正則な複素関数の有界性について

このQ&Aのポイント
  • 正則な複素関数の有界性について疑問があります。
  • 複素関数f(z)が開円板内で正則であるとすると、その関数は有界と言えます。
  • 正則な関数は連続であり、積分路に沿って一周する積分の値はゼロです。よって、関数f(ζ)は有界です。
回答を見る
  • ベストアンサー

正則だから、有界?

今日は。複素関数を独学中ですが、次の教科書の記載文中で分からない箇所が有りますので教えて下さい。 いま関数f(z)が開円板|z-α|<ρで正則であるとする。 zをこの開円板の点とし、rを|z-α|<r<ρなる任意の正の数、Cを円周|ζ-α|=rを正の方向に進む道とする。この後の記載は少し省略させて頂きまして、次の f(ζ)はC上で正則だから、有界であって、C上でつねに  |f(ζ)|<M となるような正の数Mが存在し、…とあります。 疑問点は、「f(ζ)はC上で正則だから、有界であって」の箇所です。私としては、 f(ζ)はρ内およびC上で連続でCに沿って一周する積分路をとると∫_cf(ζ)dζ=0であるからf(ζ)は有界である。のかと考えてみたのですがすっきりしません。 なぜ正則だと有界といえるのか分かり易く教えていただけたら幸いです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

>正則である→微分可能→連続→f(ζ)は連続関数→有界閉集合である。の論理で良いのでしょうか? それで正しいです。 R^nはn次元ユークリッド空間のことを意味していました。

torahuzuku
質問者

お礼

重ね重ね素早いご回答ありがとうございます。 やっと自分なりに納得できる解に辿り着けほっとしています。分かり易く丁寧なご回答感謝しています。 またの質問の節も宜しくお願いします。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

fはC上連続関数でCは有界閉集合ですから|f|の最大値が有限確定値でそれをMとしていると思われます。ここで使ってる事実はR^nやCにおける有界閉集合上の連続関数は最小値、最大値を持つということです。一般にはコンパクト集合上の連続関数は最小値、最大値を持つという事実です。

torahuzuku
質問者

補足

今日は。早速のご回答ありがとうございます。 fはC上連続関数でCは有界閉集合ですから、Cにおける有界閉集合上の連続関数は最小値、最大値を持つというご説明なんですが、 私の使っている教科書では、正則の定義として「領域Dのすべての点でf(z)が微分可能のとき、f(z)はDで正則であるという」としか載っていません。 「C上で正則だから」の意味は前の関数f(z)が開円版|z-α|<ρで正則であるという条件と、Cは円周|ζ-α|=r<ρの条件より、「f(ζ)はC上で正則である」といえると理解しています。 正則である→微分可能→連続→f(ζ)は連続関数→有界閉集合である。の論理で良いのでしょうか?間違っているでしょうか?それと、長くなって申し訳ないのですが、 >「ここで使っている事実はR^nやCにおける有界閉集合上の…。」のR^nは何なのか解らないのですがそれについても教えていただければ嬉しいです。

関連するQ&A

  • 正則性について。

    --------------------------------------------------- f(z)=1/(bar(z)) z = x + iy とし z ≠ 0においてf(z)が正則であるかどうか判定せよ。 また、 R>0に対して複素積分 ∫_[|z|=R]f(z)dz の値を求めよ --------------------------------------------------- という問題なのですが、 u=x/x^2+y^2, v=u/x^2+y^2とすると、 ∂u/∂x = y^2-x^2/(x^2+y^2)^2 ∂v/∂y = x^2-y^2/(x^2+y^2)^2 となり、コーシー・リーマンの判定式を用いると、 ∂u/∂x≠∂v/∂yとなり、条件を満たさないので、 f(z)は正則ではないという結果が出ます。 f(z)が正則ではないのは、(bar(z))=0で特異点を持つためだと思うのですがこの問題の場合、z≠0で除外されていますよね? この場合、正則なのでしょうか? おそらく、特異点の捉え方がよくわかっていないのだと思います。 また、 次の問題はコーシーの積分公式で求めると思うのですが、 この公式は、bar(z)の場合にもそのまま当てはめてよいのでしょうか? ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

  • 全複素平面上で正則な関数f(z)は

    全複素平面上で正則な関数f(z)は lim_[r→0] ∫_Cr f(z) dz = 0 を満たすことを示せ。ただし、Cr = { r*exp(iθ) | 0≦θ≦π } (r>0の上半円周) 考えた証明の方針: 単純閉曲線C:= Cr + Cr' (ただし、Cr': = { x | -r≦θ≦r } )と定め、 まず、コーシーの積分公式を証明。すなわち、∫_C f(z) dz = 0 次に、∫_C f(z) dz = 0 に r→0として題意を示すと思いました。 しかし、∫_-r^r f(z)dz =0になることが言えなくて、つまづいています…。 どなたか知恵を貸してください。

  • 教えてください

    f(z)をC上の正則関数とする。このときもしある定数M(実数)があってすべてのz(複素)にたいしてRef<=Mならばf(z)はC上定数関数であることをexp(f(z))とリュービルの定理を用いてこたえよ

  • おしえてください 

    Fを複素平面C全体で定義された正則関数とする。 a,bを相違なる複素数とし、正の数R,R>max{|a|,|b|}となるようにとる、このとき f(a)-f(b)/a-b=1/2πi∫c(0;R)f(z)/(z-a)(z-b) が成り立つこと示せ またあるM>0があって、すべえのz(福素平めん)にたいして|f(z)|<=Mであるとする。このとき相違なる複素数a,bにたいしてf(a)=f(b)をしめせ

  • 一価正則

    岩波公式集IIIのルジャンドル倍関数の部分を見ています。 この中で、複素数であるzが[-1,1]以外の部分ではある関数f(z)が「一価正則」である、というようなことが書かれています。 関数が一価正則である場合、どういう特徴や利点などがあるのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • この定理の名称を教えてください

    以前何かの本で見かけてうる覚えなのですが多分 「∀k∈Nに対して,複素関数列f_kは開領域D(⊂C)で正則であるとする。この時, {Σ_{k=0}^n|f_k(z)|;n∈N}が有界⇒Σ_{n=0}^∞f_n(z)はDで正則」 だったと思うのですがこの定理は"有界収束定理"と呼ばれるものなのでしょうか?

  • 実部Realf(z)が上に有界な整関数は定数である。

    実部Realf(z)が上に有界な整関数は定数である。 証明 Realf(z)<Mとすれば g(z)≡1/[2M-f(z)]は有界な整関数となり定数。よって定数と書いてあるが、 g(z)が有界な整関数はなぜですか。 宜しくお願いします

  • 実部Realf(z)が上に有界な整関数は定数である。

    実部Realf(z)が上に有界な整関数は定数である。 実部Realf(z)が上に有界な整関数は定数である。 証明 Realf(z)<Mとすれば g(z)≡1/[2M-f(z)]は有界な整関数となり定数。よって定数と書いてあるが、 g(z)が有界はなぜですか。 宜しくお願いします

  • 複素関数の問題

    複素関数の問題 次の複素関数の問題ですが,この関数の特異点が分からずに困っています? f(z) = 2 / ( λz^2 + 2μiz - λ ) ただし   z  :複素数 λ・μ:実定数でμ>λ>0です 追加で,この複素関数の特異点も教えていただけると幸いです f(z) = z^-c / ( 1+z ) ただし、0<c<1 です これの特異点は-1でいいのでしょうか? 以上、よろしくお願い致します

  • おしえてください

    複素平面C全体で定義された正則関数f、f(z)→+むげんだいを満たすとする。このときあるz(Cにふくまれる)があってf(z)=0を背理法、リュービルのていりをつかって示せ