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アルハンブラ宮殿7つの疑問の7

アルハンブラ、ナスル朝宮殿の素晴らしい装飾の工法についてです。 1.壁のアラベスク紋様はスタッコ(化粧漆喰)が乾ききらない内に彫刻を施す・・・であっていますか。 2.透かし部分はどうやって作られているのでしょうか。大理石や花崗岩の1枚板に透かし彫りがしてあるのでしょうか。それともスタッコ(化粧漆喰)が絡んでいるのですか? 3.天井のムカルナスは数種の部材を数百、数千組み合わせたものと解説されていますが、一個の部材のサイズはいかほどですか。また部材の素材は何ですか・・・大理石やアラバスタなどの石か、木か。スタッコを固めたものか、あるいは・・・。 1.2.3のアドバイス、よろしくお願い致します。

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回答No.1

手持ちの資料によると、壁のアラベスク紋様は最初は漆喰(石膏/石灰、アラバスターに酸を加えたもの)が乾かないうちに直接模様を彫り込んでいたが、ナスル朝後期になると「型抜き」や「原板」の技術を用いた手法が考案され、工期が大幅に短縮されたとあります。 具体的には、石膏を色々な鋳型に流し込んで型取ったパネルを作り、それらを組み合わせ、つなぎ合わせたということのようです。複雑な模様が簡単にたくさん作れるようになったので施工がはかどったということですね。 窓の透かし(grille/lattice)は木でできています。おそらく木組みでしょう。1枚板を彫ったとは考えづらいです。 ムカルナスは、二姉妹の間の場合、7種類、5,416個のピースの漆喰(石膏/プラスター)を組み合わせたものだそうです。(ちなみに他の国では石で作られていたりする)各ピースの大きさは調べられませんでした。すみません。 参考: 「現代アルハンブラ物語」大塚 勝弘 「アルハンブラ物語」W.アーヴィング 「Medieval period: Alhambra」Khan Academy 「The Muqarnas Dome of the Hall of the Two Sisters in the Alhambra in Granada」Jean-Marc Castera 「アルハンブラ宮殿 -イスラム世界における同宮殿の位置付け-」鳥居 徳敏

areisama
質問者

お礼

今回で7つの質問は終わりですが、毎回丁寧に教えていただいたkota2kota 様に御礼申し上げます。たくさんの助言でますますアルハンブラ宮殿に興味を持つようになり、アーヴィングの本も読みたくなりました。私から見ればkota2kota様は立派な学者様です。本当にありがとうございました。 今回の質問で1番の関心事は透かし彫り基材でした。インド、アグラ城内のムサンマン・ブルジ(囚われの塔)で見た白大理石の畳より大きな1枚板に施された透かし彫りが20数年たった今でも印象深く、あるいはグラナダでも・・と思っての質問でした。アルハンブラでは木製・・納得です。漆喰彫刻が後期には型を使った件も納得です。ムカルナス素材も納得です。カイロ駐在時に、ムカルナスに興味をもって遺跡巡りをしていれば、違った面白さを体験できただろうに・・・・と悔やんでいます。ありがとうございました。

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