アメリカは正義でロシア中国は悪なのはなんで？

質問

中国やロシアの海上進出は悪だとか、中国が世界の覇権握るのは悪だとか色々言われてます
けどアメリカは世界の至る所にアメリカ軍基地あります
今の世界はアメリカが覇権握ってるようなものです
それは悪にならないんですか？

中国やロシアがやるのは悪でアメリカがやるのは正義になるんですか？
なんでそうなるんですか？

5chでも正義のトランプとかタイトルの記事ありますし
アメリカがやることは全て正義になるんですか？

パクスアメリカーナは正義でパクスチャイナやパクスロシアは悪なの？

アメリカは力つけるのは良くてロシア中国が力つけるのはなんで悪なんですか？
これはアメリカが正義ってことになってますよね

香港人権法とやらもアメリカだから正義になるんですか？
アメリカはなんでも正義でロシア中国はなんで違うの？

中国ロシアが他の地域に軍事進出は悪で叩くのにアメリカが世界のいたるところにアメリカ軍基地作るのは悪と言われないのはなんで？

WHOが中国よりとか言われてますけど、オリンピックの委員会的なのはアメリカのスポンサーよりですよね
試合時間がアメリカで視聴率取りやすいように調整されてるのはアメリカの会社がオリンピック運営に関して1番金払ってるらしいからってテレビで見ました
このオリンピックがアメリカ寄りは悪じゃないのにWHOが中国寄りは批判されるのはなんでですか？
WHOが中国寄りであることを批判されるならオリンピックの試合時間がアメリカの都合なのも批判されないと不公平ですよね？
これもアメリカは正義だからなんですか？

回答No.4

nekosuke16

「アメリカは正義でロシア中国は悪なのはなんで？」

先ずはアメリカについて考えてみますが、アメリカ合衆国憲法の基本理念は人権に関する条項である権利章典にある「信教・言論出版の自由、集会・結社の自由など基本的人権」を規定することにより、一番初めに政治権力から国民の自由、人権を守ることをに主眼を置いているということ。

その背景には合衆国という広大な面積と他民族国家という困難な状況に対応しなければならない苦心があったが、その基本理念は今も変わらない。

そして、その理念は世界の諸外国に対しても同様であり、基本的に個人、国家を問わず、それぞれの体制や在り方に深く介入することはなく、その存在を認めるところから始まる。

ただ、第二次世界大戦を機に、当時、日本軍による数千kmにも及ぶ行軍の中で蒋介石がアメリカの援軍を再三要請しながらも、同時期に登場した毛沢東などとの内部的な権力争いの様相を呈する中で、漸くアメリカの援軍によって日本軍を壊滅に追い込み終戦に至る経緯があった。

終戦後にはそれまでは植民地として列強の傘下にあった世界各地の多くの国々が、それぞれの自主権を持つ独立国と認められ、同じように敗戦国、枢軸国であった、文字通り覇権を目論んでいた日本やドイツなども含めて、当然連合国側の監視下に置かれながらも、時を経て国民は解放され現在のような自由を手にしている。

ヨーロッパ各国は勿論のこと、アメリカの諸外国に対するスタンスは、その存在、独立を承認し尊重しながら、パートナーとして接するという基本がある。

ただ、戦争を機に世界の軍事バランスを保つために、至る所にアメリカ軍基地を置き、どこかの国が不穏な動きをしないように世界の警察と呼ばれるような立ち位置にあったことも事実である。

ただ、現在のトランプ大統領は、むしろこれまでのアメリカ大統領の中では異質の存在であり、人権や民族などに対しては最悪とも言えるけれども、アメリカとしての権利章典の理念が変わることはない。

一方で、中国に関して言えば、先の戦争の中で蒋介石から毛沢東への権力が移行し、戦後の新たな体制を模索する中で、先ず行われたのが人民に対する大弾圧としての文化大革命。

そして、人民を統制するために中国国内の有識者、知識人から広く意見を求めながらも、毛自らの思想に相反する者たちに対する大規模な粛清を行い、毛の思想に反旗を翻すような者たちの対しては「自己批判」という手法を用いながら頭から白い布を被せられ大衆の面前で「私の考え方がが全て間違っていた」として事故の精神を全否定させられ、或いは、洗脳は勿論のこと、重労働や極地への連行などを強いられるなどして、自由とか人権などとは真逆の方向へと突き進んでいった。

そして、この文化大革命をはじめとする毛沢東の支配は、数千万人（5千万などという説もある）ともいわれる同じ中国人に対する大量虐殺の歴史として残されている。

そうした歴史の中から中国の統制機構の中枢である中国共産党が独裁的な色彩を強め、現在のように人民に対しても自由人権を侵害し統制と弾圧を旨とする方向性が明確に現れている。

だからこそ、かつての天安門事件や最近の香港動乱に中で人民が要求する言論や思想の自由や人権などに対しては軍隊を投入してまでも徹底的な措置をとる。

そして、さらに中国に特徴的なのが、アメリカが諸外国に対して中立の立場からパートナーとして接するのとは違い、覇権という目的から膨張主義をもって世界に君臨しようと試みている節が散見される。

先ず第一に挙げられるのが国内問題としての新疆ウイグル自治区問題や、先の香港問題などが山積するが、こうした内部に問題に対しても弾圧という手法を用いながら世界の非難を浴びせられている。

また、対外的には、とくにアフリカなどの発展途上国などに対する姿勢は、札束をぶら下げながら金を貸付けて、相手の手も足も縛り身動きが取れない状況にして逆らえない状態にしてしまう。

さらに南シナ海などの開発には公海であるにも拘らず、公然として中国の領有権を主張し勝手に行政区まで設置するなど、周辺国は勿論のこと、国際世論や国際法などの存在など何処吹く風といった行動の背景には、年々増加傾向にある軍事力がある。

その上に現在少しずつ進行するアジアとヨーロッパを陸路と海路でつなぐ物流ルートである一帯一路政策は、とくにヨーロッパとのパイプにより爆発的な経済力の増大を目的とするものであり、当然、目的達成のためには手段を選ばないことは言うまでもなく、陸路海路を問わず、そこには大量の金銭が絡み、関係者を黙らせてしまうのは目に見えている。

WHOも多分には漏れず、中国一流の手法によって金を掴まされていたのかどうかは分からないけれども、これまでの戦後の中国の歴史を振り返ってみたときに浮かび上がるのは、アメリカの権利章典のような自由、人権などという人間が生きる上での基本思想などは何処にも存在せず、そこにあるのは統制と弾圧と金による制圧しかないことは既に歴史が証明済みの明らかな事実であり、疑問の余地はない。

必ずしも、現在のトランプ・アメリカが正義な訳ではないし、常にアメリカとして抱えるイスラエル問題などに対しては世界が認める不信の一つでもあるけれども、多くのアメリカ国民としての自由や人権に対する考え方は間違ってはいない。

逆に中国が悪というのではなく、アメリカや日本、ヨーロッパなどの多くの民主国家が人間の自由や人権を最大限に尊重している事実に対して、中国にはそうした人民に対する姿勢は皆無であり、結果として一党独裁体制を維持するためには手段を選ばないことが問題なのであり、対外的には悪徳不動産やのような手法ばかりを用いるからこそ「悪」という烙印が貼られてしまう。

WHOの中国寄りは覇権の一環であり、オリンピック絡みのアメリカの放映権などの問題もあるけれども、自由を旨とするアメリカと、統制と弾圧を旨とする中国という、まったく次元の違う国家間の議論が同じ土俵に立てる訳がないですね。

アメリカ人を守るアメリカと、同じ中国人でありながら中国人を殺す中国という観点から考えても、比較できない両国だと思いますよ。

また、ロシアについては戦後以降も軍事力や宇宙開発には注力するものの、かつての東西関係時代の名残で、大国であるが故の意地とプライドだけが残ることからも、中国同様に社会主義圏ということもあり、何かにつけてアメリカに対峙しなければならない程度に考えて良いと思いますよ。

プーチンが死ねば、国民自体はそうそう悪くはないですからね。