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現在の音楽CDの音質について

HAL2(@HALTWO)の回答

回答No.1

CD などの Media が変化したことに起因するのではなく、録音再生環境の変化が Music (というか Audio) Source の変化を引き起こしているようにみえます。 例えば 90 年代までの録音 Studio 環境と現代のそれとでは用いられている機材が大分異なっていますし、特に音を決定する Monitor Speaker に求められている音が大分変わってきているように感じます。 90 年代までの Monitor Speaker と言えば ALTEC から JBL へと変遷した系列の大型 Speaker System であるのに対して、90 年代頃からは Mixing Console の上に置かれた小型 Speaker System や Book Shelf Speaker System 等も併用されて Compressor を多用した音創りがなされるのが主流になっています。 >音量を上げすぎて音が歪んでいるような印象を受けます。 という感触は恐らく Compression の弊害ではないかと思うのですが、 http://www.cdmasteringservices.com/dynamicrange.htm 2000 年以降は上記 Page のような警鐘を発しているところもあります。 もともと小型 Speaker System を Mixing Console の上に置いて Monitor するというのはラジカセなどの音を Simulate するためのものだったのですが、そうした安価で小型の「ラジカセもどき音」を出すための Speaker がいつの間にか「Studio Monitor Speaker System」と勘違いされて流行するようになり、Speaker System の主流派 Floor 型から Book Shelf 型へ移行、更には近年の Portable Audio Player 隆盛に伴う耳穴に直に音を流し込んだり机の上に置かれた Near Field Speaker System での Listening Style が主流になってきたことから、かつての大型 Speaker System で大きな空間に音を出してこそ得られていた広大な Dynamic Range 感というものが廃れて Compressor を効かせた音が好まれるようになってきたという背景があるのではないかと思います。 この手の人工的な味付けは一種麻薬のようなもので、First Food の漬物に味の素を振りかけて食べる人が現れたり、日本向け Apple Tea の香料添加量が France の数倍になってしまったり、もともと Compression がかけられている音楽 Source を更に Surround System で Phase Shifter や Enhancer でアクの強い音にしなければ良い音に感じられなくなってしまう人が出てきたりと、一度染まってしまうと Escalate する傾向があるようです。 私もここ 10 年ほどは Near Field Speaker System と Headphone LIstening Style に染まってしまったことから、たまに Shop の試聴室で昔ながらの Floor Speaker System による雄大な Dynamic Range 感を得られる音を聴くと違和感を覚えるほどにまでなってきてしまった自覚があるのですが、生演奏を直に聴く時の Dynamic Range 感はまた別物と言えるものですので、昔の System と今の System でどちらが良いかと断言できるものでもなく、要は私自身が楽しめればそれで良いと割り切っています(汗)。 ・・・とは言え、確かに 90 年代までの CD とそれ以降の CD とでは空気感が随分と違ってきていて面食らいます。 つい先月購入した数枚の CD も「Noise がない」「微細な音まで楽に拾える」ものなのですが、空気感が直線的ではなくて明らかに歪んだ Compression 気味の圧迫感があり、楽器毎の空気感が異なることから Mix された音像が歪 (いびつ) に感じてしまって「これはどんな Monitor をしながら Mixing したのだろう」と考えさせられた録音が幾つもありました。 昔、Jazz Trio に向かって EV (Electro Voice) RE20 という Dynamic 型 Microphone を中央に 2 本立てた Matrix Stereo 配置して SONY PCM2000 という Portable Digital Recorder に直結して録音された Source をそのまま CD 化したものを比較的大型の System (Bose M901) で再生した時に得た感動から EV RE20 がすっかり御気に入りの Microphone になってしまった経験があるのですが、Neumann U87 系以外の Condensor Microphone が幅を利かせるようになってからの録音 Source にそのような感動を与えてくれるものがないのも「録音現場で求められている音そのものが変わってしまったのかな?」なんて気がしています。

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