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硫化水素の毒性
kawakawaの回答
硫化水素は温泉街の独特の臭いの主体ですが、温泉などでも、しばしば死亡事故を含む事故事例が見られるものです。 有毒作用は2つの系統から成り立っています。 一つは皮膚や粘膜への刺激作用で、もう一つは細胞内のミトコンドリアに作用して、酸素呼吸を阻害するものです。 硫化水素の作用は空気中の濃度によって変わります。 0.1ppmでは刺激も臭いも分かりません。 50ppmでは不快臭を感じますが、すぐに分からなくなります。それ以上の濃度では、不快臭に慣れることはなく、いつまでも臭く、呼吸が苦しくなってきます。 500ppmを超えると、吸い込んだとたんに意識を失い、呼吸が出来なくなってきます。中枢神経が冒され、通常は1時間以内に死亡します。 1000ppmを超えると、即死です。 畜産業から出る硫化水素は、温泉に比べて低いものであることは、臭気の感覚によって容易に理解できます。糞便の腐敗などに基づく不快臭の多くはスカトールやインドールなどですので、温泉臭はほとんど感じられませんよネ。ということは、多くても50ppm程度であろうと推測できます。 また、家畜舎の動物に悪影響を及ぼさないレベルの硫化水素の量であることからも、人体に対する影響を懸念するほどではないと考えられます。 畜産業によるガス発生は、メタンガスなどの温室効果が問題視されているだけで、硫化水素については、現在のところ問題とはなっていません。 以上Kawakawaでした
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