• ベストアンサー

「混合診療の解禁」について教えてください

myeyesonlyの回答

  • myeyesonly
  • ベストアンサー率36% (3818/10368)
回答No.1

こんにちは。 まず今の保険診療の仕組みですが、差額ベッドや個室料といった物は関係ありません。 全て患者さんの負担になってます。 次に、保険診療についてですが、保険が効く薬や処置、診察などについては、全て保険適用になり、保険が効かない薬や処置が入ると、その診療行為全てにおいて保険が効かなくなり、全額患者負担となるというものです。 何でこんな面倒な事をするのかというと、「有効であると判っている治療であれば、誰でも低料金で受ける事が出来るようにして、お金のあるなしで治療の差別を受けないようにする」という建前です。 ですので、まだ保険認可のおりてない治療に関しては、有効性が判ってない、ある意味実験的治療なので、番人に公平に与えてしまう訳にはいかないという事です。 今、この制度の問題点として、混合診療導入の理由とされている内容は、「外国では認可されている薬が、日本では保険がおりてないので使うと治療全部が自己負担になってしまう」という事です。 これには大きな問題が隠れています。 一つは、「本当に有効な事が判っている薬ならば、保険認可をして、その薬が誰でも保険で使えるようにする」のが本来の保険診療のあり方です。 しかし、日本の保険認可は外国の薬については、非常に時間がかかり、それに比べて「ゾロ新」と呼ばれる新薬はすぐ認可されるなど、薬事行政その物のあり方が大変おかしいのです。 もう一つの問題は、保険で使えない薬と保険で使える薬を両方使った場合、保険も使えるし、ダメなやつだけを自費にする事で、現状より患者負担が減る、という一見大変便利な内容ですが、今までの医療行政のやり方を見てると、間違えなく、今まで保険で使えていた物を保険を保険から外す方向にいく事は間違えありません。 つまり、保険診療自体の取り崩しを目的にしたものです。 過去、検査項目の丸めとか言って、「要らない検査をさせない為に」という理由で、検査を項目数で保険の扱いを決めてしまって、「何項目以上はやっても保険請求できない」という仕組みにしたり、入院の給食は健康でも食事するのだから、自己負担などと言ってやりましたが、入院給食は、病気や患者さんの状態に合わせて処方される薬のような物です。 糖尿病食、腎臓病食などが有名ですが、こういう物さえ自己負担にしてきました。 こういう流れの中でのお話ですから、要するに目的は医療費を行政が負担するのをやめるのが目的と言わざるを得ません。 これが導入されれば、徐々に保険診療項目を減らし、行政は医療保険からは完全に撤退して、民間保険会社がそれをやる、アメリカ型の診療形態になるでしょう。 民間の保険に加入できない低所得者は医療から締め出される結果になります。

nyajala
質問者

お礼

重ねてお礼を申し上げます。 現行の理解に時間がかかってしまいました^^; 解禁にともなって考慮される問題点についても分かりやすくご説明いただきましてありがとうございます。 現在適用になっているものが外れることが予想されるとは驚きです。制度を更新することによって内容が後退するなんて考えられないことです。 制度の見直しをされている方は想像力を持たない、やっかいな病気になったことも無い、経済的にも恵まれた方々なのでしょうか…。 人口の何割を新しい制度で守るか、試算しているのかいないのか…。 より身近な問題と再認識しました。どうもありがとうございました。

nyajala
質問者

補足

こんにちは。 詳しいご回答ありがとうございます。 現行の保険診療ですが、お答えいただいた「保険が効く薬や処置、診察などについては、全て保険適用になり、保険が効かない薬や処置が入ると、その診療行為全てにおいて保険が効かなくなり、全額患者負担となるというもの」 というのは、つまり、Aという治療だけを受け、B、Cという保険のきく薬のみを使う場合、ABCの全てに保険が適用になるが、そこにDという保険のきかない薬(治療)を加えると、ABCDすべてが保険適用外となり、患者はABCD全て十割負担をしなければならないということでしょうか。 医療の現場はよく分かりませんが、例えば、ややこしい病気で長期治療されている方などは、国内では認可されていないけれど個人輸入してでも使いたい薬を希望されることもあると思います。そのようなとき、その薬だけが保険外となるのでなく、その薬を使用することで、今までやってきて、これからも続けるであろう保険のきいていた治療や薬も保険から外れて十割負担しなければならなくなるというのが、現在の状況と理解していいのですか。

関連するQ&A

  • 混合診療の問題

    もし混合診療が解禁になれば保険適応と保険外の治療をする際、3割負担分+自費負担。しかし今保険適応の治療が適応外になって結局は自己負担額が多くなると聞きました。今適応されている治療が適応外にならず、混合診療の解禁を行うことは出来ないのですか?教えてください。

  • 混合診療について

    混合診療について疑問があります。もし混合診療が認められたとして、保険適用である医療を受けたとします。その場合診療費はもちろん保険適用ですよね。でもその診療によって医師から出された処方薬が保険適用でない薬だった場合、診察費は保険適用なのに薬代は保険適用外となる事ってあるのですか?? 混合診療が認められた場合の保険処方箋のあり方について書きたいのですがいまいち混合診療と処方箋とのつながりが分りません。 わかる方教えて下さい(泣)宜しくお願いします。

  • 混合診療のメリットについて

    混合診療のメリットについて調べています。 根拠をつけてご説明してくださると嬉しいです。特に資料や参考文献を明記していただけると。 付属してですが、混合診療にした場合、国の医療費の負担は軽くなるのでしょうか? 保険適用と保険外を両立できるようになったことで保険適用される機会が増えるような気がしてしまうのですが…。 少しばかり急ぎなので、よろしくお願いします。

  • 混合診療の定義

    保険適用対象と対象外が混じったら混合だというのは知っていますが、より具体的にはどうなったら混じったと言えるのでしょうか? ・一つのケガ、病気の治療について混じったら混合診療? ・1カ所のケガ、病気の治療について混じったら混合診療? ・一つの医院で1か月内に混じったら混合診療? ・患者一人が1か月内に混じったら混合診療? 例えば一つの病気で複数個所に疾患があって、特にひどい箇所だけ対象外の治療をした場合に、それ以外の部位の治療も混合診療になるのかどうかとか、1年くらい治療していて保険対象外のものを使ったらいつの分から混合診療になるのかとか、1カ所の疾病でも合併症がある場合に片方の疾病の治療に対象外の治療をしたらもう一方の疾病に対してはどうなるのかとか、具体的に考えていくとよくわかりません。 混合の定義を具体的にお願いします。

  • このような診療は「混合診療」とよばれるのでしょうか?

    友人が不妊の検査のために婦人科へ行ったときのことです。 採血と問診を受けたのですが、保険治療と保険外治療とを別々に請求されたとのことです。 これは、今言われている「混合診療」と言うことになるのでしょうか? 混合診療だとすると、歯科以外は認められていないはずだと思うのですが、このお医者さんは違法なことをしているのでしょうか?

  • 混合診療と高額療養費について

    現在知人ががんが見つかり、通院治療をしています。 治療の一部が保険対象外でいわゆる混合診療ということで、 全額保険対象外の扱いになって、一回の支払いも高額になっているようです。 この場合、高額療養制度と言う一カ月の限度額までの支払う 制度は適用にならないのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • 歯科医療は混合診療なのですか?

    先日、歯医者さんに行ったのですが、そこで「この詰め物にすると保険が利かないので自費になりますよ」と説明を受けました。 歯科医療には、保険で治療できるものとインプラントや審美性を高めるものには自費があるということは知っていました。 ただ、ふっと疑問に感じたのですが、よくニュースで「混合診療」は禁止されていると聞いたことがあります。 インプラントなどは最初から自費診療となるはずですが、ポーセレン歯やジルコニアの詰め物、矯正歯科とかでは、保険と自費が混在して治療を行っていると思います(例えば、虫歯の治療は保険で詰め物は自費という感じです)。 そこで、質問なのですが、歯科は混合診療が認められているのですか? 国では混合診療の是非が議論されていますが、歯科の現状は話にでないのでしょうか? ふっとした疑問ですので、ご存知の方はお暇な時にお教え願えたら幸いです。よろしくお願いします。

  • 混合診療 是か否か

    混合診療とは、    保険診療    保険外診療 の共存を言います。 例としては、    歯科診療    介護保険サービス があります。 歯科診療では「高い治療費」が高名です。 泣かされて入る方も多いのではないでしょうか 介護保険の場合、保険外は必ずしも高くはなく 良心的な所が多いのが、現状です。 このような「混合診療」。 どうでしょうか。 是か否か、事例を含め教えてください。

  • 混合診療に抜け穴はありますか?

    混合診療は、一つでも非保険の治療を受けると、保険の治療が無効になるのですが、非保険の治療を受ける時に、偽名で病院にかかったら、保険の治療は無効にならないのですか? なにか防止策があるのですか?

  • ビジネスチャンスとしての混合診療

    混合診療が解禁される医療ビジネスで大きなチャンスが見込める というようなことを色々な所で聞くのですが、いまいちその理由 が分かりません。 自由診療の部分が増えても減っても、結局払う割合として患者の 負担が増えるか、国の負担が増えるかの違いなだけで、お金を受け取る 医療系の企業の利益の大きさは変わらないのではないでしょうか?? それとも医療ビジネス自体のパイの大きさが変わることが起こりうる ということなのでしょうか?? どなたかよろしくお願いします。