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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:長回し)

長回し映画とは?グッドウィルハンティングでの長回しについて教えてください

isoiso0423の回答

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  • isoiso0423
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回答No.4

ハリウッド映画の多くは6,7台のカメラを同じに回しワンカット(というかほぼワンシーンに近いですが)を撮影するのと、そこで集められた膨大なフィルムを半年近くも(あるいはそれ以上)かけて編集するので、どうしても細かいカット割りになってしまいます。 ワンカットが短い方がリズムがあり観客に飽きられない、あるいは退屈な作品も編集と音楽でどうにか出来る、というようなことを多くのプロデューサーが考えているので、このような傾向にあるようです。 100分くらいの一般的なハリウッド作品でおよそ3500カット、邦画だと650カットくらいです。(いまはもっと多いかも?) 「グッドウィルハンティング」の長回しもたぶん別のアングルから撮ったカットがあったと思います。編集を何度か試みて、これはワンカットで行った方がいいと監督や編集担当者らが判断したのだと思います。 長回しで有名な台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の作品になると140分を超える「戯夢人生」などは100カット前後だったと思います。ただロングショットが多く、大半がワンカットワンシーンですけど。 邦画だと溝口健二も長回しで知られています。 邦画の場合、予算的な制約もあり普通はカメラが1台なので、役者の演技を途中で止めなく無い、という理由から長く回したこともあるようです。黒澤作品の多くは3台だったそうですが。 50年代の溝口作品はいったいどうやって撮影したのだろうかというカットが多く見られます。 溝口作品の多くを手がけた名カメラマン宮川一夫さんによると、クレーンもレールによる移動車も今ほど発達してませんから、なんと50年代にカメラマンが時にローラースケートを履いて、延々と被写体を追いかけていたそうです。 近年の作品だと「ロゼッタ」「ある子供」でカンヌ映画祭パルムドールを二度受賞したダルデンヌ兄弟の映画が長回しが多いです。余談ですがこれらの作品には音楽もまったくありません。 既出の「エルミタージュ幻想」で90分ワンカット(これはフィルム撮影ではなくHDのデジタルカメラ撮影ですが)をやったロシアのソクーロフ監督の作品も長回しが多いです。 「マザー、サン」の長回しが有名です。 ハリウッドを除く欧米の巨匠と呼ばれる監督の作品はわりと長回しが多いです。 予算的な制約でカメラは1台ということもあったと思いますが、やはり演技を中断させたくないということから、カットが長くなるのは必然なのかもしれません。 ちなみに日本で最新式の35ミリカメラフルセット借りると、1日で40万円くらいかかり、カメラ1台にカメラマンと助手を含め3~4名が必要ですから、人件費を入れるとかなりに額になります。 ハリウッドの撮影システムは日欧とは違い、カメラマンに相当する人物がカメラを覗けないため、ある意味予算的には割安ということもあるのかもしれません。 まあ、それで短いカットが多いわけではありませんが。

sapporolov
質問者

お礼

有難う御座いました。 邦画と洋画でカット数でそれ程差が在るとは知りませんでした。洋画党なので余り邦画は見ませんが言われてみると画面のリズム?の違いが、良く分かります。 お世話になりました。