検量線について(連続変化法)

このQ&Aのポイント
  • 連続変化法を用いて鉄イオンとスルホサリチル酸の錯体の吸光度を測定する際、吸光度曲線が直線ではなくおわん型の線となる理由について解説します。
  • 鉄:スルホサリチル酸の比率が4:6で吸光度が最大値を示す理由と、通常は5:5の比率であることについても説明します。
  • また、関連する文献の参考情報も提供します。
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検量線について(連続変化法)

夜遅くに失礼します。  先日、鉄((3))イオンとスルホサリチル酸(どちらも濃度は2.00×10の-2乗M)の錯体を作り、連続変化法を使って、λ=500ナノメートルの波長を用いて吸光度を測定しました。そして、吸光度曲線を作ったのですが…なぜあのグラフは直線ではなく、おわん型の線となるのでしょうか?図書館やここの過去ログを検索してもよくわからなかったので、よろしくお願いします。  それと、僕たちの測定では、なぜか鉄:スルホサリチル酸が4:6のところで吸光度が最大の値をとりました。(普通は5:5のところなのだそうです)この理由についても、よろしければお願いします。  あと、どのような文献を見れば載っているのかも教えてください。どうも何を見てもなさそうで、本当に困っているので。質問ばかりになり&長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。

  • aki-o
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回答No.1

どうもはじめまして。 ボクもたった2週間前に大学の実験で連続変化法をしたので、正しいかどうかはわかりませんが、知ってる範囲で答えたいと思います。 まず連続変化法は金属と配位子の濃度の和を一定にして、その条件で金属の濃度と配位子の濃度を変化させましたよね。 それを吸光度測定することにより錯体(金属と配位子の複合体)のみの吸光度がわかります。 その錯体のみの吸光度を金属と配位子の濃度のモル分率に対してプロットしたものが、あなたの言われるグラフだと思います。 するとおわん型というか、吸光度の極大点ができたと思います。 それはその極大点において吸光度が一番大きい、すなわち錯体が一番多くできているということになります。 その時のモル分率が、一番良く錯体ができる、すなわち金属または配位子の余りが一番少ない、化学量論的に一番近い分率であるということなのです。 だから直線になるということはありえないのです。 直線になると考えたのはたぶん、金属の吸光度または配位子の吸光度と勘違いされたからでしょう。 鉄:スルホサリチル酸が4:6ということは錯体は2:3で結合することになります。しかし、普通の錯体(例えばEDTAのようなキレート剤など)は1:1か1:2程度だと思います。 だから2:3というのはあったとしてもかなり珍しいものだと思います。 だから正解としては5:5=1:1が普通なのです。 このグラフはプロットした後、自分の目で極大を見つけなければならないので、4:6と思っても仕方ありませんが、一般的に2:3は存在しがたいということで5:5にするのです。 文献はあまりスルホサリチル酸が載っていないと思いますが、スルホサリチル酸の構造式を書いて、その構造式の電子吸引性の元素(ここでは酸素原子)の配置と、鉄の配位数を調べれば、1:1であることがわかるとおもいます。 まあ、スルホサリチル酸を狙って調べれば何とかなるでしょうね。

aki-o
質問者

お礼

遅くなってしまって、すみません。 丁寧なご回答、本当にありがとうございました。とっても参考になりましたよ!&たった2週間前に同じ実験をされてたなんて…まさか僕と同じ大学に通ってる?(笑) …と、とにかくありがとうございましたm(__)m

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