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有名な論争

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  • aster
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回答No.5

  「有名な論争」というと、中世の「普遍論争」を思い浮かべますが、自由意志についての論争とか、神の存在についての論争とか、思想・哲学上の論争は無数にあります。 哲学・思想上の論争の総合的なリストのようなものがあり、参考URLのサイトの「対戦リスト」というものが、その一番大きなリストだと思います。簡潔な解説が付いています。聞いたことのない論争が多数あります。 対戦リストに載っている内容が少ないと,内容紹介するのですが、一杯あるので、紹介できません。 例えば: >アヴェロエス × アヴィケンナ[イスラムのアリストテレス] これはアラビア・スコラ哲学の二大権威であるイブン・シーナとイブン・ルシュドの論争というか、考えの対立です。この二人の考えの対立は、西欧のスコラ哲学や、その後の西欧思想史に大きな影響を及ぼしました。あるいは: >プラトン × アウグスティヌス[世界の創造] これは世界創造についてのプラトンとアウグスティヌスの違いを述べていて、アウグスティヌスにおいて、キリスト教的世界創造論が構成された経緯を簡単に述べています。 キリスト教初期最大の異端とされるのは、グノーシス主義と呼ばれる非常に不思議な考え方で、このグノーシス主義と正統キリスト教会のあいだで論争がありました。正しくは、異端ではなく異教であるグノーシス主義とキリスト教の、キリスト教史上有名な論争である「グノーシス論争」は、アウグスティヌスとプラトンの対立において純粋化して出ているのです。 その他、文学上の論争だと、詩は、音楽か意味か、という論争がありました。また、T・S・エリオットが一方の立場を代表した、詩や文学の「個人価値」と「伝統価値」の論争などもありました。 歴史では、日本古代史の論争というものがあります。一番、名が知られているのは、「邪馬台国論争」でしょう。邪馬台国はどこにあったのか、という論争で、北九州説と大和説で延々議論された話題です。騎馬民族征服説も論争だと言えるでしょう。 物理学だと、光の粒子説と波動説の論争がありましたが、これは量子力学で一応解決しましたが、いまでも、量子力学については、妥当性検証があります。また古いところで、フロジストン論争というのもありました。これは「熱」はフロジストンという一種の原子のようなものが集まると発生するのだという説です。アインシュタインが量子力学に反対した「神はサイコロを振らない」というのも論争かも知れません。 進化論もそれ自身が論争でしょう。生命の発生については、創造説と自然発生説の論争があります。自然発生説は、うなぎは泥から生まれるとかしたとされるアリストテレースの頃からありました(どこでアリストテレースが、こんなことを言っているのか確認していません。彼の生物に関する著作は、現在から見ると、驚くようなことが色々書かれていますが)。 アトランティスは本当にあったのか、どこにあったのかという「アトランティス論争」も論争だと言えます。現在では、アトランティスの滅亡の大災厄は、ティラ島として残骸が残る、地中海の島の火山の爆発とそれによる大津波が実体で、これによってクレタ文明が滅びたことが、エジプトで記録され、それをプラトンが伝聞で解釈したのだ、ということになっています。 似たような話は、「ムー大陸論争」や「レムリア大陸論争」です。「ネアンデルタール人復元」についても論争がありました。現在は、ネアンデルタール人は、洋服を着ていると、多少ずんぐりした人に見えるだけで、ニューヨークの地下鉄に乗っていても、誰も気づかないなどという話になっています。 >対戦リスト >http://homepage1.nifty.com/kurubushi/fightlist.html  

参考URL:
http://homepage1.nifty.com/kurubushi/fightlist.html
tacobe
質問者

お礼

詳しいご回答をありがとうございました。この対戦リストのサイトはすごいですね。これで私の関心をだいぶカバーできそうです。

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