

sausuke
質問者

お礼

回答ありがとうございます。参考にさせてもらいます。

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