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円建てドル建て等の貿易取引の素人質問
普段はあまり為替の事は仕事に直接影響は無いのですが、最近の経済の激変で海外での取引が例えばEU圏とは円建てベースで行われているため殆どストップ等という話が所属部署まで頻繁に流れるようになりました。 貿易や為替の事が全く素人なので教えてくださいませんでしょうか? <質問1> 円×ドル関係では円高だが、その他のアジア各国通貨(シンガポールドルやタイバーツ等)とのレートは比較的安定している場合があると、その昔聞いたことがあります。 ならば、素人考え的には、シンガポールやタイなどと取引するときは、円とその国の通貨建てか円建てを使ったら良いのでは?と思うのですが、何故こうも、ドル建てがまかり通っているのでしょうか? 為替リスクを負担しても安定的な貿易を考えるとドル建て以外の方がメリットがあるように思いますがどうなんでしょうか? ドルが世界の標準通貨であるということは認識はしているのですが、 昔の通貨危機や昨今の環境激変などを思うと、ドル建て以外の取引は増えてきているのでしょうか? <質問2> 取引通貨を決定するのは当事者同士だと思いますが、 政府などが、取引通貨をドル建て以外に主導する事は出来るのでしょうか? その様な動きはあるのでしょうか? 以上2点についてご教授頂けると助かります。
- sinmido
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- 経済
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質問者が選んだベストアンサー
補足説明として、 なぜ米ドルが決済通貨でありうるのか。 誤解を恐れずに簡略化すると、米ドルで交易を行う際に、 ニューヨーク連銀が銀行間の取引を保証するからです。 だから、ニューヨーク連銀は国際間の銀行取引を完全に 掌握していることになる。 余談ですが、 これを余り知られていない。昔、新興企業の創業者で 国会議員にも立候補した人がいました。その人が海外に 送金していた米ドルを完全に連銀が掌握していた。 米国の国力に裏付けされた信用力が存在するからこそ、 米ドルが基軸通貨として君臨できているのです。だから、 巷で米ドルの基軸通貨でなくなる、と話題にしている著書 が存在します。国際間の銀行取引システムを全く理解 できていないことを証明しています。生半可な情報を 鵜呑みにすると、情勢判断を誤ります。
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- DDRSDRAM
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皆さんの回答に補足すると、ドル以外の取引をしようとするとアメリカが邪魔をします。特に石油取引をドル以外にすることに対しアメリカが不快感をあらわにします。 世界の石油取引におけるドルの影響力は次第に低下しつつある。アメリカは、石油をユーロ建てで大々的に売ろうとしたイラクのフセイン政権を崩壊させ、ユーロ建ての石油取引を阻止することに成功した。しかし、今回のイラン問題では、中国やインドがアメリカとの協調を無視して油田確保に動いている。南米最大の産油国ベネズエラでも、ドルの影響力は急激に低下している。 http://fund.jugem.jp/?eid=75 日本主導のアジア通貨基金も頓挫しました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%80%9A%E8%B2%A8%E5%9F%BA%E9%87%91 この基金ができれば、ドル1本の取引に風穴が開いたかも。
お礼
コメントありがとうございます。 表立っては見えないものの背後で衝き動かしている背景が非常に良く判りました。 ドル以外の流れも徐々に動いていきそうですね。 ありがとうございました。
- merkjet
- ベストアンサー率59% (36/61)
#1の意見と同じですが、貿易決済通貨は腐ってもドルです。 ユーロ決済は3割満たないと思います。アジアでは円決済もされてます。共通するのは通貨の信認です。各国の通貨の交換ですから信用が一番なんですね、 >為替リスクを負担しても安定的な貿易を考えるとドル建て以外の方がメリットがあるように思いますがどうなんでしょうか? 対ドル、対ユーロ、バーツにしろクロス円です。バーツが円に連動はしていないですから、ドル対バーツ、ドル対円がはじき出されればバーツ対円が算出できるようになります。もしここで旨みが出たら売買でクロス円の値まで調整されるのです。 >昔の通貨危機や昨今の環境激変などを思うと、ドル建て以外の取引は増えてきているのでしょうか? 外貨準備をユーロに置き換えようとする動きがあるようにユーロが若干大きくなってきてます。しかし、まだドルなんです。金融危機で海外を展開する企業がドル調達が困難になりましたが、各国の中央銀行がドル資金需要の緩和の為にFRBと通貨スワップをしました。まだまだドルに群がるのですね、 >取引通貨を決定するのは当事者同士だと思いますが、 政府などが、取引通貨をドル建て以外に主導する事は出来るのでしょうか? あります。アジアでは円が一部通用します。政府が主導するというよりも通貨の実力がものを言うので輸出入の品目によって決まるようです。 >その様な動きはあるのでしょうか? #1の方が投稿したように地域通貨同士では成り立ちません ユーロみたいに大きな経済圏をアジア版で、というのが構想があるようですが、通貨調整には、財政の問題など大きな課題が横たわりますので簡単にはならないでしょう。アジアでは円や経済が拡大している元が主要通貨でしょうね、為替の完全自由化も乗り越えるハードルですから元が正念場ではないでしょうか?
お礼
返信が遅れ大変失礼しました。 一つ一つの疑問に対して説明いただき、感動です。 ドルを中心に、ユーロと円と徐々に元が中心となる構造が大変よくわかりました。 また、ドル建て以外を使う場合のうまみについても非常に良くわかりました。 ありがとうございました。 皆さんのアドバイスを是非、業務に生かしたいと思います。m(_ _)m
- sudacyu
- ベストアンサー率35% (687/1961)
参考までに ヨーロッパ諸国と中東産油国との間の石油取引は、 ・ヨーロッパ側は為替リスクがまったく存在しないメリットがある。 ・産油国側は、アメリカや日本とはドル建て、ヨーロッパとはユーロ建てに分散することによって、ドル・ユーロ間の為替変動のリスクを小さくできる。 と言うことで、ユーロ建ての金額も結構大きいです。
お礼
なるほど、リスク分散のためドル以外の通貨で取引を要求してくる場合もあるんですね、 一概にドル建てとならない理由がわかりました。 ありがとうございました。
- denden321
- ベストアンサー率27% (88/322)
>円×ドル関係では円高だが、その他のアジア各国通貨 >(シンガポールドルやタイバーツ等)とのレートは >比較的安定している場合があると、その昔聞いたことがあります。 >為替リスクを負担しても安定的な貿易を考えると >ドル建て以外の方がメリットがあるように思いますがどうなんでしょうか? アジアの通貨とドルは固定相場を維持しようと努力してきましたが (ドルペッグ制) 97年か、98年でしたかアジア通貨危機が起こり破綻しました。 その時の下落幅は現在のドルの下落幅に比べるとはるかに大きかったんですね。 「安定性」というと大規模な通貨の「安定的」です。 そうなるとタイバーツのような「地域通貨」よりも ドルやユーロのような「機軸通貨」の方が安定性は高いです。 質問2の方ですが、政府がドルやユーロ以外の通貨で取引したい ということはあまりないかな… イラン政府が円建てで原油の取引をしても良いと日本に持ちかけたことは ありますが…(原油の油田開発で日本を取り込もうと考えたらしいですが 結果は上手くいきませんでしたね。)
お礼
早速のコメントありがとうございます。 なるほど! ドルやユーロの方がこんな状況でも他の通貨より安定していると評価されているからなのですね。 よくわかりました。ありがとうございました。
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