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水の融解圧曲線

fushigichanの回答

回答No.1

kazaana017さん、こんにちは。 ちょうど、このご質問の内容にぴったりのことを説明しているページがありました。 その内容とは、 一般に、融点と気圧との関係は、 「気圧が下がると、融点、沸点、気化する温度が下がる」ということです。 これは、熱化学の話で、相平衡の熱化学と呼ばれているみたいです。 式は、 (dP/dT)=ΔS/ΔV=ΔH/(TΔV) ここで、 P:圧力、 T:温度 (dP/dT)は、圧力Pと温度Tの相平衡曲線の傾きです。 ΔS:相変化のエントロピー ΔV:相変化に対する、モル体積の変化 (dP/dT)は、ΔS/ΔVになるということと、 ΔH:相変化のエンタルピー変化 TΔV:温度×相変化に対するモル体積の変化 (dP/dT)は、ΔHを、TΔVで割ったものになる、ということです。 ちょっと難しいですが、 固体ー液体の平衡では、温度や圧力が変化しても、モル体積は、あまり変わりません。 ですから、エンタルピーもあまり変わりません。 したがって、 ΔV:一定 ΔS:一定 とみなすと、ΔS/ΔV=一定となるので、これをA(定数)とします。 (dP/dT)=ΔS/ΔV=A となるので、これを両辺温度Tで積分すると、 P=AT+C Cは定数←PとTとの一次関数で表されている。 となります。 これは、何を意味しているかというと、 固ー液平衡のときは、圧力はおおまかに温度に比例する、ということです。 多くの場合、固体→液体となるとき、エントロピーは大きく増加します。 モル体積は、若干増加しますので、 (ΔS/ΔV)>0 であって、分母に比べて分子が小さいので、大きな数になります。 ということは、温度を少し上げるだけで、固体ー液体平衡を実現するためには、 圧力は一気に上がるということです。 ところが、水の場合は、事情が違うようです。 水は、固体(氷)→液体(水)と変化するときに モル体積が減るんですね。 ですから ΔV:モル体積の増加量は、ΔV<0ですから、 (ΔS/ΔV)<0 と負の値になってしまうんです。 それで、一般のものとは逆に、圧力が小さくなると 融点は高くなる、という現象が起こります。 ご参考になればうれしいです。

参考URL:
http://syllabus-pub.yz.yamagata-u.ac.jp/Knowledge.asp?DSN=ElectroChem&nKnowledgeID=3669

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