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変化する磁界から電子が受ける力

vq100mgの回答

  • vq100mg
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回答No.2

ご提示の電圧は、1ターンの導線のいわゆる端子間電圧ではありますが、導線に沿った電圧ではありません。 導体内部や表皮に沿った電界は零(僅少)というのが鉄則です。 電界があれば自由電子が移動するので、内部電界を零に打ち消すような分布変化があると説明するのが常です。  この事は変動磁界下でも変わりません。  導体ループに沿った電界は零、積分結果の電圧も零です。 一方、末端の2点間には確かに dφ/dt なる電圧が生じます。 不思議に思われるでしょうか。 後者は、暗黙に末端の2点を直線で結んだ経路で電界を積分したものである事に注目して下さい。 積分経路が違うのです。 変動磁界のある場では「ポテンシャルは意味を為しません」。  磁束が変化し、仮に導体ループに沿って電界が生じたとしましょう。 その電界をキャンセルするように自由電子が動き、位置を変え落ち着きます。 全周の各点で電界がキャンセルされる為には密度勾配をつくると思います。  ただこの自由電子の位置変化は極めて僅かです。 自由電子は大量にあり、しかも僅かな寄生容量(端子間に集中定数換算したなら、当該例で数 pF 以下)さえ充電すれば、打ち消し相当の電界を発生出来るのですから。   ランプ波形なら、その最中は、電磁誘導から受ける力と密度勾配による電界から受ける力の均衡で、電子は静止していることになります。 またそれらの電界や力が幾何学寸法に依存するのは不思議ではありません。 寄生容量も寸法依存ですから。 電磁誘導の起電力の捉え方ですが、導体に沿った電界が零になるからこそ、本来全周に分布している電界が末端の端子間に集中する・・・ と考えると納得し易いかもしれません。

pai3_14
質問者

補足

vq100mgさん、ご指摘ありがとうございます。 説明が下手なので、少し回りくどくなるのですが私の考えを説明させていただいて質問の補足をさせてください。 >導体内部や表皮に沿った電界は零(僅少)というのが鉄則です。 >電界があれば自由電子が移動するので、内部電界を零に打ち消す (1) 鉄則というほどの理解はしておりませんでしたが、一応分かっていたつもで、「電界があれば自由電子が移動して内部電界を0にしようとする > その結果外部負荷に電流が流れて仕事が行われる」 と理解しておりました。 >導体ループに沿った電界は零、積分結果の電圧も零です。 一方、末端の2点間には確かに dφ/dt なる電圧が生じます。 不思議に思われるでしょうか。 (2) そもそも、ここが私の疑問のスタート点でして、その「不思議」から電子が与えられる「力」で考えてみようと思ったわけです。 (3) そこで、まず (1)のように「生じようとする」電界を考え、そこから電子の受ける力を計算し、次にその電子の数や抵抗率などを考慮して外部負荷に流れる電流=仕事量が導けないかと。(鶏と卵の関係になってしまいますが) (4) また、『変動磁界中の導体にはその磁界を<維持しようとする(方向に)>電流が流れる』のであれば、<維持>のための電流が流れるためには抵抗を持ったニクロム線などのほうが銅線より起電力が大きくなりそうな気がするのに、実際にそうならないのは材質によらず各電子が受ける力は同じで、そこに存在する自由電子の数が少ないか、自由度が少ない分だけ外部に対して出来る仕事が小さくなると考えられないか。 (5) この変動磁界から電子が受ける力(電流を流そうとする=電界に相当する)を求めるために、起電力から仮想的な電界を考えてはいけないのか? というような順序で、「変動磁界中の電子が受ける力を知りたい」となったわけです。 ですから、発生もしていない「電界」を計算してそれをローレンツの式に適用するのは無謀かなと思いつつも計算をしてみた、ということです。(最初の質問でこのバックグラウンドを書くべきでした。すみません。) ただ、「変動磁界中の電子が受ける力」については、小さな本屋で立ち読みの範囲では演習本にズバリの問題は無かったような気がして、興味が増したこともあり聞いてみました。 というような次第で、やはりまだ「変動磁界中の電子が受ける力」を知りたいと思っています。解法が「○○に載っていたはず」のようなヒントでもいいのでいただけませんか? それと、 > 変動磁界のある場では「ポテンシャルは意味を為しません」。  の部分は、イマイチ分かりませんでした。出来ましたら噛み砕いて説明いただけるとありがたいのですが。 よろしくお願いいたします。

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