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障害者と高齢者を含めたバリアフリーについて

kenm7の回答

  • kenm7
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回答No.5

初めまして。仕事で、身体に障害のある方のバリアフリー等について考えるイベントをやらせていただいたことのある者です。 まず、社会的障壁という言葉がありますが、これについては、ふたつの側面があります。ひとつは、ハードです。つまり、施設・設備の問題です。てすりがついていない、段差がある。階段しかない、。スロープはある急すぎるなど、、、。 特に一番大きいのは、「つければいいんだろう。」的な見た目だけのバリアフリー対応が多いことです。例えば道路です。段差を削っているものの、こんな急な段差、本当に車椅子でこえられるの?というものがたくさん存在します。 そして、もうひとつは、単にある人たちにとってのバリアフリーを考えただけでは、問題が解決しないことです。それはどういうことか。 例えば、視覚障害の方にとっては、30cmのじゃまな段差や壁は、白杖を使っていれば、事前に検知できますから、超えていくこともできます。 でも、1cmの小さな段差は、つまづいてしまうかもしれません。 ところが、車椅子を使っていらっしゃる方にとっては、1cmくらいの段差は、乗り越えていけますが、30cmがあった途端に、もうお手上げです。 これが、実際に街中にも存在します。 みなさん御存じの黄色の道路に貼ってある誘導ブロック。あれが、車椅子の方には、困ったものになっています。あの誘導ブロック、点々のところで、止まれ。線になっているところは、その方向に進めなんです。 視覚障害の方には、それが、役立っているのですが、 車椅子の方が、線のブロックの線と線の間に車輪が入ってしまうと、出れなくなってしまうのです。 このように、ハード的な障壁は、人それぞれ、障害の種類程度によって異なるんだということを知っておいて下さい。 そして、もうひとつの側面、ソフト的なものです。これは行政の問題とわたしたち健常者全ての問題があります。 まず、行政の問題。これには2つあります。 ひとつは縦割行政です。 例えば自治体が、市の総合庁舎の中のホールを改装してバリアフリーを考えたホールを作った。トイレも手すりも、客席にも車椅子用スペースを作ったのに、車椅子利用が少ない。どうしてだろう。 どうしてだと思いますか? 庁舎の入り口がバリアフリーになっていなかったんです。担当セクションが違うだけで、何も解決されないという実際にあった例です。 そして、もうひとつは自治体の勘違いです。 最近景観を考えた道路や歩道というのは一種はやりです。ところが、ある商店街の歩道をカラータイルに変えた時に、あの黄色の誘導ブロックは品が無いから、といって、同系色で少しだけ目立つものにしたんだそうです。確かに景観という点ではいいでしょう。 ところが、弱視の方にとっては、色の差が無いというのが、大変困ったことになっています。黄色の誘導ブロックで、歩道と車道の区別をつけていたりするわけです。 そして、誰もが考えなければいけないのが、健常者としての障害を持った方々に対しての接し方です。 どうしても、何もかもしてあげなければならないと考えてしまいがちですが、それがどうやら間違いのようです。 障害を持った方にお話しを聞いた時に言われたのは、「ぼくたちは、あの山の上まで運んで欲しいと思っているわけではないんです。もし、運ばれてでは、さようならと言われたら、途方に暮れてしまいます。ぼくたち自身が自分で山の上に登れるように手助けして欲しい、どうしたら登れるか考えて欲しいのです。 ぼくたちが仕事をしたり、みなさんと同じように社会参加するための手助けが欲しいんです。必要なことを一緒に訴えていってほしいんです。」 こんな風にいわれました。 確かにその通りなんです。障害を持った方のために、ぼくたちができることを考えなければならないんです。 以上こんなところですか? 障害者の方が自分で車椅子のまま乗り込んで運転できるクルマのキャンペーンをお手伝いしたり、健常者の人たちが、車椅子で、ハード的な障壁とバリアフリー化されたところを実体験できる仮設のイベントをやったりして得た経験でした。お役に立ちましたでしょうか。

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