• ベストアンサー

伝搬モードの説明

光が導波路中を特定のモードでしか伝搬できないということを説明する時に、境界条件や定在波などの言葉、数式を使わずにイメージで理解してもらうことは可能でしょうか。 入射端での開口数の条件を理解している相手に対して、スラブ導波路の図を用いて更に厚み方向に定在波が立つ必要があるということを噛み砕いて説明したいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#11476
noname#11476
回答No.1

まず基本的な理解として第一に、光がコアの中に閉じ込められていなければならないという前提条件を理解してもらう必要がありますね。ただご質問では開口数の条件は理解しているのだから全反射により閉じ込められてしまうということまでは理解できていると思います。 でコアとクラッドの境界で強度が0に落ちなければならないことまでは理解できるというわけですね。 さてここからが本題ですよね。 まず、特定モードしか伝播できないということの本質的な問題は何だとご質問者はお考えでしょうか? それは境界条件として連続でなければならないことでも、定在波がたつことでもないですよね? すべての関数がフーリエ級数で表せるという事実を考えて見てください。矩形すら表せます。 周波数が非常に大きい定在波まで許容すれば幾らでもモードを作ることは出来るから、事実上特定モードしか伝播できないということにはならないからです。 では本質的な違いはなんなのか。答えは光は波長サイズ程度までしか小さく出来ないということが原因になっているに他なりません。事実どんなファイバーを持ってきても波長を0とすればモードは無数に伝播できます。 特定モードしか伝播できない->光のサイズは一定以上小さくは出来ないという事実が、光ファイバのコアのサイズによるモード制限につながっているのです。 つまり一定サイズ以上小さくは出来ない、この意味は形状はともかくとしてコアの中の光の強度分布の大きさが制限されるので、波長サイズ程度のコアサイズならばそのコアの中にいくつもの強度分布の山が出来ることはありえないのです。(いくつも山が出来る->それだけ小さく出来るという意味ですから) ですからあとは光のサイズが一定以下に出来ないという事実を説明できればこの話は終了です。 簡単には波として成立するには波長サイズ程度の大きさがないと、そもそも波と言えないので(一周期あると波かなとわかる)その程度の大きさが最小値であるといえます。 ただ天邪鬼で進行方向はそれでよいけど電場方向の空間分布は非常に狭い範囲にあってもいいじゃないかと言われると困ってしまいます。でも電場が磁場を磁場が電場を誘起しているという物理現象を考えれば、波長よりずっと小さな領域の磁場の変化が遠い磁場を誘起しているというのは直感的にわかりやすいのではないかと思います。 最後の方は少し苦しい説明ですが。。。

Soldier
質問者

お礼

ありがとうございます。 参考にさせていただきます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 導波管とモードについて

    電磁波理論を勉強しています。 導波管は一般的に最低次のモード(TE01)のみを通過させるように設計されている、と参考書に載っていたのですが、複数のモードを通す導波管では何か不都合が起こるのでしょうか? また、TE01のみを通過させる導波管に高次のモードの電磁波を入射させるとTE01モードに変化して伝搬することになるのでしょうか?

  • マクスウェル方程式による平行平板導波路(矩形導波管)のTEモード

    光ファイバーや電磁波工学などを学習するときによくある矩形導波管の、y方向に制限がない(無限な空間)場合を平行平板導波路と考えているのですが、TE波の光がz方向に伝搬するとき、この場合Eyは Ey=E*sin(kx)*exp(-jkz) と表現することができ、さらにx軸の境界条件において E*sin(kx)=0 となり、K=mπ/a(m=1,2…)(aは導波管のx軸の領域)を得ることができるというところまでは理解できたのですが、m=0という値をとることができないらしいです。この理由がいまいちわからないのですが、m=0のとき伝搬定数kが0となってしまうことと何か関係があるように思えるのですが、違うのでしょうか?k=0だと何か都合が悪いのでしょうか? ちょっと難しい内容かもしれませんが、わかる方是非教えてください。よろしくお願いします。

  • 方形導波管TE_10モードについて

    方形導波管のTE_10モードの磁界の分布で上からみたとき一周した磁界のかたまりが伝搬していきますよね。  この図からはどう考えてよいものか分からないのですが、側壁の近くに正円偏波と負円偏波が内側に互いに向き合う方向に回転して存在しています。  これらの関係はどのようになっているのでしょうか?? 図からまったく想像がつきません。あの一周したものは細かい回転しているものの合成で描かれているのでしょうか??  質問内容が分かりにくかったらご指摘下さい。

  • 平行平板導波路の電磁界

    無限大の平行平板導波路(y=0、b)の電磁界について考えています。 z方向のTEMの伝搬を考える場合、その電磁界の求め方はどうやればよいのでしょう。 今、考えているのはTE to zモードの電磁界の式を使ってz方向の電界成分を0とするスカラーポテンシャルを求め、そして導体での境界条件を用いてTEMの電磁界を求めるという方法を考え、答えも出ています。 しかし、この方法だとなにかしっくりこない。というのはわざわざTEの電磁界をひっぱりだすということに対してですが。 考えすぎでしょうか?それとももっといい方法があれば教えてください。

  • レーザー光のガウスビームについて

    円形導波管内のマイクロ波は金属壁と反射を繰り返しながら進むのに レーザーのガウスビームはガイドなしでどうしてあんなに真っ直ぐ進む事ができるのでしょうか。とふと思ってしまいました。 どちらも電磁波で波長が違うだけなのにと思います。導波管は波長程度の寸法だからと言ってしまえばそれまでですが、光は止まることができないはずなのにどちらかに走っていれば安心するのでしょうか。うまく断面方向にまとまって走れる力は何の力なのでしょうか。 ホースから飛び出た水など質量のある物質なら理解できるのですが、電磁波は横にこぼれそうな気がします。誘電体線路も光ファイバーも境界が力を発揮して内部は伝搬、外部はエバネセントで同じ位相速度を持ち安定して走り続けます。レーザービームは全体が伝搬領域中を何の支えも無くまとまって走ります。 ”初速度を与えたエネルギー群だから真っ直ぐ走る”だけででいいのでしょうか。自問自答ですが横方向に広がらない理由がいまいちわかりません。ちなみに一点で与えた電磁的インパルスは3次元的にしかも全ての方向に光速Cで広がりますよね。 どうでもいいことと言わずにお考えを頂ければうれしく思います。

  • 遮断導波管のところで電波を全反射させる力がどこで働くのか判りません

    伝搬導波管と直径の小さめの遮断導波管を接続したとき、電波は接続面あたりで全反射します。直径が約半波長より小さい導波管は断面内のkベクトルが真空中のk(0)ベクトルよりすでに大きく前方(z方向)にはエバネセント波しか存在しないと解説されています。 私の質問はここからです。半径aを持つ円形の導波管の途中(z=0)まで誘電率と透磁率を同時に持つ架空の物質をぎっしり入れます。ここで簡単のため比透磁率=比誘電率とします。この値は十分大きく電磁波は伝搬可能です。また電界と磁界の比(特性界インピーダンス)は真空の377オームに近くなるでしょう。物質が入っていない導波管は遮断条件を満たしているとします。(重要なことは導波管の径はz依存性を持たないことです。) (1)接続面でモード変換が起きないため電気的なインピーダンスの不連続問題としてこの問題は解けると思うのですが自明のごとく答えは位相はシフトしますが全エネルギーは反射します。ここまでは正しいでしょうか。 (2)この問題を力学として捉えた場合、金属導波管内壁の法線ベクトルはz軸に垂直であるためエネルギーと運動量を持つ電磁波に-z方向の力を与えることは出来ません。システムのどの部分(場所)が回れ右の力を与えるのでしょうか。 だいぶ考えたのですがわかりません。エネルギーが遮断導波管にぶつかるのですから必ずどこかに押し戻す力が発生すると思いますが解りません。ご教授お願いします。また良い教科書があればご推薦頂ければ勉強したいと思います。よろしくお願いします。

  • 自然光 偏光 部分偏光について

    偏光の意味は、例えば直線偏光の場合ですと、電場の振動方向が常に一定である光として理解しています。 しかし、自然光と部分偏光の意味がいまいち理解できません。 調べた限りでは、 自然光・・・『振動方向が一様でランダムに分布している光』 部分偏光・・・『振動方向が特定の方向に強く分布している光』 となっていましたが、これは、次のように理解すればいいのでしょうか? 【自然光】 ある位置において、ある瞬間を見れば振動方向は1つに決まっているが、次の瞬間を見れば振動方向は別の方向を向いている。 その振動方向がどこを向くかは全くのランダムであり、かつ、振動ベクトルの大きさはどの方向においても等しい。 【部分偏光】 自然光と同様だが、振動ベクトルの大きさが特定の方向でのみ強くなる。 この考え方で合っているのでしょうか? 分かる方いましたら、よろしくお願い致します。 ちなみに、何故こんな疑問を持ったのかの理由は、以下のようになります。 良くみかける自然光の図、例えば http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%8F%E5%85%89 を見ると、自然光の図として3方向の成分を持つ光が同時に伝搬しているように描かれている。 しかし、このような図では、その3方向成分をベクトル的に足し合わせてしまえば結局1方向の成分のみを持つことになるので、自然光じゃなくて単なる偏光なのではないか。 したがって、様々な偏光方向を持つ光が『同時』に伝搬していくという書き方は、正しくないのではないのか?

  • 磁界と電界の位相について

    マイクロ波について書かれた本を読んでいるのですが,マイクロ波を金属に入射した時に,金属を完全導体とした場合には磁界と電界の位相差は90°なのに,金属を実際のものとして取り扱っている部分では位相差が45°となっています. 説明にはそれが常識であるように書かれているのですが,このような位相差の変化が何故起こるのか私には分かりません. もし詳しい方がいらっしゃいましたら,教えてください. また,物質に入射せずに真空中を伝搬する場合の図が載っているのですが,これを見た限りでは位相差は180°に見えます.これは正しいのでしょうか?

  • ホイヘンスフレネルの原理と反射について

    波の反射について質問があります。 高等学校の教科書では反射を  入射波の波面が境界面に達した瞬間、達した端から素元波が発生し、 その端から順々に生じた素元波の包絡面の内、境界面に対して入射波 と同じ側のものが反射波の波面となる と説明しています。 しかし、ホイヘンス=フレネルの原理によると、進行方向と反対方向にでる素元波は弱く、この説明では生活の中で体験するような強い反射を説明できないような気がします。 実際のところ反射はどのように起こっているのでしょうか? どなたか説明をお願いします。

  • 群速度がゼロとはどういう事ですか?

    量子力学で境界付近で入射波が反射して定在波ができるので群速度がゼロであるとあるのですが、群速度がゼロだとどんな現象が起こるのですか?エネルギーが伝わる速さを群速度と理解しているので、物質中の原子が振動していても群速度がゼロだとエネルギーが物質中を伝わって行かないという事ですか?波数k=π/aに近づくと群速度がゼロになるが、k=π/aから更に大きくなると再び群速度が大きくなっていく。つまり境界k=±π/a付近では反射波の影響が強いので群速度がゼロに近づくが、真ん中あたりは反射波の影響が小さいので有限の値をとる事が出来るという意味なんでしょうか?だとするとエネルギーというのはこの境界(ブリルアンゾーン)から出て行けず、エネルギーが物質中を伝搬して行かないという事になりませんか? また波長が短くなると位相速度と群速度が異なるそうですが、位相の変化よりエネルギーだけが遅れて(または早く)伝わるなんて事が本当に起こるんですか?電流において電場は導線中を光速で伝わるけど電子の移動速度は遅いのと同じような解釈でしょうか。 どなたか解説をお願いします。