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真珠湾攻撃について
ubonの回答
当時のアメリカの国内世論は、必ずしも大戦への参戦を望んでは居らず、ヨーロッパ戦線で苦闘しているイギリスを積極的に支援したかったルーズベルト大統領にとってはなんとも苦しい情勢でした。しかしながら、日本がもし先制攻撃をアメリカに対して仕掛けるのであれば、日独伊三国軍事同盟というものがあっただけに、日本のみならずドイツに対しても反攻する口実を得られることになり、その意味でも好都合ということになります。 そういう事もあって、アメリカが対日石油禁輸とか在米日本資産凍結など、あらゆる手を使って開戦に駆り立てるよう挑発したことは間違いないと思いますが、真珠湾攻撃のように多数の軍人、軍艦、軍港設備を失うようなことまで故意に見過ごした、というのは穿ち過ぎではないでしょうか。これが戦時中に露見していれば、ルーズベルト自身が失脚しかねないことは承知していたはずです。 真珠湾攻撃というのは立案当初は海軍内部でも危険視されたくらいに非正統的な作戦ですし、そもそも日米開戦の場合の日本側のオーソドックスなシナリオというのはフィリピン攻略一本槍でした。アメリカ側の対日諜報がどのぐらいの密度で行われていたかはわかりませんが、軍令部の図上演習などで十年一日のように繰り返されていたシナリオなら、漏れていたことは十分考えられます。 対米最後通牒の翻訳が遅れた理由については今までにも諸説ありますが、いずれにしても攻撃開始時刻と最後通牒の通達日時を近づけすぎ、手違いから建前は「だまし討ち」になったものの、実際にはアメリカ側が内容を事前に知っていたことまでは定説と見てよいでしょう。ただ、最後通牒には攻撃地まで示されていたわけではなく、事前の諜報や、日本の戦力、あるいは日本人に対する過小評価が真珠湾を無防備なままにさせたのではないでしょうか。 ※私が参考にしたのは作家では司馬遼太郎氏や阿川弘之氏、元海軍軍人では高木惣吉少将や千早正隆中佐等の著作であることを申し添えます。
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ご回答ありがとうございます。本当のところはどうなんでしょうね?