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起承転結などの小論文の書き方

1311tobiの回答

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  • 1311tobi
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回答No.5

 まず結論を書きます(これが典型的な「結論先行」です)。 「起承転結」という形式は小論文には向きません。 「転」が余分です。  小論文・論文は〈序論・本論・結論という三部構成〉が一般的とされます。「序破急」「起承結」などもほぼ同じことです。  一方で、「結論先行」をすすめる人もいます。  ビジネス文書などはその傾向が強くなります。  長めの論文の場合は最初に結論を書き、最後にやや詳しく結論を繰り返すことが多くなっているようです(「絶対」ではありません)。「(起)結承結」ということになりますか。 (起)の部分は、どの程度の長さにするかでかわってきます。  テーマの提出だけなら、「結承結」です。(起)がある程度長いなら「起結承結」になります。  ちなみに、個人的には「起承転結」で書ける文章はきわめて限られていると考えています。文章の上級者がエッセイを書くときくらいですかね。フツーの書き手がマネをすると、「転」が唐突でクサくなります。「天声人語」などは、本題とまったく関係のない話から始めたりします。あれは、「転」を冒頭にもってきている「起承転結」の一種だとか。  ↑は「結承転」になるでしょうか。 「起結承」の形もあるかもしれませんが、小論文には向かないでしょう。  小論文なら、「起承結」をおすすめします。  ある程度の長さ(これがまた定義が微妙ですが、「章立て」をするものくらいですかね)があるものは「(起)結承結」をおすすめします。  いずれにしても、具体的な長さや、テーマ・構成によってかわってきます。  詳しくは下記をご参照ください。 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1328.html 【伝言板2  第1章-5 「ウマい文章」の正体――「主題」「構成」「表現」の3つに分けて考えてみる】  以下は一部の抜粋(重言)。 ================引用開始 ■構成1──起承転結は論文には向かない  構成に関して書いている文章読本も多い。「第1章3」でふれた「書き出しに気を配れ」も、構成に関する心得になる。文章の構成って話でよく知られているのは、「五大心得」にもランクインしている「起承転結にのっとって書け」だ。似た感じのものに、「序破急」なんてのもある。 「起承転結にのっとって書け」と説く文章読本はたしかに多い。しかし、そうじゃないって意見も少なくない。 【引用部】  論証や説得を目的とする文章に限らず、一般に作文の構成を問題にするとき、まっさきに頭に浮かぶのは、「起承転結」の四部構成だろう。これは本来、漢詩の絶句の構成についていわれたものらしい。それがだんだん広まって散文にも適用されるようになる。(中略)  起承転結に次いでよくとりあげられるものに、「序破急」という三部構成がある。これはもと、雅楽の楽曲構成上の三つの区分から出たものというが、のちに導入部・展開部・結末部という程度の意味に一般化して、能楽や浄瑠璃の脚本構成などに取り入れられ、さらに散文の文章構成にも広がった。事件を叙述する物語などでは、発端・経緯・結末というのがそれにあたる。論文では序論・本論・結論という三部構成がふつうに見られ、論理的な文章の基本形ともなっている。(中村明『悪文』p.53~54)  そういうことですか。なんか頭にスンナリ入っていかないな。とくに「序破急」に関する記述の2番目の文がいけない。こんなに漢字が多い文で一文が100字近くなると、ついていけなくなる。  それはそれとして、〈論理的な文章の基本形〉は〈序論・本論・結論という三部構成〉と書いてある。起承転結ではないらしい。 【引用部】 序論 叙述(説明) 論述(「たしからしさ」による証明) 補説(補足) 結語(井上読本p.206~207)  これは紀元前5世紀頃にコラクスって人物が書いた〈史上最初のレトリック教科書〉の中に出てくる議論の組み立て方だ。〈どうやら最初から、ことの本質を言い当ててしまった〉ため、ヨーロッパ・レトリックの基本になった。「補説」が「反論」にかわったりはしても、とにかく基本は5分法。ここから〈説教の五段法〉や演説のための〈五分法〉が派生しているらしい。 【引用部】  これらの五分法は、三分法(たとえば「序論・本論・結論」)へ、あるいは四分法(たとえば「起承転結」)へ、容易に移行し得るだろうし、うまく使えば役に立つだろうこともわかる。(井上読本p.208) 〈容易〉かどうかは定かではないが、まあ〈移行し得る〉可能性を否定する気はない。  同じとこから出発しても別の意見にたどり着く場合もある。『文章構成法』はコラクスの5分法とほぼ同じものを紹介したあと、次のように書く。 【引用部】 これに反して、「起承転結」はもともと漢詩を構成するための順序である。「論」ではない。はじめから心を一つにした【もの】が集まって、さらに心を一つにするために詩の朗詠を聞く。日本の「起承転結」も、説得のための【もの】ではなく、心を一つにした仲のよい【もの】の中での表現の順序だ。(樺島忠夫『文章構成法』p.118。【】印は引用者による)  趣旨はわかるが、いろいろとインネンをつけたいとこが多い文章だ。とりあえず、3回も出てくる「もの」のうち、1つ目と3つ目を「者」って漢字にしてくれていればずいぶん印象が違う(もちろん別の言葉に書きかえたっていい)。念のために書き添えておくが、これは「日本語は論理的な記述には向かない」って迷信とは無関係だ。  起承転結は日本語の伝統的な文章の構成法である。起承転結は「論」には向かない。したがって日本語は「論」には向かないのである……もっともらしく聞こえるかもしれないが、こんなのは詭弁にさえなっていない。 【引用部】  文章の構成について、昔から「起承転結」ということが言われてきた。しかし、これはもともとは漢詩の形式である。現在では、文学的エッセイで用いられる形式だ。論述文の場合は、これに従う必要はない。むしろ、「転」のところで別の話題が現れると(あるいはそれまでの論理展開が覆されると)、読者は当惑する。  学術的な論文の場合には、序論・本論・結論の三部構成にするのがよい。面白みはないが、最初から妙技を求めるのでなく、手堅くやろう。(野口悠紀雄『「超」文章法』p.95)  ちょっと待った。このセンセーはエッセイを「論述文」に含めていたはずだ。エッセイには文学的エッセイとそうじゃないエッセイがあるってことになる(だから、それは書き手しだいってことでしょ)。まあいいや。とにかく「起承転結なんて関知しない」って態度なんだろう。  こうやって並べてみると、起承転結は論文には向かないようだ。論文に向かないのなら、小論文なんかにも当然向かない。起承転結なんか意識していたら、すぐに制限字数を超えてしまう。 ■構成2──起承転結はエッセイなんかにも向かない (略) ■個人的な「意見」を少々1──「起承転結にのっとって書け」も妄言では 「起承転結にのっとって書け」に反対する意見をさんざん引用してきた。じゃあ、起承転結派はどんなふうに書いているのか。具体的な例を引用していると長くなる一方なので、駆け足で見ながら簡単に反論する。 1)漢詩を引いて起承転結の有効性を主張する (略) 2)4コママンガを引いて起承転結の有効性を主張する (略) 3)具体的な文章の例を引いて起承転結の有効性を主張する (略)  実際に自分で文章を書くときのことを考えると、起承転結なんて意識した覚えがない。材料がなくて決められた文章量に足りないとき、強引にあまり関係のない話を入れたことはある。これも「転」の一種かな? そういう苦しまぎれは論外として、長い文章が一本調子になったときに、ちょっと話をかえて寄り道をすることもある。別に起承転結を意識してのことじゃない。  なぜ「起承転結にのっとって書け」なんて心得が流布したのだろう。いまでも高校の教科書にのっているらしいから、問題の根はきわめて深いのかもしれない。  有名な心得ではあるが、妄言じゃないかって気さえする。どんな文章にも通用する万能タイプの心得のようだが、具体的にどんな種類の文章に向くのかを考えるとほぼ壊滅状態なんだから話にならない。たぶん「万能タイプの心得」ってのがクセ者だ。なんとなく全部に当てはまりそうで、実はどれにも当てはまらない。  しつっこく繰り返してきた「文章にはいくつかの種類がある」って話がここでもカギになる。実用文のなかにもいくつかの種類がある。文章の種類が違えば、構成のしかたが違うのは当然のことだ。たとえば、エッセイと論文とでは構成のしかたがかわるに決まっている。それを区別せずに「起承転結にのっとって書け」なんて話を出すから、ヘンなことになるのだ。 (略)  もうひとつ付け加えると、文章の構成を考えるときに重要なのは、文章の長さだ。長い文章と短い文章とでは、当然ながら構成がかわる。文章の「種類」と「長さ」。最低限この2点を考慮していなければ、構成について何が書いてあっても信用しないほうがいい。 ================引用終了

Luluse
質問者

お礼

ありがとうございます! 論文は起承転結向かない上文にも種類があるんですね。 さんこうにして書きたいとおもいます!

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