• ベストアンサー

短歌について教えて下さい。

・次の短歌は、字余りではないのですが、分からないので理由を教えて下さい。 黄のこゑの渦巻くなかを子ら走る秋の円周空をめぐりぬ (前登志夫) ・短歌の区切れがどこになるのか教えて下さい。 1.いつしかに春の名残となりにけり昆布干場のたんぽぽの花(答え 三句切れ) 2.海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家(答え 初句切れ) 3.街をゆき子供の傍を通る時蜜柑の香せり冬がまた来る(答え 四区切れ)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#212313
noname#212313
回答No.3

> ・次の短歌は、字余りではないのですが、分からないので理由を教えて下さい。 > 黄のこゑの渦巻くなかを子ら走る秋の円周空をめぐりぬ (前登志夫)  ひらがなで書きだすと以下のようになりますね(現代仮名遣いに直しています)。  きのこえの/うずまくなかを/こらはしる/あきのえんしゅう/そらをめぐりぬ  文字を数えると、「あきのえんしゅう」が8文字です。これが字余りでないのは、「しゃ」「しゅ」「しょ」は1字と数えるためです。  ちなみに、小さい「っ」は1文字に数えるのが基本です。もし長音で「ー」が使われていたら1字に数えます(例えば、カラスの鳴き声「かー」は「かあ」と考え、「あ」もカウントする)。  小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」と、小さい「っ」が違う扱いなのは、何か変な感じがしますが、短歌が成立した時期には「しゃ」「しゅ」「しょ」などが1つの音と思われていたためです。例えば「ちょうちょう」は古い仮名遣いで「てふてふ」ですが、大昔はまさに「テフテフ」と発音していたのです。その伝統を引き継いでいるので、ややこしいことになっています。  他には、「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」はその前の文字と合わせて1字になります(カタカナも同じ)。カタカナ語では特に要注意で、例えば「カフェオレ」は4字で、「フェ」が1字扱いだからです。 > ・短歌の区切れがどこになるのか教えて下さい。  区切れを見つけるには句点(「。」)がどこに置けるかを考えると見つけやすいでしょう。 > 1.いつしかに春の名残となりにけり昆布干場のたんぽぽの花(答え 三句切れ) →いつしかに春の名残となりにけり。昆布干場のたんぽぽの花  古文の言い方ですが、「~けり」は文末に言う形になります。もし「昆布干場の」に続けるとしたら、「なりに『ける』昆布干場の」になります。 > 2.海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家(答え 初句切れ) →海恋し。潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家  これも「恋し」が文末に言う形です。「潮」に続けるとしたら、「海『恋しい』潮の遠鳴り」「海恋う潮の遠鳴り」になります。  読んで行くと「少女となりし」の後も句点を置ける可能性が文法的にはあります。しかし、そこに句点を置いてしまうと続く「父母の家」が意味不明になります。これについては、「少女となりし父母の家」(少女となった父母の家)で一塊と考えるべきでしょう。 > 3.街をゆき子供の傍を通る時蜜柑の香せり冬がまた来る(答え 四区切れ) →街をゆき子供の傍を通る時蜜柑の香せり。冬がまた来る  これも、「香りせり」が文末の形です。「香りせり」と「冬」を続けさせたいなら、「香りせる冬」になります。

takuya1107
質問者

補足

答えの三句切れ・初句切れ・四句切れは、どういうことでしょうか?

その他の回答 (4)

noname#227653
noname#227653
回答No.5

きのこえの うずまくなかを こらはしる あきのえんしゅう そらをめぐりぬ 5音、7音、5音、7音、7音になっていますね。だから字余りではありません。 四句目の「しゅ」は1音として数えます。 区切れを見つけるためには、まず、短歌を口語、つまり普段私たちが使っている言葉に直せなければなりません。そのときに「。」をつけるところが切れるところです。 1を口語に直すと「いつの間にか春の名残になったなあ。昆布干場のたんぽぽの花」となります。だから「なりにけり」で切れます。 2は「海が恋しい。潮の遠鳴りを数えながら少女となった父母の家」となります。だから「海恋し」で切れます。 3は「街を行き、子供のそばを通るときに蜜柑の香りがした。冬がまた来る」となります。だから「蜜柑の香せり」で切れます。 小学生は文語、つまり昔の書き言葉は習いませんから、こういう短歌の意味を理解するのは難しいですよね。だから、中学受験では区切れの問題は捨ててもかまいませんよ。

noname#212313
noname#212313
回答No.4

 #3です。 > 答えの三句切れ・初句切れ・四句切れは、どういうことでしょうか?  まず、区切れとは、短歌が文法や内容として途切れることですね。ですから、たいては句点「。」を書けます。短歌は字数で「五七五七七」の形式になっており、以下のように区切れを入れることができます。途切れるところを「/」で示してみます。 ・初句切れ:「五/七五七七」 ・二句切れ:「五七/五七七」 ・三句切れ:「五七五/七七」 ・四句切れ:「五七五七/七」 ・区切れなし:「五七五七七」  つまり、区切れが五七五七七の何番目にあるかということです。  なお、例えば「二/三七五七七」のように、五七五七七のどれかの途中で切ることは短歌では原則としてやりません。

noname#210716
noname#210716
回答No.2

いつしかに・・春の名残となりにけり・・昆布干場の・・たんぽぽの花 海恋し・・潮の遠鳴りかぞへては・・少女となりし・・父母の家 街をゆき・・子供の傍を通る時・・蜜柑の香せり・・冬がまた来る

noname#210716
noname#210716
回答No.1

黄のこゑの ・・ 渦巻くなかを子ら走る ・・ 秋の円周 ・・ 空をめぐりぬ ぱっと見て 区切りは これですね・・ 字余り等では無く 機を狙った感じがします・・

関連するQ&A

  • 【夏休み宿題】短歌の大意を教えてください!!

    中学2年です、夏休みの宿題に出たのですがわからなくて。 この3句の大意なんですが、わかりやすく教えてください!! 「鳳仙花ちりておつれば小き蟹鋏ささげて驚き走る」 「街をゆき子供の傍を通る時蜜柑の香せり冬がまた来る」 「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」 どれか一句でもいいのでお願いします。

  • 短歌

    季語を使って高校生が作りそうな短歌を作って下さい(>_<) お願いします(´;ω;`)

  • 短歌

    次の短歌は、どなたの作でしょうか。教えて下さい。  踏まれても 根強く生きよ 道芝の        やがて花咲く 春も来るらん

  • 短歌

    かなり愚問ですが、ズバリ!どうしたら『短歌』を作れるのですか?

  • 短歌について

    高校生♀です。 最近短歌に興味を持ち細々と作っています。 もし大会か何かあるのだったら応募してみたいなぁなどと 考えているのですが、なにか情報をいただけますでしょうか??

  • 短歌について

    中学生が作りそうな短歌を教えて下さい! (ちなみにバスケ部です。) あと、どうやって作ればいいんでしょう? 自然や、中体連が近いので部活のコト。青春系を書きたいと思ってます。

  • 短歌ができません。

    吟行で兼六園に行ってきましたが、どうしても短歌ができません。 『雪吊り  唐崎松 雪 荒縄 放射状』 縄の結び目固し  傘すこし広げた   悪戦苦闘しています。 どなたか助けてくださいませんか。 よろしくお願いします。

  • 短歌

    季語を使って高校生が作りそうな短歌を作って下さい(>_<) お願いします(´;ω;`)

  • 短歌を作ってください

    卒業記念に短歌を作らなければならないのですが、 古文は得意な方ではなく、考えて見たものの うまく言葉があてはまりません… 「今までのつらかったことも、卒業する今となっては懐かしく思い出される」 という感じの短歌にしたいのですが… 百人一首の ながらへば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこひしき を本歌取りもできたらしてみたいです… よろしくお願いします><

  • 短歌の区切れ。。

    テスト勉強をしていたのですが、 短歌の区切れがよくわかりません。 区切れの見分け方などを見てみたのですが、いまいち自信がないです。 短歌自体を探しましたが色々なサイトを見てみたのですが、 以下の短歌がよくわかりません。 何区切れか、教えてください。 ・いちはつの花咲きいでて我目には今年ばかりの春ゆかんとす(正岡子規) ・列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし(寺山修司) ・観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生(栗木京子) ・みづうみの氷は解けてなほ寒し三日月の影波にうつろふ(島木赤彦) ・海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家(与謝野晶子) ・みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる(斉藤茂吉) ・春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕(北原白秋) ・白鳥は悲しからずや空の青うみのあをにも染まずただよふ(若山牧水) ・やはらかに柳あをめる  北上の岸辺目に見ゆ  泣けとごとくに(石川啄木) ・白き虚空とどまり白き原子雲そのまぼろしにつづく死の町(近藤芳美) ・つばくらめ空飛びわれは水泳ぐ一つ夕焼けの色に染まりて(馬場あき子) ・<生まれたらそこがふるさと>うつくしき語彙にくるしみ閉じゆく絵本(李正子) ・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵万智) 多くてすみません。 宜しくお願いします。