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グイン・サーガについて

長編小説として、ファンタジー小説として知る人ぞ知るグイン・サーガの面白さ を教えて頂ければ、と思いまして質問しました。 あまりにも長いため、自分は外伝を何冊か読んでやめてしまいましたが、どうか 宜しくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • KinakoAme
  • ベストアンサー率65% (25/38)
回答No.5

私なりのグインサーガの面白さは, (1) 主要な登場人物のパーソナリティがしっかり構築されている  グインはもとより,アルド・ナリス,イシュトバーン,リンダ,マリウス,ヴァレリウスなどの性格と趣向が明確に設定されているので,読んでいて安定感があります。それぞれの出自などの設定も明確です。ずるいなと思うのは,グインの出自が未だに不明なことです。そして,それがシリーズ最大の謎解きとなっています。このシリーズの面白さは,少しづつグインの正体が判明していくところにあると思います。 (2) ファンタジーの枠だけでない内容  基本はファンタジーですが,SFの要素もあったり,ローマやギリシャの歴史から借りて来たような話もありで,多彩な内容を含んでいるところ (3) 演劇などへの広がり  作者の栗本薫さんは,バンドや演劇活動に積極的で,博品館劇場での演劇への展開など,本に捕われない広がりを見せていること (4) あとがきの面白さ  自称あとがき作家と言われるだけあって,あとがきだけ読んでも楽しめます。ただし時事の内容だったりプレゼント発表などは,若い巻数では理解不能なこともあると思います。蛇足ですが,グインサーガよりもはるかに長く続いているペリーローダンシリーズの故松谷氏のあとがきは秀逸でした。 (5) 出版のペースが予想以上に早い  時には月刊グインなどという状況もありました。昔ほど待たずに済むようになってきたと思います。 長所があれば短所もあります。  キャラが確立していますので,話はちょっとしたきっかけでトントンと進んで行く感があります。逆に言うと,先がよめてしまうのです。一定の条件が揃ったら,主人公や準主人公のとる行動はかなり限定されます。つまり,物語の安定感がある代わりに,意外な展開になりにくいことがあげられます。またグインシリーズに限らず,栗本薫さんの小説全般に言えることですが,長ゼリフが多いことです。状況説明も長いです。そういう場合には,私はパラグラフの先頭だけを読んで大筋を理解するという斜め読みをしてしまいます。長台詞や執拗な状況説明がなければ,たぶん半分程度の巻数で現在のところまで到達していると思います。 #1さんの言われるように,外伝は本編の内容をサポートする場合が多いので,状況が理解できずにチンプンカンプンに陥る場合があります。初期の外伝は,本編では描けないような内容,例えば極端に魔道に偏ったものなどが多かったです。シリーズの最初の頃は,本編は人間世界の地道な話で,外伝は奇想天外な話という棲み分けがあった気がしますが,本編にも魔道が随所に登場するにつれて外伝の役割は変わって来た気がします。最近は,ナリスを書きたい作者の思い入れなどが詰まった内容になっていたりします。長い年月のうちには,シリーズも外伝も少しづつ変化してきたと言えるでしょう。

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質問者

お礼

大変いろいろな面からの話を聞けて、凄く参考になりました!!! それと、外伝より本編を読むべきですね。自分が外伝を手にした頃、既に50話以上あって、 グイン・サーガへの入り込み方に随分悩まされた結果単発で終わる外伝がいいんじゃないか、と 思い買った次第です。 でも、100巻以上になると、もう好きじゃないと読めないでしょうね。 KinakoAmeさん色々アドバイス本当にありがとうございます。

その他の回答 (4)

  • phobos
  • ベストアンサー率49% (515/1032)
回答No.4

第1巻第1エピソードが「SFマガジン」に載ったとき以来、いまでも次巻の発売が待ち遠しい1愛読者です。 いまや1日1冊読了しても4ヶ月近くかかるほどの超大河小説に育っていますので、どこから読むのが良いかと言われても正直いってお薦めに悩みますが……。 一つは他の方もお薦めの、初期数巻からという方法もあると思いますが、もう一つの方法として、最新刊に近い方から読んでみるという方法はいかがでしょう。 多数の登場人物とエピソードがからみあうグイン・サーガですが、94巻で主人公グインは記憶がリセットされてしまい、物語は新しい段階に入って来ています。 これまでの経過や背景が説明されるエピソードも折々挟まれるので、95巻「ドールの子」~98巻「蜃気楼の旅人」あたりから読み始めるというのもよろしいのではないかと思います。 最新113巻「もうひとつの王国」で現在展開中のエピソードに直接つながっている110巻「快楽の都」以降から読み始めても、物語のおもしろさは十分楽しめると思います。 なお「グイン・サーガ・ハンドブック(1)~(3)」がお手元にあれば、もっと楽しめるかもしれません。

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質問者

お礼

まずレスを頂きありがとうございます。なるほど、94巻で話題が変わるんですねぇ~。 でも、もうそこから20巻以上でてるんですよね。グイン・サーガばかりは本当に好きじゃないと 読めないサーガですね。

回答No.3

 最初の頃はファンタジー食が強くて馴染めない人もいるとは思いますが、そのうち初期の登場人物が各国に分かれてそれぞれ冒険をし出世していくにつれ国を背負って再会するという燃える展開は、二桁の小説では描ききれない壮大な作品だと思います。  外伝よりも、本編をある程度の巻数読んでから外伝を読まれた方が楽しめるかなと。  国産の大河ファンタジーとしては、名作だと思います。

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質問者

お礼

今更ではありますが、最近になって回答者にお礼をしない事がどれだけ失礼な事かを感じまして書く次第であります。 なるほど。koganei2000さんのおっしゃるように名作中の名作ですよね。 後、少し大人向けかな、と個人的に感じています。 回答して頂き、ありがとうございました。

  • ultraCS
  • ベストアンサー率44% (3956/8947)
回答No.2

面白いと思って読んでいたのは60巻までぐらいだったかなあ、いまさらやめるのは悔しいのでつきあっているだけですね。作者か自分が死ぬまでつづくんでしょうね。 作者はやめ時を失ってしまったと思います。極端な話、当初予定通り、100巻で打ち切ったって、文句言うのはいないと思いますね(決着が付かなかったとしても)。まあ、魔界水滸伝のように実質打ち切りにはならないと思いますが(一時は、話が発散してそうなりそうだった)。 まあ、作者の筆力で、何巻かに一度山場を作っているので読者が続いているんでしょうね。 #1の方のおっしゃるように、第一巻のパロ陥落から奪還あたりまで読んでみて面白ければ続きに突入でしょうか。

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質問者

お礼

今更ではありますが、最近になって回答者にお礼をしない事がどれだけ失礼な事かを感じまして書く次第であります。 60巻も読んでいれば、その先も読まずにいられないでしょうね。 一言に60巻といいますけど、考えてみると物凄く膨大な量ですよね。 それだけのめり込める内容の作品なのでしょうね。 回答を頂き、ありがとうございました。

  • 8nyaa24
  • ベストアンサー率54% (6/11)
回答No.1

外伝は本編を読んでいる人向けのものだと思いますので、 まず、本編の5巻までを読むつもりで読んでみて下さい。 (図書館等でも容易に手に入れやすいと思います) 人によっては、そこまでに面白さは集約されてるという意見もあるようです。 それで続けたくなったら、少しずつ先を読んでみるのもよろしいかと。 ちなみに私は、いちおう現在まで読んでますがここまでつきあってしまった惰性という感じです(笑)

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質問者

お礼

今更ではありますが、最近になって回答者にお礼をしない事がどれだけ失礼な事かを感じまして書く次第であります。 これを書いてから未だに本に手を伸ばそうとして伸ばしてないのですが、 5巻読んでみるんですね。今いろいろな事情の下、読まなければいけない本が山ほどありまして、それを読んでから試みたいと思っています。 回答を頂き、ありがとうございました。

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