大木を移植する事は可能でしょうか?

質問

お世話になります。
近々、庭を大々的にリフォームする予定があります。
その際にシンボルツリーとして樹形の綺麗な高木を植える予定です。
今のところ候補としてあげているのはケヤキ、ナンキンハゼ、ボダイジュ、ナラなどです。
しかし、どの木を探してもせいぜい6m程度の若木しか見つかりません。
その木の成長を楽しむのも面白いと思いますが、今回は最初からシンボルとなるような大木を
植えたいのです。

そこで質問なのですが、
1.最初から幹の直径が20cm程度あるような、大きな木は販売しているのでしょうか?
2.そういった業者さんがあるとすればその詳細と価格などは？
3.雑木であれば知り合いの山から許可を得て掘ってくれば大木を簡単に移植出来るのでしょうか?

3.に関して補足いたします。
各地で山を切り崩し、宅地化したり商業施設を建てたりしていると思いますが、そういった時に沢山の木が伐採されていますよね?
どうせ切ってしまうのであれば、そういった木を希望者に販売したりすれば、購入希望者は安くで立派な雑木が手に入るし、
販売者はただ切り倒すだけの木から収入が得られるので相互利益なんじゃないかと思いました。
そういう謂わば「雑木の移植コーディネーター」的な職種があるのかどうかも知りたいのです。

全ての庭木の植え替えが若木ばかりではないと思います。
上記の質問への回答以外にも、大きな木や古木の移植に関してであれば何でも構いません。
情報、アドバイス宜しくお願いします。

回答No.1

oyaoya65 · ベストアンサー

1.
数は少ないですが販売していますね。
でも、大地に生えている大木の移植は簡単に移植は殆ど不可能です。
大木の根は地上の幹や枝に相当する根が地下に伸びていて、根の末端に根毛という水を吸い上げる細かい根が一杯ついています。
その根毛を含めて全て傷めないで掘り起こし、移植先にそのまま根の末端の根毛を植えつけられれば移植ができますが、大きな大木はそれが殆どできません。樹木の周辺１～２ｍの直径で深さ、１ｍ程度土毎、根っこを掘り起こしても、太い根幹だけで、根の末端の根毛の殆どがその掘り起こした土の塊の中にはありませんので、根毛が無い大木を移植しても水分が吸い上げられない為枯れてしまうだけです。
移植できる大木は、枝葉を減らし（葉から水の蒸発量を減らす為）、大木の土つき根っこの下に、木の枝葉が茂った時の水分の蒸発量以上の水を吸い上げるだけの根毛を育ててからしか移植ができません。移植先でもその大木の枝葉から蒸発する水分が地下から供給されなければ枯れてしまいます。その土地に最初から生えている大木は、蒸発量に対応するだけの水分を地下から獲得する為に、木の根っこを広範囲に、そして地下深くの水のある方向に延ばしています。それができない樹木は成長が止まり、元気が無くなり、やがて樹木の精力が衰え、病気や害虫にやられて枯れてしまいます。

２
業者さんはあなたの地元の造園業者に聞かれた方がいいですね。
他の家から不要になった樹木をそのまま掘り起こして持ってくる悪質な業者が居ますので注意して下さい。大抵１年以内に枯れてしまいます。
我が家もそういった業者から購入した数１０万円の大木が枯れてしまいます。遠くの電話だけでしか連絡の取れない業者がそういった売り逃げをしますので注意して下さい。地元の業者が植えた大木でもその業者に世話をさせても大抵半数以上が枯れてしまいます。

３
１に書いたように、掘ったばかりで持ってきても、その樹木の根毛の殆どを失った状態でしか掘り起こせないので、移植は不可能ですね。
はじめから移植目的で、根を長く伸ばさないで、掘り起こす土つき根っこのなかに殆どの根毛が含まれるように育てた大木であれば、移植先の地下から、その大木が吸い上げられるだけの水分を吸収できるような環境を作り維持してやれば移植も可能です。

３の補足について
まず不可能とお考え下さい。

シンボル的な木として
成長の早い樹木を植えると家屋敷より大きくなって、樹木の管理ができなくなります。
成長の遅い木はなかなか、大木にはなりません。

小さな苗から育てれば、どんな樹木もその庭になじんで成長し、大木に成長して行きます。２０年～３０年後になって大木になれば丁度いいですね。それ以上放置すると、その大木が屋敷より大きくなり２０ｍ以上、直径５０ｃｍ以上になると年取ってから、その枝葉を剪定したりすることや伐採することは不可能になります。そんな大木のある屋敷で老夫婦が住んでいて如何ともできないで、無理して大木に登ってチェン鋸で大きな枝を切り落としたり、植木職人に大型クレーンを持ち込んでもらって、クレーンで大きな枝を吊り上げながら切り落とす家の例に何箇所も遭遇しています。大木の根っこは家の基礎の下まで入り込んで家の基礎を持ち上げることもあります。
やたら大木を家の近くに植えるものではありません。たとえ根が広範囲に生え広がらない樹木を選んでも、台風などで家に倒れこんできたら、家の屋根などを壊す危険性があります。

将来、その樹木が大きくなっていったときの
地下から吸い上げる水の量
根がどの位の範囲まで伸び、家の基礎を持ち上げる可能性
落ち葉の量
台風や落雷でその樹木が倒木したときの屋敷への被害の可能性
何十年後に大きく伸びすぎた大木の処理についての対策

などを考えて、シンボルの木を考えられるといいですね。

我が家にも成長の遅い、５０年以上の樹令の樹木が２本植わっています。

お礼

お礼が遅くなりました。申し訳ありません。
やはり大木の移植はかなり難しいようですね。また、大きな木ゆえの問題点も改めて考えさせられました。
しかしその欠点を補って余りある「大木の魅力」もなかなか捨てきれずにいます。
回答ありがとうございました。ご意見を参考にしてまた検討を重ねたいと思います。