• 締切済み

税収が増えないのに、政治家が歳出を増やす理由

edoduki3の回答

  • edoduki3
  • ベストアンサー率35% (21/60)
回答No.5

もし財政の支出を増やしてこなかったら、日本は大変な事になっていました。恐慌になり、税収は激減し、日本経済はボロボロ、社会基盤は戦後並みの惨憺たる状況になっていたでしょう。 80年代末に起こった資産バブルとその崩壊というのはそれほどすさまじい経済爆破が起こっていたのです。しかし多くの日本人はそれがどんな事であるかの理解がなく、政治家や官僚の無駄遣いの積み重ねが莫大な借金となっていると誤解をしています。まるでフランス革命前期に国民の間に流れた「マリーアントアネットの贅沢三昧な無駄遣いが、国家財政、景気経済を疲弊させ破綻に導いている」という噂話のような具合です。 多く場合は世界中どの国であっても基本的には担保があって借金が成立します。そしてその借金によって商売を事業を行い儲けをだす事で経済運営が行われます。日本ではバブルが崩壊しその担保価値は都心部の不動産ではピークから1/5にまで落ち込んでいます。これまで1億円だと思って担保としていたものが2,000万円でしたという事態があちらこちらで起こったのがバブル崩壊です。この事で90年代に日本で失われたその金額は約1500兆円です。 (しかし、このような事態にも関わらず日本のGDPはバブル崩壊後も成長をしてこられました。それは財政出動が市場を下支えした為です) 企業は一斉に借金返済に走り、金融機関は貸した金の回収に走りました。すると日本中で皆が借金返済の為に担保売却をするものだから資産価格の下落が促進され、更なる借金返済を迫られる事態となり悪循環へ陥って行きます。企業は資産売却や事業縮小、人員削減、リストラによって生き残りをかけて借金返済に努めます。 この悪循環にブレーキをかける事ができる唯一の手段が財政出動であったとう訳です。民間企業の多数が一斉に借金返済に回ってしまい、お金を借りて投資をする人が激減し、需要が縮小へ向かっているような経済環境下では、金融機関は運用先がなく困っている状態にあります。そこで政府が国債を発行する事でお金を借り需要を造る事が最善の策となるのです。またこのように民間企業の需要が大きく落ち込んでいる間は、通常では考えられない低金利環境となっているため、政府はこれを逆手に低金利で資金調達をして民間需要が増加してくるまで、財政出動を行って市場を支える事が最善策となるのです。 致命的なバブル崩壊によって資産下落が進み民間需要が縮小を続けているような環境では、企業や個人は借金返済や預貯金に努め、需要がドンドン縮小して行ってしまいます。資産売却や事業縮小が行われれば行われるほど、リストラは促進され、設備機器余剰、人員余剰が生まれ、リストラを後押しし、更なる需要の縮小が起こります。これがとことん進むと江戸時代に施行された「ぜいたく禁止令」下の生活水準にまで行き着いてしまいます。 だから、民間が借金返済より借金を増やし事業拡大へ動き始めるまでは、日銀と上手く調整や根回しをして財政出動を賢く行っていく必要があるのです。 96~97年には橋本政権により安易な財政再建が進められ、消費税増税が行われ、減税措置撤廃が進められ、大型補正予算も帳消しにした。その結果、日本経済は大打撃を受け、税収は激減、その後にはその補填の為に財政赤字は倍増し、余計な何百兆円もの政府債務の発生に繋がりました。 現在、民主党の様子を見ているとかなり危うい印象を受けます。自民党では何でも良いから財政出動で市場を下支えという政策と、何はなくとも財政再建、緊縮財政という政策が代わる代わるで行われ、安易な財政再建で無駄な借金が増える事になりました。 民主党がもし自民党のように 何はなくとも財政再建 に動けば、経済の失速でその後にはその補填の為に財政赤字は更なる増大という最悪の事態となってしまうでしょう。 今、民主党がやる事は 自民等的な不合理な財政出動 から 国民の説得できる賢い財政出動への転換 でしょう。

dsu323
質問者

お礼

そもそも、「経済運営の概念が、自分には、分からない」ので、「他のサイトで見た、ヒトの意見」を借りて質問します。何となく、「海部政権や宮沢政権の時代が、バブル期に相当する」ようには、感じています。この時期に、「10年計画の、公共投資基本計画(430兆円+200兆円)」という政策が実行されたようです。この「公共投資計画」によって、その「後の政権による、財政出動が増大」して、「国債発行(=借金)が増えた」という指摘がありました。 ご回答を見ていると、この「基本計画(=政策)」には、言及されていませんが、「結果的に、この10年にわたる、公共投資基本計画(政策)が正解だった」ように思われます。上記の「ヒトの意見」では、「日本の借金を増やした、諸悪の根源は、この10年計画の政策だった」というイメージだったので、できれば、この「意見・見解」についても、一言お願いします。

関連するQ&A

  • 人口が減ると税収が減るけど歳出はその数倍減るじゃん

    人口が減ると税収が減るっていうけど、歳出はその数倍減るので国の財政的にはプラスじゃないのでしょうか? プラスになるほど税金納めてる人なんて総人口の2割程度にすぎませんよね。 おそらく知恵袋なんかにいる人は9割以上はマイナス人材でしょう。 例えば救急車一回呼べば税金5,6万かかります。 男性でも平均80歳まで生きた場合 生涯にかかる税金からかかる社会保障費、公共サービスなどなどを総合したら、 その額よりも生涯で納めた税金の方が多い人って総人口の2割程度だと思うんですが。 実際に国の借金って人口の多いアメリカやブラジル、日本などが超高額だけど、 人口の低めの先進国というのは、国の借金はないとか少額ですから。

  • 国の借金の増加の理由

    国の借金1000兆円突破 国民1人あたり792万円 :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0902O_Z00C13A8MM8000/ # 2013年6月末時点で1000兆円を突破したと発表した。 # 国の借金の残高は1008兆6281億円。 # 国の借金は13年度末には、1107兆円になる見通しだ。 とあります。このニュースでは何がどう増えるのかの内訳や理由は述べられていませんでした。何十年かかけて積み上げてきた借金が1000兆円なのはまぁいいのですが、びっくりしたのは年度末までにさらに100兆円近くも増える見込みだという事です。 一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移 : 財務省 http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/003.htm 税収・財政支出も去年に比べ特に劇的に変化しているというようには見えません。公債発行額を見ると43兆円程度で、まぁ例年通りに見えます。なので、あとの60兆円ほどの借金が何なのかよくわかりません。 で、質問は、 ・その内訳(国債・借入金・政府短期証券などの種類) ・借金の額が今年だけ(?)激増する理由 ・今後の増加の見通し これを教えてください。よろしくお願いします。

  • 日本の国家の歳入って年々増え続けているんですか?

    日本の国家の歳入って年々増え続けているんですか? 7年連続で支出が増えていると言ったら、歳入が増えてたら問題ないと言われました。 確かに税収の歳入が増えてたら支出が増えても良いと思いました。 国の借金の国債を減らすって言っていたが、今は国債の発行を抑えて、支出は増やして次年度の歳入を増やすという税収の好回転を作り出そうとしているように見えます。 肝心の歳入の数年間の変化を教えてください。

  • 消費税増税の理由について

    いまさらですが、消費税増税の本当の理由について 教えてもらえますでしょうか。 増税しても税収が増える保証はないですよね。 実際、5%のときは増えなかったですよね。 勝手に下記の理由かなと思っているのですが、あたっていますか ・国債は国内で買い取る仕組みがあるため増加しようと問題ない ・国債発行額が増えすぎると利息で財政を圧迫する可能性がある ・よってあまり国債を増やしすぎることが出来ない ・話は変わってこれから高齢者が増えて、社会保障費が増加する ・社会保障費を払うのに国債をあまり発行したくはない ・このタイミングで好景気であれば税収を確保できる ・しかし不景気であれば税収を確保できない ・安定した税収が必要である ・ある程度安定した税収として消費税を増税する →なので消費税増税により不景気になろうと想定内?

  • 財政赤字でも破たんしない理由

    最近の、一般会計歳出の20%以上が、借金返済のための国債費です。 金利が上昇すれば雪だるま式に借金が増えて財政が破たんすると思いますが、次のような理屈で破たんしない、という人達がいます。 「これは国の借金ではなく、政府が国民から借りているだけ。貸主は国民だから、国民の経済が破たんするわけがない」 私は国民ですが、国債は持ってないので国にお金を貸した覚えはないですし、国債の金利分は結局国民から税金で徴収されるのではないでしょうか。 どちらの考え方が正しいのでしょうか?解説をお願いします。

  • 税収不足5兆円、赤字国債発行?

    『税収不足5兆円、赤字国債発行も浮上』 今や、860兆円にまで膨らんでいる国の借金。鳩山総理は、選挙中から「国債の発行はできるだけ抑えるべきだ」と訴えてきました。 しかし、政府内では46兆円と見込んでいた今年度の税収自体が、不景気の影響で5兆円も不足するという見通しが出てきています。 藤井財務大臣は6日、来年度の国債の発行について明言しませんでしたが、5兆円もの税収不足は鳩山政権のもくろみを根底から揺るがすことになりかねません。 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20091006/20091006-00000058-jnn-bus_all.html 民主党は国債増発するのでしょうか? もししたら国民の期待を裏切ったことになりませんか。

  • 日本の財政ど~なるの???

    国債発行額が税収を上回るというニュースを見ました。 このままだと、どうなっちゃうのでしょうか? 日本政府の借金というのは、ほとんどが国民に対する借金ですよね? もし借金が限界超えたら(ってか超えてる?)どうなるのでしょうか? そのうち国債の信用度が落ちて買い手が付かなくなるのでしょうか? そうすると毎年の予算が組めないとかなるのかな・・・? 具体的にどうなるのか予想とかでいいので教えてください、

  • 国家予算の半分が国債で日本は大丈夫なんですか?

    来年度の予算原案が出ました. 81兆円の予算の半分近くの37兆円が国債でまかなわれています. いろいろな経済理論があるのかもしれませんが, 支出(歳出)の半分が借金でまかなわれている現状は いいのでしょうか. 国債は,普通の借金と違うとか聞きますし,国民の1400兆円の貯金があるから大丈夫だとか聞きます. これって,将来的に,「徳政令(借金の棒引き)」するという意味にしか,私には理解できないのですが. 税収が40兆円しかないのなら,40兆円の公共サービスにすべきではないのですか? もちろん,デフレスパイラルになってはいけませんし, 経済がゼロサムゲームではないという要素も考えた上で, 今の日本は,身の丈にあった予算になっていない様に思うのです. 国債の償還期限は60年です. 私は,そんなには多分生きていないでしょう.そんな借金しても良いのですか? 詳しい方おられましたら,お願いします. ちなみに,私も年収の2年分くらいの借金をしていますが, 現在の国の借金は180兆円だそうで,これは,税収40兆円に対して,4年分になります.そう考えると,それほど深刻ではないのかなとも思います.しかし,私の借金は,一世一代の出費ですが,国の場合,日々の暮らしのために借金を恒常的にしているように見えます. 個人のレベルで考えると,無計画にサラ金に手を出しているように感じてしまいます.

  • 一般会計と特別会計の関係(長文)

    専門家の方でしたら結構ですが詳しくご存じの方お願いいたします。 現在プライマリーバランスが一般会計で超過しております。歳入のうち借金による部分を除いた額から、歳出のうち借金を返すための費用を除いた額を差し引いた財政収支が均衡していません。現在我が国は借金を返済するための費用のみならず、その年度の政策的な支出ですらその年度の税収等で賄うことができず、新たな借金を重ね、借金を大きくして次代に先送りしている状態のようです。 基礎的財政収支が均衡していれば債務残高対GDP比率は一定に保たれるわけですがそこで質問です。 一般歳出を押さえることは厳しいでしょう、地方交付金等も極力抑えても極端な税収の伸びがなければバランスを取ることは至難の業です。 問題を先送りしない為に増税も止む得ないものと思っております。 質問。 1,一般会計は特別会計とどの様な関係にあるのでしょうか? 2,特別会計の支出と人件費を極力抑えて行きますと現在の一般会計で問題にされている基礎的財政収支の均衡を図れるのでしょうか?特別会計を緊縮すれば増税はしなくても済むと考えている人もおります。 構造改革は全てに連動していて金の掛からない国家にすることは解りますが社会保障も福祉も医療もそしてインフラ整備も全て国民のために必要なことです。 切りつめた上での増税ならば国民は担税の義務がありますので受けるでしょう。初歩的な問題なのでしょうが理解しておりませんので宜しくお願いいたします。

  • 1、財源を発明して下さい。一般会計の歳出の約4分の1が社会保障費。年々

    1、財源を発明して下さい。一般会計の歳出の約4分の1が社会保障費。年々増加していて止まっていませんねえ(国債費も)。素人の感覚ですが、日本は、経済大国=貿易黒字国をやめられないはずだと思うのですが、以後経済状況は縮小していくらしいですね。お金は続くのでしょうか? 2、国は少子化問題に取り組む気はあるのですか? 3、労働力(労働人口)は足りないのですか?余っているのですか?