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アメリカ 雇用増なき回復

ajyu7の回答

  • ajyu7
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回答No.4

アメリカに限りませんが、過去は製造業が中心の産業構造でした。ところが、70年代後半から80年代にかけて日本が台頭し、製造業の競争力が低下したために、製造業において大リストラがありました。 コアコンピタンスへの特化とは、生産性の低い事業をやめ、生産性の高い事業だけに特化するということです。結果、企業収益は好転しました。 アウトソーシングの拡大はこのとき起こるわけですが、これはIT化とグローバル化の両方が関係しています。単純なアウトソーシングは、例えば自社の経理部門の人員を解雇して、外部にやってもらうなどからスタートします。IT技術の革新と世界経済の垣根がなくなったことにより、「製造するために最もコストの安い地域」が工場立地の対象となります。この対象が、中国や東南アジア、インドであり、結果としてアジア企業に下請け生産(アウトソーシング)させたり、自社工場をアジアに建設することになります。 その結果、90年代に解雇された労働者は、企業収益が好転しても製造業に戻れなくなりました。 IT化によって、世界中から最も安い原材料の調達を可能になりましたし、最も安い労働力を利用することも可能になりました。アメリカ企業が24時間対応のコールセンターを設置する際、昼間は国内で対応させながら、夜間は時差を利用してインドのコールセンターに接続するなどして対応してきたことはよく知られています(最もこれはあまりうまくいかなかったようですが。) なお、解雇された従業員達の多くはサービス業に流れています。ちょうど10年遅れでアメリカをおっかける日本も同様です。 製造業の競争力で成長した日本も、中国・インドに追いかけられ、工場は海外立地が大半です。結果、この10年で日本の製造業は約390万人の雇用を失い、代わりにサービス業の雇用が約357万人増加しています。 こういったアウトソーシング等により、製造業の競争力は回復し、企業収益も好調ですが、国内産業であるサービス業の生産性が上がらない限り、個人の収入は増えないという状況が発生しています。

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