伝送回路の終端方法とは?抵抗挿入の意味とは?
- 伝送回路の終端方法には、出力側でのドライバーの出力インピーダンスと伝送回路のインピーダンスを合わせるために、22Ωから33Ω程度の抵抗を直列に挿入する方法が一般的です。
- 受信端に220Ωの抵抗が挿入されている回路は、意味がある回路ではなく、過去の回路をコピーした際に誤って抵抗が挿入されてしまっただけの可能性があります。
- 送信端には抵抗が挿入されていないため、この回路は送信信号の終端ではなく、受信信号の終端を意味していると考えられます。
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終端方法
伝送回路の終端方法について、 出力側で、ドライバーの出力インピーダンスと伝送回路の インピーダンスを合わせる目的で、22Ωから33Ω程度の抵抗を 直列に挿入する事はよく見かけます。 受信端に220Ωの抵抗が挿入されている回路がありました。 これはどういう意味なのでしょうか。 回路図を描いた人に聞いたところ、10年以上は昔の事で 先輩の回路をコピペしただけだ理由はわからないと 白状しました。 何か意味のある回路なのでしょうか。 ちなみに送信端には抵抗は挿入されていません。 周波数はクロックが75MHzで、データはこの半分です。 なお、LVCMOSの3.3V仕様と考えて問題ありません。 宜しくお願い致します。
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波形をなまらせるのが目的ではないでしょうか?? 受側の回路にもよりますが 75Mとの事で 受信部の追従を改善(?)するために あえて・・・
一方向伝送の場合の基本は,伝送線路の特性インピーダンスに受端側のインピ ーダンスを合わせるように終端抵抗を入れることです。 このようにすることで,受端の反射をなくすことができて,波形歪みの発生を 防げます。 受端のインピーダンス整合が完全でない場合は,反射波が生じるので,送端側 に抵抗を入れて反射波を吸収することも波形改善に有効です。 なお,双方向伝送の場合は,基本的に送端,受端ともに整合をとる必要があり ます。 バス接続のように,送受端が複数ある場合は,両端に終端抵抗をいれて中間は できるだけ軽負荷にすることが望ましいと思います。とはいってもある程度の 容量負荷になることは避けられないので直列抵抗をいれて反射の影響を低減さ せる対策をとるのではないでしょうか。 特性インピーダンスに完全に整合するように終端抵抗を接続すると,消費電力 が大きくなる場合が多いので,完全整合よりも大きい値の並列抵抗を接続して ,反射の影響を低減するために直列抵抗を入れることが行われているのでは ないでしょうか。
補足
ありがとうございました。 受信端のインピーダンスは無限大と考えていいと思います。 受端側は一般的なMOS回路でインピーダンスはかなり高く、入力容量、 多分20pF程度かと思われますので、220Ωと20pFのLPFになってしまう かと思われます。 受信端は終端されていないことに着目してください。 波形的にはかなりなまっています。
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