靖国神社を二つに分ければ解決しないものですか？

質問

よく知らないのにトンチンカンな事を言っていたらごめんなさい。
靖国参拝問題は、戦没者とA級戦犯を二つに分けて、違う神社にすれば、小泉さんの言っている事も、中国のこだわっている事も、解決しないものですか？

回答No.18

yuhkoh · ベストアンサー

まとめにはいりましょう。
　まず、「Ａ・Ｂ・Ｃ級戦犯」ですがこれは誤解があるようですが、罪の軽重とは関係ありません。あくまでもＡ・Ｂ・Ｃは項目です。ですから「Ａ項目戦犯」という翻訳の仕方の方が誤解が生まれにくかったかもしれません。

Ａ級…「平和に対する罪」（主に戦争時における指導者層に対して）
Ｂ級…「通例の戦争犯罪」
Ｃ級…「人道に対する罪」

ただし、戦争時には「平和に対する罪」という概念はなく、日本の戦争指導者はＢ・Ｃ級犯罪において裁くことができなかったために、編み出された事後法です（だから東京裁判は無効という意味ではありません。“戦争に負ける”というのはこのような理不尽な要求も受け入れなければならないということです）。また、日本国内法では「戦犯」は事実上犯罪者ではありません（国内法では前科はつかない）。それに、刑罰を終えた者は犯罪者ではないというのが近代法の概念です（ですから、死刑が執行されているので法律上では犯罪者ではない）。

【Ａ級戦犯】
http://ja.wikipedia.org/wiki/A%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF
【Ｂ・Ｃ級戦犯】
http://ja.wikipedia.org/wiki/BC%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF

　つぎに、首相・閣僚が靖国神社に参拝することに、なにが問題であるかというのは、日本国憲法に定めることの「政教分離」に違反している“疑いがある”ということです。しかし、これは靖国神社に限ったことではなく、神社・仏教寺院・キリスト教教会などのすべての宗教施設に首相・閣僚が参拝することも、「政教分離」に違反している“疑いがある”ことになります。「靖国神社だから違憲」というわけではありません。そのようなことをすれば法の下の平等を犯すことになります。
　よって、『「政教分離」に違反している“疑いがある”』ことが問題の争点であるにかかわらず、「Ａ級戦犯を靖国神社から分祀せよ」などという発言を議員・閣僚が行うということは、それ自身が「政教分離」に違反する行動です。ですから本末転倒です。

　靖国神社は「国家のために殉難した方々を神として祀る」という宗教観・信仰観に基づいている神社です。なにをもって「神」として祀るかはあくまでも靖国神社側の判断によるものであり、他者がそれを口出しできるものでもなく、ましてや政治家が指導するものでもありません。

　中国などによる「靖国問題」は、あくまでもその国の外交戦略のひとつです。先も述べたように『「政教分離」に違反している“疑いがある”』から圧力をかけているわけではありません。これは一種の情報戦です。
　もともと靖国神社を外交カードの利用したのは中曽根首相が公式参拝を表明し、そのことで中国から圧力がかかり参拝を取りやめたことから利用されてきたことです。中国からの圧力で首相が参拝を取りやめれば、次に閣僚、さらには国民・遺族の参拝。ひいては靖国神社の存在自体も外交カードに利用されかねません。そこには日本国国民の意思で政策が決定されるのではなく、外国の意思によって国政が左右される。つまり日本国国民の権利が侵害されることになります。
　前述したように、戦争に負けるということは理不尽な要求も受け入れなければいけないということなので、一時的な摩擦を避けて場当たり的な解決を行うと、後世に禍根を生み出し、ひいては「負ける戦争」を行うという日本にとって最悪の事態を引き起こしかねません（その失敗が先の大東亜戦争です。戦争の反省とは「戦場の悲劇」を訴えることではなく、政治・外交の延長線としての戦争の敗因を分析することです）。
　日本の国益を考えると他国に領土侵略を行うのは国益を損なうことなので、今後考えにくいことでしょう。そうなれば戦争を行うとなれば“侵略される”という一点でしょう。戦争に負けない最上の方法は「負ける戦争をしない」。それは負ける戦争をしないためにも、高度な政治・外交能力と侵略を許さない軍事力。さらには自国の独立と平和を守ろうとする精神力です。侵略を許す糸口は外国に誤ったメッセージ、つまり弱みをみせることです。
　「戦争をしない国」ではなく、「戦争を必要としない国（侵略されない国）」になることが重要でしょうね。

お礼

何度も教えてくださってありがとうございます。
＞もともと靖国神社を外交カードの利用したのは中曽根首相が公式参拝を表明し、そのことで中国から圧力がかかり参拝を取りやめたことから利用されてきたことです。
中曽根さんがいろいろ関係していたのですね。
こうなったら、靖国を分けるなんてことも勿論、小泉さんが取りやめることもありえませんね。次の首相が最初から参拝しないと言えば、また、意味が違ってきてよい方向になるかもしれません。
＞侵略を許す糸口は外国に誤ったメッセージ、つまり弱みをみせることです。
なんだか日本の政治家頼りないですが。

回答No.8

o_tooru

こんばんは、疑問は尽きませんね。

さてご質問の件ですが、靖国神社の近くで少し生活したことがあります。

靖国神社のすぐ近くに「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」

http://homepage2.nifty.com/boen/

と言うのがあります。宗教色のない国設の施設なのに、どうしてこういったものをもっと盛り上げていかないのかよく分かりません。

確かに遺族にとっては靖国神社は大切なことなのだと思いますが、そのことを根拠として宗教と離れないのは、個人的には違和感があります。

回答でなくてごめんなさい。

お礼

回答ありがとうございます。
「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」知りませんでした。
首相も靖国神社だけでなく、いろいろな施設を参拝すればややこしいことにならなかったのに。

回答No.7

warewolf

中国や韓国は、分祀を要求しているわけではないのです。靖国神社への首相の参拝の中止を要求しているのです。
ですから、分祀をしたとしても中国や韓国の要求をかなえたことにはなりませんので「解決しない」でしょう。

個人的な見解ですが、中国や韓国は首相の靖国参拝を外交カードとして利用しているのです。ですから、中途半端な妥協案を提示してもそれでは解決しないでしょう。Ａ級戦犯を分祀しても、次は靖国神社への首相参拝そのものにクレームをつけるでしょう。首相がやめても、今度は靖国神社そのものの存在にクレームをつけてくるでしょう。それら全てを奴隷のように受け入れる覚悟があるのならば妥協すべきです。その場合は、分祀などという生ぬるい妥協ではなく、中国の国定教科書を採用し、自衛隊を解散し、竹島は韓国、尖閣諸島は中国に譲渡し、沖ノ鳥島は岩だということにするくらいの妥協をするべきでしょう。そうすれば、安寧が得られるはずです。奴隷としての安寧ですが。

お礼

回答ありがとうございます。
中国や韓国は、分祀を要求しているわけではないのはわかっていますが、分ければ小泉さんの言う「戦没者への参拝」がA級戦犯への参拝ではない事がはっきるすると素人考えで思ったのですが。
確かに何をしても日本が世界的に認められた発展国であること自体が気に入らないのでしょうね。実際何回もあやまっているようですし。中国は今まで経済的に日本の下であったのが、今の経済発展で日本を追い越そうとしています。自力で発展するのはいいですが、日本の弱みをつついて引き摺り下ろそうとするのはやめてほしいです。仲良くアジアで肩を揃えて発展したっていいじゃないですか。

回答No.6

vincero

確かに小泉首相の靖国参拝の目的はA級戦犯者の為ではなく、戦没者の為にしているわけですから、二つに分けられると良いですね。

　この靖国問題は、中国と日本との思想的な違いによるところが大きいようです。

　日本では、どのような犯罪者も死んでしまえば仏様になり、死んだ人の罪はなくなります。

　ですが中国では、犯罪者であった人が死んでも、その犯罪者を許すことができないのです。

　このあたりは中国の思想は残酷にも思えます。ですが、日本が行った過去の過ちも残酷でありました。

　このことについては日本に問題がありましたので、中国へ謝罪し、二度と過去の過ちを繰り返さないようにするべきですね。

お礼

回答ありがとうございます。
＞日本では、どのような犯罪者も死んでしまえば仏様になり、
＞死んだ人の罪はなくなります。
そうなんですか。日本に地獄思想というのはないのですか？
確かに日本のしたことは許される事ではありませんが、アメリカの原爆投下は戦争を終わらせる「よい事」だそうです。矛盾しています。

回答No.5

goobest_2004

それ、私も賛成です＾＾

何もかも一緒くたにするからいけない。

でも、外国に気を使いすぎる政治家の出現はもういやだ。日本の１００年先を見た戦略的な政治家は、今のところ田中角栄と小泉さんくらいしかいないのが悲しい。。。

お礼

回答ありはとうございます。
ねえ、いい案ですよね^^
確かに日本の政治家は弱い。アメリカも、中国も韓国もとんでもないことをさらっと言ってよけますよね。戦争にいいも悪いもない、負けた国が悪者(-.-)

回答No.4

ipa222

A級戦犯を再び分祀するという方向で動いている政治家もいますね。
しかし、総理に靖国参拝を求める連中や、そもそも勝手に合祀をした靖国神社がそれを納得するかどうかが焦点です。

お礼

回答ありがとうございます。
靖国神社が反対している、とは驚きです。
宗教は何の為にあるのでしょう。人の為じゃないのですか？
戦争の原因はほとんど宗教です。

回答No.3

noname#11742

類似の質問があります。
検索すればたくさん出てきますよ。

参考URL：

http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1416568

お礼

回答ありがとうございます。
「いい案だ」と我ながら思っていましたが、すでに中曽根首相の時、そんな話も持ち上がっていたのですね。

回答No.2

pluto001

この国の憲法では、政教分離があります。だから、政治がそういうところには手を出せないようになっています。

お礼

回答ありがとうございます。
神社が自主的に分ければいい、などと素人考えをしてしまいますが、そうもいかないのですね。

回答No.1

question01

埋葬されている方の遺族にしてみれば、国のために死んだ人がそのように扱われるのは、望ましくないんです。
また、そういう方は、投票率の高い高年の方が多いんで、政治家の方にしてみたら、大事にしたいんです。
つまり、分けることが出来ないんです。

お礼

回答ありがとうございます。
「国のために死んだ人」を首相が参拝すればいいと思うのですが。
A級戦犯の人や中国などがこだわっている人は何人ぐらい入っているのでしょうか？