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今回の事故がINESレベル7となりました。

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  • twirler
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回答No.6

INESの評価基準を調べてみました。出典は INES the International nuclear and radiological event scale user's manual の2008年版、英語版: http://www-ns.iaea.org/tech-areas/emergency/ines.asp#3 にて入手。 まず、1つ目の質問について。同文書の3頁、表1の判断基準をレベル7から4まで書きます。 Level 7: - Major な(多量の)放射性物質の放出で、広範囲の健康と環境への影響を伴い、○○を必要とするもの Level 6: - Significant (有意)な放射性物質の放出で、△△を必要としがちなもの Level 5: - Limited (限定的)な放射性物質の放出で、△△△を必要としがちなもの - 放射線による複数の死者 Level 4: - Minor…(略) - 放射線による一人以上の死者 ○○などは後ほど説明します。 死者について書いてあるのでちょっとビビるのですが、例えば Level 4 の放射能放出量が必ず一人の死を意味するわけではないようです。基本的には、(1)放射性物質の放出量がこれ以上ならレベル幾つね、(2)放射線による死者数(あるいはより一般に、健康への影響や被曝量)がこれ以上ならレベル幾つねっていう目安があって、(1)と(2)の示す2つのレベルのうち高い方に決定されるようです。(斜め読みなので保証は致しません。出典の文書は新聞等より平易な英語で書かれていると思いますので、興味のある方はご自身でご覧下さい。) 具体的な放射能放出の判断基準ですが、Level 7 は数京ベクレル(数万テラベクレル)のヨウ素131が放出された場合とされています。今回の決定はこれに基づくものです(保安院)。 ○○などは行動・対処に関するものです。ただし、政府・行政がやるべきことを勧告しているように思います。 Level 7 の○○は「計画された extended な対策の実施」です。 Level 6 の△△は「計画された対策の実施」。(Level 7 はこれを含むさらに強い対策ですね。) Level 5 の△△△も同様に「計画された対策の実施」なのだけど、上の2つよりちょっと弱目の表現。 2つ目の質問について。退避は基本的には政府に従うべきでしょうが、基本的な考え方は、「その場所にいると積算で何々ミリシーベルト浴びてしまう。これを避けるため退避する」でしょう。何ミリシーベルトが限界かは、個人で判断するしかないだろうと思います。武田邦彦氏のブログもそんな調子だったと思います。ちなみに、100ミリシーベルトの放射線を浴びる(浴びたくないが)と0.5%癌になる確率が上がると言われていて、これは国際放射線防護委員会(ICRP)2007(or 1990)年勧告という文書がソースになっているようです。レベル7になったことと退避は切り離して考えていいと思います。 3つ目の質問について。気をつけることとしては、客観的で有用な情報を選り分けることや、主観、感情、風説に惑わされないことでしょうか。 (少なくとも部分的には)放射能に関する知識の欠如に起因すると思しき混乱も観察されるところですが、残念ながら、意図的な情報操作の類も今回の事故では見られます。政府や保安院は「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」を繰り返しましたが、レベル7は「広範囲の健康や環境への影響を伴う」ものなのです。論理的にいって、これらは矛盾するものではありません。極端な量でない限り放射線は「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」、だけど期間を置いて「健康に影響を及ぼす」からです(癌等)。しかし、多くの国民に「健康に影響を及ぼすものではない」と錯覚させる意図があったのは明白でしょう。また、途中から枝野は「直ちに」を外しましたのでそこからは嘘が始まりました。レベル7が「広範囲の健康や環境への影響を伴う」ものであることも、会見直後のニュースでは流れていたのに、その後ネットで検索してもこれを伝えるマスコミの記事が見当たらないのも気になります。 レベル7で政府の言っていることの矛盾が露呈したこと(気づいていない人が大半だったかも知れません。でも、薄々おかしいことには気づいているでしょう)や我々の被曝の長期化もあってか、ネットでも感情的な書き込みが増えているような気がします。また、物理のセンスでは常識的なことなのに、実は多くの人はそれも理解していないのではと思うこともあります。実際、池上彰でさえ、放射性物質が風に運ばれて首都圏にやって来ていることを理解しておらず、原発の敷地から放射線を発しているだけだと勘違いしてました。

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