• ベストアンサー

ナブッコ・パイプライン

ナブッコ・パイプラインについてです。 このパイプラインの問題として、 アゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタンが、 石油を供給してくれないかもしれない・・・とありました。 カザフスタンは、もはや「供給しない」という方向だとも(日経)に書いてありました。 一見、「ガスが出るんだったら、売れば良さそうなものじゃないか」 と感じるのですが、これらの国々はどうして、ガス供給を渋っているのでしょうか? それは、ロシアとの関係があるからでしょうか? あるいは、ガスの総供給量が決まっているなど、他の理由があるのでしょうか? どなたかご存知でしたら、教えてください。 どうぞよろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • DieMeute
  • ベストアンサー率70% (571/807)
回答No.2

3ヵ国のガスは引く手あまたであり、ナブッコ・パイプラインがよほど有利な条件を提示しない限り、ガスを確保できません。 もともとカザフスタン、トルクメニスタンの現在生産しているガスはロシア・ルートにより充分に輸出できており、出荷先に苦労していません。 その上、トルクメニスタンでは中国向けのガス・パイプラインの建設が始まっていたり、インド向けの話も浮上してきています。 ナブッコ・パイプラインはガスの買い取り価格において、特にロシアのガスの買い取り価格よりも有利な条件を提示しなければガスを確保できません。 しかし、トルクメニスタンやカザフスタンからカスピ海を横断するガス輸送ルートを構築するとかなりのコストがかかり、それを織り込んだ上での価格となると難しいものがあります。 カスピ海輸送においては海底パイプラインやガス輸送タンカーの話がありますが、まだ確定しておらず、どちらにしろかなりのコストがかかります。 アゼルバイジャンのシャーデニスガス田のガスはアゼルバイジャン国内と隣国のトルコ、グルジアに輸出されています。ここのガス田にはまだ生産量において余裕がありますが、これも色々な国に引く手あまたであり競争が激化しているようです。アゼルバイジャンは最も有利な取引先を見定めているという話がありますし、イタリアへの輸出が決まったという話もあります。。 もともと、ナブッコ・パイプラインはオーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、ドイツの六つの企業が集まり推し進めていました。 ドイツ以外はあまり大国とは言えない国の企業主体のプロジェクトです。そのため、ガス生産国への働きかけにおいてあまり強い影響力があるとは言えず、それどころか自国に問題があるところもあります。 ハンガリーではナブッコ・パイプラインとライバル関係にあるサウスストリーム・パイプラインへの参加と出資を政府が決定し、ナブッコ・パイプラインに参加しているハンガリーのMOL社を驚愕させ落胆させるような事までおきています。 カザフスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンに対し、ナブッコ・パイプラインが他に比べ有利な条件を提示できておらず、それゆえガスの確保ができていないのが現状です。

penichi
質問者

お礼

ニュースを読んだ時は、競争相手がたくさんいる・・という、 よく考えてみれば市場ですし) そういうところに目が行きませんでした。 詳しい解説によって、例えばこのチームには影響力があまり強くない・・・などといったこともわかりました。 どうもありがとうございました。助かりました!

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (1)

回答No.1

 まず、ロシアとEUの外交的軋轢が主因と言えます。 ナブッコパイプラインの目的はズバリ ”ロシアのエネルギー支配から脱却したい”EUが拡大EU勢力で外交展開を進めたいからです。 一方、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタンも資源外交したい背景が強く、安売りしたくない実情もあります。  同時に、実はイラクのガス田も関係していまして、ナブッコパイプラインはEUの猪突猛進という部分が強い背景もありまして、政治的に巨大な利権争いになっています。  最終的には、イラク情勢とロシア情勢次第でしょうが、キーはアゼルバイオジャン・イラクだと思います。  この話題はNewweek社が強い話題だと思うので、参考にされるといいと思います。

penichi
質問者

お礼

イラクとも、関係しているんですか・・・。 どのように関係しているのは、また調べてみようと思いますが、 「安売りしたくない」という点には、気がつきませんでした・・。 どうも、ご回答ありがとうございました!

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 東シベリアパイプライン

    ロシアのパイプライン構想について、日本と中国は争っているのですが、現時点では、東シベリアには投資に見合う石油埋蔵量は確認されていない、など、採算性がはっきりしていないにもかかわらず、なぜ日本は巨額の資金を援助してまでのそのルートを作りたいのでしょうか?たとえ、石油の供給量が、当初の予定より少なかったとしても、日本になんらかの利益がでるのでしょうか?

  • ロシア語で通じる国はどれくらいありますか?

    ロシア以外にソビエト連邦に属していた ベラルーシ ウクライナ モルドバ グルジア アルメニア アゼルバイジャン カザフスタン ウズベキスタン トルクメニスタン キルギスタン タジキスタン エストニア ラトビア リトアニアはロシア語で通じますか? ロシア語は勉強中です。 これらの国々はどんな感じの国でしょうか? ウクライナ女性は美人が多いと聞いたことありますが 他の国も似たような感じなんでしょうか? 物価とか治安とかどうでしょうか? あまり聞いたことない国ばかりですが 海外旅行に行けますか?

  • グルジアの石油輸送

    先日グルジアで石油列車が爆破されましたが、グルジアの石油輸送について質問があります。 アゼルバイジャン産の原油についてはBTCパイプラインがあり地中海まで輸送可能だと思いますが、なぜ鉄道輸送の必要があるのでしょうか? 恒常的にパイプラインの輸送能力が産油能力に対して不足していて、パイプラインだけではたりずいつも陸上輸送をしているのでしょうか? それとも今回の戦争により、パイプラインの輸送能力が低下して(させて)いて、それの補完に鉄道輸送をしていたのでしょうか? BTCパイプラインは新しく建設されたものだと思いますが、アゼルバイジャンの産油量に対して満足な送油能力を持つようには作られていないのでしょうか?

  • アジア系の国々の…。

    アジア系の国々の「ありがとう」「ごめんなさい」が知りたいんですが、分かる方いらっしゃいませんか? 中国・インドネシア・カンボジア・タイ・フィリピン・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオス・シンガポール・インド・韓国・スリランカ・台湾・ブータン・ネパール・アゼルバイジャン・アフガニスタン・アラブ首長国連邦・アルメニア・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カザフスタン・カタール・北朝鮮・クウェート・グルジア・サウジアラビア・シリア・タジキスタン・トルクメニスタン・トルコ・バーレーン・パキスタン・バングラデシュ・ブルネイ・モルディブ・モンゴル・ヨルダン・レバノン・ロシア。出来ればその国の文字で知りたいです。お願いします!!!!

  • ロシアから輸入している石油製品とは何でしょうか?

    以下の記事にあるロシアから輸入している石油製品とは何でしょうか? ロシア、今年の対日原油供給量は倍増の見込み=セチン副首相 ロイター 3月23日(水)4時24分配信  [モスクワ 22日 ロイター] ロシアのセチン副首相は22日、東日本大震災に見舞われた日本への原油供給量について、エネルギー支援策の一環として、今年は1800万トン程度と昨年の2倍に引き上げる方針を示した。  副首相は記者団に対し「2010年の対日原油供給量は910万トンで、石油製品は350万トンだったが、今年については、日本での災害を考慮し、原油供給量は1800万トンに倍増する見込みだ」と述べた。  10万トンの液化天然ガス(LNG)タンカーがすでに日本に向かっていると語った。

  • またまた。。。

    アジアの国の「頑張って下さい」「おやすみ」「悲しい」が知りたいんですが知ってる方教えていただけませんか?  中国・インドネシア・カンボジア・タイ・フィリピン・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオス・シンガポール・インド・韓国・スリランカ・台湾・ブータン・ネパール・アゼルバイジャン・アフガニスタン・アラブ首長国連邦・アルメニア・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カザフスタン・カタール・北朝鮮・クウェート・グルジア・サウジアラビア・シリア・タジキスタン・トルクメニスタン・トルコ・バーレーン・パキスタン・バングラデシュ・ブルネイ・モルディブ・モンゴル・ヨルダン・レバノン・ロシア。出来ればその国の文字で知りたいです。お願いします!!!!

  • 台湾と韓国の関係

    こんにちは。 台湾は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、ブルガリア、ルーマニア、アルバニア、キューバ、カンボジア、ラオス、中国、ベトナム、韓国製品の持ち込みが禁止されていると聞きました。(おそらく、個人レベルでの話だと思います。) これらの国を見るとロシアからタジキスタンまでの旧ソ連諸国、のほか、ブルガリアからベトナムまでも元共産諸国あるいは現共産諸国ばかりですが、唯一、共産国でない韓国が含まれています。 中国は当然として、他の現元共産国もなんとなくわかるような気がします。 韓国製品が持ち込み禁止になっている理由として、台湾と韓国の政治的な問題ではないかと考えました。で、台湾と韓国の関係ってどうなんでしょうか? 1992年の断交以来、台湾と韓国の関係は緊迫した状態が続いていたが、最近、経済面および貿易面での協力に向けて道が開かれつつあると聞いたことはあります。 そこで、 【1】なぜ、断交以来関係が緊迫しているのか? 【2】現状として、台湾と韓国の関係はどうなんですか? 【3】政治的な問題は別として、台湾人の対韓感情、韓国人の対台感情は? 【4】それで、韓国製品の持込禁止の本当の理由は? が、質問です。 よろしく、お願いします。

  • トルクメニスタンの天然ガスパイプラインは?

    トルクメニスタンの天然ガスのパイプラインについて、 以下複数ですが、ご存知の方教えてください。 1.トルクメニスタンからイランへ抜けるルートと、アフガニスタンを通って   パキスタンへ抜けるルートとのどちらを採用するかで、パキスタンと   イランの両国が競り合っていましたが(タリバンが登場した20年ぐらい   前?)、その後、パキスタンルートは、アフガンがああいった状況なので   採用されなかったんでしょうか? また、イランルートも調べた限りでは   作られてなさそうで、代わりに中国のほうに抜けているんでしょうか? 2.角度が違う質問ですが、仮にトルクメニスタン→アフガニスタン→パキ   スタンというルートが採用されたとしても、パイプが通過するだけのアフ   ガニスタンに経済的恩恵は何もないのでしょうか? 物理的な財の貿易   では、アフガニスタンに関税の収入など恩恵をもたらすのでしょうが、天   然ガスの場合は、間に入る国にどういった恩恵が考えられるのでしょうか?

  • 天然ガス田って生産を停止できるの?

    よくロシアの天然ガスの生産量が減少したとか、欧州での販売が不振だなどという話題がありますが、 そもそも天然ガス田って生産を止めるようなことができるのでしょうか? 石油でしたら(初めは噴き出すのでしょうが、)ポンプみたいなのでくみ上げるのでしょうからそのポンプを止めればいいのでしょうが、ガス田は枯れかけるまでガスが噴き出し続けるのではないのでしょうか?

  • 世界の輸入輸出の関係についておすすめの本を教えて下

    世界の輸入輸出の関係についておすすめの本を 教えて下さい。 ロシアが原油天然ガス輸出が上位であることや ドイツとロシア間で天然ガスのパイプラインが ある事など今回のウクライナ問題で知り、自分の学の無さにびっくりしています。 地政学の分類になるのでしょうか? そういった輸入や輸出に関して関係をまとめてくれているおすすめの本などがありましたら教えてください。 漠然としていて分かりにくいですがよろしくおねがいします。