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死刑制度は抑止力?

noname#83026の回答

noname#83026
noname#83026
回答No.5

死刑制度の賛否は一概にどちらが正しいと言える性質のものではないので、ここでは難しい話は避け、少しだけ私見を述べてみたいと思います。 >被害者の家族がそれを満面の笑みで迎えているという場面がどうしても想像できません。 被害者(特に殺人等の場合)の家族にとっては、犯人の処分結果がいかなるものであったとしても被害者が帰ってはこないという状況に変わりはないので、当然満面の笑みで迎えるというのはあり得ないでしょう。被害者にとって“恨み”や“憎しみ”といった感情しかないのであれば、死刑執行により気持ちが晴れるところもあるでしょうが、それ以外にも“悲しみ”が残り、“(精神的、時には経済的)よりどころ”等々を失う訳ですから、それだけで解決という問題ではないでしょう。 でも、“恨み”や“憎しみ”のほんの一部分だけでも晴らすということに、少しは意味があるのではないかと思います。これが少しでも解消されないことには、復讐(仇討ち)の危険性も大きく残ることになります。(不適切な発言かもしれませんが、私なら恐らく仇討ちを考えるでしょう。)それを避けるためにも、国家が一定の厳格なルールを定めた上で、死刑を導入することに全く意味がないとは思えません。現状を見ても、全く自分の身勝手な都合で人を殺し、裁判長から「残虐・悪質・卑劣……」の判断がなされた場合でも、死刑になるケースはごく希です。一般人の感覚からは(死刑自体の善し悪しはともかく、死刑制度がある現状から考えると)当然死刑だと思われるような事件の犯人でも死刑になることは希であり、更に死刑執行がなされることは更に希です。これほど慎重に死刑がなされている中で問題があるとすれば“冤罪”の話が重要になってきますが、“冤罪”については死刑制度そのものよりも、警察や検察の捜査の段階での問題が更に大きいのではないでしょうか?逮捕後48時間以内に検察庁に送致し、検察庁では24時間以内に勾留請求をし、その後10日(延長されても20日、特例で25日)以内に起訴するかどうかを判断しなければなりません。これは被疑者の人権に配意した規定であると同時に、“冤罪”の可能性を高める規定であるとも言えなくはありません。例えば某新興宗教の暴挙であった例の事件ですらわずかこれだけの期間で全ての証拠を収集しなければならないとすると、現体制ではどうしても無理が出てきます。“冤罪”も大問題であるならば、罪を犯した人を裁けないのも大問題です。それを警察や検察の怠慢や能力不足として非難するのは簡単ですが、それでは(売れればそれでいいというマスコミ同様)現状を知らずに無責任に非難しているだけとしか私には思えません。人員や権限を増やすなどの具体的な方法を考えて対処しなければ、加害者や被害者の人権を考慮する以前に、真相究明(これは加害者・被害者共に大事なこと)すら危うくなりかねないのですから…。 話が少し横道にそれてきましたが、“見せしめ”を言葉だけでとらえると悪いイメージしかないのは当然です。でも死刑に限らず、罰とは多かれ少なかれ“見せしめ”の要素が含まれています。悪いことをすると~という目に遭う、ということが見せしめであるならば、懲役も罰金も反則金ですらも見せしめです。“見せしめ”は必要悪、というより、罰に本質的に含まれた不可分なものとしてとらえるべきではないでしょうか?そういう観点からいえば、“見せしめ”を否定することは全ての処罰を否定することになりかねません。(ちょっと極論かな?)

azari
質問者

お礼

回答ありがとうございます。  確かに、被害者の家族にとって犯人が死刑に処されれば、いくぶんか『恨みや憎しみ』といった感情が薄れるとは思います。  家族の前でこの話をしてみたら、母は「あんたが殺されたら、私は犯人を絶対に殺す」とすごい勢いで口にしていましたから、あだ討ちみたいな形の犯罪が出てくるかもしれません。    冤罪に関する記述のところでは、警察がそういう体制でなかったことをそれほど詳しく知らなかった自分自身を恥じています。  確かに、現体制の元では冤罪ということがあったとしても不思議ではないでしょう。  ただ、個人的な意見としましては、刑罰というものはもっと犯人の内面に踏み込んだものにしなければならないのではないかということです。  たとえば、殺人罪で懲役五年の実刑判決を受けた人が、ただ『運が悪かった』と五年間思うだけで、出所してくるのではまったく意味がないと思うのです。  死刑制度といわず、他のことでもそうですが、どうしてこうマニュアルに当てはめてやろうとするんでしょうか?  人間はコンピューターではないと思うのですが、、、  どうもありがとうございました。

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