インフルエンザの感染と予防法について

このQ&Aのポイント
  • インフルエンザの感染には、飛沫感染と空気感染が主な要因ですが、一度ウイルスが入ると感染確実です。
  • ウイルスは空気中に浮遊しており、一定時間で死滅するか床に落下します。
  • 感染しているが発症していない人との接触でも感染は起こり得ます。手洗いやうがいを繰り返すことで感染率を下げることができます。
回答を見る
  • ベストアンサー

インフルの感染の仕方と予防法について

お知恵をお貸しください。 今新型インフルが大流行していますが、この新型も含め、インフルエンザの正しい予防法と感染方法を教えてください。 ネットでしか情報を仕入れていないのですが、まず感染について教えてほしいです。インフルウイルスは、飛沫感染、空気感染が最もであるとのことですが、ひとつでもウイルスが入るともう感染確実でしょうか。 ・空気中にいるウイルスは、どれくらいで死滅するのか。誰かが発したウイルスはどれくらいの時間空気中に浮遊していて、またその後は床に落ちるのか、死滅するのか。 ・すでに感染しているが発症していない人ともし一緒にいた場合、発症していない段階では感染は起こり得ないのか。 ・付着して20分ほどで体内に入るとありますが、極論、20分に一度手洗いうがいを繰り返せば感染率は下がるのでしょうか。 ・小児ぜんそくもちで大人になってからは、ストレスによる気管支炎をなんどか発症していますが、新型はぜんそく患者が重症になりやすいそうで、小児ぜんそくであった場合もそれに相当しますか。 以上、たくさん質問ありますが、よろしくお願いいたします。

  • 病気
  • 回答数1
  • ありがとう数3

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#160718
noname#160718
回答No.1

 獣医師でウイルスに専門知識を有します。  人医ではないので最後の小児喘息に関する質問に回答することは遠慮させていただきますが(個人的には過去の持病は関係なかろうとは思いますが)、その他について。 >インフルウイルスは、飛沫感染、空気感染が最もであるとのことですが  飛沫感染が主な感染経路で、空気感染(飛沫核感染)は条件が揃えばあり得ますが、通常は飛沫核感染はありません。 >ひとつでもウイルスが入るともう感染確実でしょうか  いいえ。  ウイルスはあまりにも小さいので(光学顕微鏡の分解能より小さいので光学顕微鏡では見ることができないくらい)"1個2個"という数え方はできません。ですのでそもそもウイルス屋はウイルスを「個数」が数えるという概念すら持ちません。  なのでウイルスの「数え方」は、主に力価とか感染価で表します。  これは培養細胞や発育鶏卵、時にはマウスなどの動物そのものに対し「最小限これだけあれば感染させることができる」量のことです。  例えば、1EID50(50は下付き文字)は、発育鶏卵に50%の確率で感染させることができるウイルス量、という意味になります。この1EID50が「ウイルス粒子何個か」という問題は、正確に数える方法がないわけですから誰も知らないわけです。知る必要もない、というべきでしょうか。  とにかく、「このワクチンは10^4EID50のウイルスが含まれている」とか「感染者が排泄する飛沫から10^6TCID50/mgのウイルスが検出された」という表現で十分なわけです。  というわけなので上手く説明するのが難しいのですが、ともあれどんなウイルスでも感染が成立するためには「たくさん」のウイルスが必要です。どのくらい「たくさん」必要かはウイルスによって異なりますが、インフルエンザは比較的「少ない」ウイルス量で感染が成立する方でしょう。 >空気中にいるウイルスは、どれくらいで死滅するのか。  基本的に環境中、正確には「細胞の外」にいるウイルスは、死滅する一方の存在です。ただ、主に気温等の条件によって「死滅する速度」が異なるだけです。  低温下だと死滅速度は遅く高温下では速い、というのがインフルエンザに限らずウイルス全てに共通する性質です。ただ、どのくらい遅いか、またはどのくらい速いか、はウイルスによって異なります。  インフルエンザの場合は、最短で数分、最長で数時間といったところでしょう。  同じ数分、または数時間でも元が多ければ死滅して残っている数も違うので、「どのくらいの時間で感染しなくなるのか」という問題には、ほんとうに「一概には言えない」としか答えようがありません。 >誰かが発したウイルスはどれくらいの時間空気中に浮遊していて、またその後は床に落ちるのか、死滅するのか。  インフルエンザは飛沫感染なので、この空中浮遊時間や飛距離はウイルスではなく「飛沫」としての性質に依存します。  飛沫感染では空中浮遊時間は数秒、飛距離は1.5m前後です。空気が乾燥していたりして粒子の水分が飛ぶと飛沫核の状態になりやすいわけですが(この時はいわゆる空気感染)、この場合は浮遊時間も飛距離もずっと伸びます。  この空中に浮遊している間も、床や地面に落ちてからもウイルスは死滅し続けているのですが、ある一定時間後にどのくらいの感染価があるかは、元のウイルス量や気温、紫外線照射量などの条件によって変わります。つまり、一概には言えません。  まあやっぱり最短で数分、最長で数時間といったところでしょうね。 >すでに感染しているが発症していない人ともし一緒にいた場合、発症していない段階では感染は起こり得ないのか  起きます。  一般にインフルエンザは、発症する1日前あたりからウイルスを排泄するようになります。つまりこの時点で「他人に感染させる可能性」を持つわけです。  また、症状が回復してから2~3日間も、やはりウイルスを排泄します。 >付着して20分ほどで体内に入るとありますが、極論、20分に一度手洗いうがいを繰り返せば感染率は下がるのでしょうか  どうでしょうねぇ。そんなことをまともに考えたことはなかったのですが、まあ「下がる"かも"しれない」というところでしょうか。  まずこの場合問題になるのは手洗いだけです。手に付着したウイルスはそのままでは感染せず、手から口に入らなければ感染のチャンスはありません。なのでここで問題になるのはうがいだけです。  さて、うがいで洗浄できるのは咽喉頭までで、吸入によって気管に直接入ってしまったウイルスはうがいでは除去できません。  次に、20分という数字は私はあまり目にしたことがないのですが、粘膜に付着してからHA蛋白が開裂し、細胞に吸着して取り込まれるまでが平均20分だとすれば、これはあくまで平均なのでそれより長くかかる場合も短くて済む場合もあるわけです。  それに20分おきのうがいだと、前回のうがいの直後に粘膜に付着したウイルスは高い確率で感染が成立してしまいます。  なので、ここだけ考えると"少しは"感染率を下げることができるかも、くらいの感じです。  でも。  そもそも論ですが、うがいでウイルスを除去できるのか?という身も蓋もない問題が。  粘膜上皮に付着したウイルスって、ミクロの視点で見るとビルの谷間に転がった自動車みたいなものです。ビルの高さを遙かに超える大洪水が繰り返し襲ったとしても、谷間に転がった車が完全に流れ去ると思いますか?ほとんどの車はビルの谷間を転がっても、ビルに引っかかるので街から流失することはないでしょう。  なので私は元々うがいなんて「気は心」程度のモノと思ってます。  元から感染率に対して関係ないのであれば、20分間隔でしようが極端な話、2分間隔でしようが結果は同じでしょうね。  電子顕微鏡写真で粘膜上皮面にうじゃうじゃとたかるウイルスの写真を見れば、「こんなモノがうがいなんかで除去できるものか」と思いますけどね。

konekomew
質問者

お礼

詳しくご回答ありがとうございました。 20分というのは、ウィキで見ただけです。 うがいは気休め程度なんですね。

関連するQ&A

  • 空気感染もする

    WHOは空気感染はしないと言っていますが 学者たちが 遠くの席にいる人にも感染したという実例から 飛沫感染だけではない 空気感染もあり得ると WHOに対して 推奨する対策を見直すよう求めているそうです。 ここで言う空気感染とは 飛沫核のことです。 ウイルス単体が空気中を漂って感染する という意味ではなく 大粒の飛沫ではなく 小さい飛沫です。小さければ小さいほど 遠くまで浮遊していきます。 これはマスクで防げるのでしょうか。

  • 飛沫核感染が起こるということは空気感染するというこ

    飛沫核感染が起こるということは空気感染するということではないのですか? 空気感染するのは三種類だけ、と言いますがインフルエンザも新型コロナウィルスも、飛沫から水分が蒸発したあとの飛沫核から感染することをエアロゾル感染という非公式な言い方に変えているだけではないのでしょうか?

  • コロナウイルス 空気感染 飛沫

    クルーズ船での感染後に、コロナウイルスは飛沫感染なのか空気感染なのかとTVでよく議論されていましたが、結局、空気感染するのでしょうか。コロナウイルスはインフルエンザウイルスよりも格段に大きいので浮遊することは少ないとの意見もありましたが、商業施設などでの換気を勧めているということは、浮遊もしているのでは。

  • 風邪やインフル予防のうがいについて

    医学的にはど素人のふとした疑問です。 よく風邪やインフルエンザの予防に、外から家に帰ってきたときは『うがい』や手洗いをした方がいいといわれています。 確かに、のどの粘膜についた菌やウイルスを洗い流すうがいは、しないよりはした方がいいのではないかと思いますが、ここで質問があります。なぜ『うがい』なのかです。菌やウイルスを少しでも外に洗い流すという行為もうなずけますが、飲んではいけないのでしょうか?例えば、『うがい』をせずに、お茶や水を飲んで、のどの粘膜についた菌やウイルスを胃に流し込んではいけないのでしょうか? 風邪やインフルでのどが痛くなることは聞きますが、胃が痛くなるとは聞きません。胃に入った菌やウイルスは、強力な胃酸で死滅してしまうのではないかと・・・。であれば、うがいでも水分で飲むことも、どっちでもいいような気がします。 それとも、やっぱり体外に出さないと予防にはならないのでしょうか?

  • 新型インフル感染について

    長女が今週初め新型インフルと診断され今はもうすっかり元気になりました。が、インフル患者濃厚接触者との事で下の弟も一緒に休ませています。昨日あたりから下の子が、37度2分くらいの微熱があります。下がったり上がったりとそれ以上は上がらない微熱です。咳もなく本当に元気なのですが、これくらいの微熱でも新型インフルに感染しているか病院に行くべきか悩んでおります。どうかご意見お願いします。

  • インフルエンザ菌の活動について。

    新型インフルエンザ蔓延が注目されていますが、感染者のくしゃみ飛沫などでその辺に飛び散って物に付着したままのウイルスは、通常の環境では死滅するのでしょうか?死滅しないのでしょうか?あるいは冬眠(?)して環境が整えば復活するのでしょうか? ほこりに混じって、長期間浮遊して人間の鼻から侵入して安住の地を得ることもあるのでしょうか~?

  • ウィルスに感染、発症しないというのは?

    たとえば、新型インフルエンザに感染したが、発症しなかった、 もしくはごく軽い症状(少しだるいな、喉が痛いな)ぐらいで 済んだ場合、これはいいこと?なのでしょうか。 知らない間に免疫がついた、ウィルスは体内で死滅なのでしょうか。 それとも体内のどこかに残っていて、体が弱った時などに発症する のでしょうか。 ご存知の方、よろしくお願いします。

  • 飛沫核化したコロナウィルスは水分を付されると感染力

    飛沫核化したコロナウィルスは水分を付されると感染力が戻りますか? 感染者の口などから排出されたコロナウィルスから水分が蒸発し飛沫核化すると感染力を失いますよね? しかしそこにあらたに水分が付されると、感染力が戻るのですか? それとも一度飛沫核化したら事実上死滅していますか?

  • 感染してるが、発症していない場合

    新型インフルに感染したが、感染したばかりで潜伏中で発症していない場合、空港検疫等で発見できずに通過、何日かして実家で発症、ということあるのでしょうか?それとも、感染していればすぐにわかるものでしょうか.

  • 新型のコロナウイルスですが空気感染の可能性は低いの

    新型のコロナウイルスですが空気感染の可能性は低いのは本当でしょうか? 感染者との濃厚な接触(隣に座る等)による感染やくしゃみや咳による飛沫感染が基本なのでしょうか? ※政府や中国等が公表してる説明が全く信用できません。

専門家に質問してみよう