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劣性の遺伝子(悪いところ・欠点)がコピーされやすいと聞いたのですが

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回答No.3

 まず、「劣性遺伝子」の意味を取り違えていませんか?  メンデルの実験で、丸い豆としわの豆の雑種を作ったところ、雑種第一代はみんな丸くなりました。ところが、この丸い豆からさらに次の世代を育てると、第二世代にはしわのものも出てきました。第一代の雑種の丸い豆にもしわの遺伝子が伝わっていたのですが、その性質が現れなかったのです。  メンデルは、「丸の遺伝子としわの遺伝子を一つずつ受けついだ豆は丸くなる。これは、丸の遺伝子の方がしわの遺伝子より優性だからだ」と考え、丸の遺伝子を「優性」、しわの遺伝子を「劣性」という風に呼びました。このように、遺伝子の優性・劣性は、「その遺伝子の情報を発現しやすいかどうか」についてのものです。  しわの遺伝子が「劣性遺伝子」といわれるのは、丸の遺伝子と一緒にあるとその性質を発現しないからであって、しわの豆の方が丸い豆より病気に弱いとか育ちが悪いとかいうような何かの性質が劣っているわけではありません。  人の場合、例えば天才とバカが結婚すると必ずバカの子供が生まれる、というようなことがあるとすると、バカの遺伝子が優性です。天才の遺伝子は「劣性の遺伝子」ということになります。(もちろん、天才になるかどうかが一つの遺伝子だけで決まるわけではないので、たとえ話です)  さて、本題ですが、 >劣性の遺伝子(悪いところ・欠点)がコピーされやすいと聞いた  どこで聞かれたのでしょうか。遺伝子のコピーは優性・劣性とも、同じようにコピーされます。 >子孫を残すということは、強い固体・優良な固体を残すためだと思うんです。  ちょっと違うと思います。  生物が子孫を作るとき、優良な性質の遺伝子を使っているわけではありません。強い個体も弱い個体も区別せずに生まれてきます。  ただ、その子が次の子供を作るまでに弱い個体が生きのびていなかったら、弱い個体になるような遺伝子が次の世代に伝わっていかない、ということになり、結果として、強い個体を作る遺伝子が多く残っていく、ということです。 >人間ははるか昔から、遺伝子のコピー(出産)を繰り返していますが >なぜ、今、病気に強い人や頭のいい人ばっかりの世界になっていないのですか??  実は、今いる人間は病気に強く、頭のいい人間ばかりになっているのです。  「え?だって頭の悪い人だっていっぱいいるじゃないか」と思われますか。  またたとえ話をしますと、「走るのが遅い人は生き残れない」という世界になったとします。足の遅い人はどんどん淘汰されて、オリンピック選手のような人ばかりになりました。で、それらの人の中でも、決勝に残る人もいれば予選落ちする人もいるように、「その中では足の遅い」人もいるわけです。でも、オリンピックで予選落ちするからといって、オリンピックに出るような人を「足が遅い」といいませんね。  今の私たちの世界は、既にオリンピックに選ばれた選手ばかりの世界なのです。この中ではそれぞれの能力の差はあっても、現在まで生き残れなかった存在に比べると遙かに優れた存在なのです。 最後に…… >親の悪いところばかり似てるので、質問させていただきました^^;  子が親に似るのは、もちろん遺伝によるところが大きいですが、それだけでなく、一緒に生活しているから似てくる面も多いはずです。人間の性質は複雑で、単純に「この遺伝子があるからこうなる」というものではありません。  また「悪いところだけ似ている」というのはかなり主観的なもので、いいところもたくさん似ているはずです。ただ、いいところが似ていても、それが当たり前のように感じているのに対して、悪いところは自分でも気になるので、そんな風に思うのだと思います。

rurukeito
質問者

お礼

はあ~なるほど・・・そうなんですね!! なんか、親の容姿や病気になりやすさというか、 そういうのの欠点ばかり似てるような気がするんですよね\\\ 劣性遺伝子=悪いってわけではないんですね。誤解してました。 ご回答ありがとうございます!!勉強になりました。

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