まず、禰豆子は戦闘能力では上弦には及びません。
だから自力では上弦のどの位置にも入れません。まず上弦の陸からして禰豆子には倒せません。
ただし、上弦入りルートは存在はします。後述します。
今の禰豆子では上弦の中に入れませんし、仮に漫画とは違う展開になっていた場合、つまり
「禰豆子があの時点で兄を喰い殺してしまい、普通の鬼として強くなっていった」
展開を考えても、上弦入りは極めて難しいでしょう。
本編の禰豆子について。
禰豆子は世界でも歴史的にもたった一体しかいない鬼です。
人間のために戦い、人間である兄を守り助けるために急速に進化した。ある意味では無惨が経験から見込み、出現を渇望していたとおりの進化を遂げています。
しかし、それでも上弦には及びません。再生が速い身体に進化したこと、同族殺しの異能である爆血がそれなりに格上の相手の足止めにも使えること、この2点から「多少は渡り合える」という程度です。
しかし、アニメ「刀鍛冶の里編」第4話では、上弦の伍の分裂体の一体に身動きが取れなくされていましたよね。
遊郭編では堕姫(単体での強さは上弦には程遠い)に身体を引き裂かれて動けなくされています。
さらに禰豆子は弱みがあります。自我や知性が退行してしまっているせいで、単調な攻撃しかできない、相手の人間と同等の知性から繰り出される攻撃をかわしきれない点です。
ですから禰豆子はいちばん強い時点で比較しても、どの上弦とも比べ物にならないぐらい弱いです。
鬼だから死なずにすんだだけです。
if世界の禰豆子について。
本当に上弦に匹敵する強さを手に入れるのであれば、本編とは違う展開が必要です。
現時点での禰豆子は到底上弦には及ばない、それは当たり前です。なぜなら禰豆子は鬼になってたった3年ちょっとしか経っていないからです。
ただしそれで上弦と渡り合えるまでいくのは驚異的なことです。
下弦の伍であった累が無惨に気に入られていた理由は「鬼となって20年ほどと大変若輩なのにもかかわらず、もう十二鬼月入りができるほどの成長株だったから」です。
それを考えると、勝てないまでも上弦と「渡り合える」というのがもう異例の強さなのです。兄同様に。
これは禰豆子の鬼としての素質が極めて高いことを意味しています。
ということは、鬼殺隊に狩られずに長い間生き延び、100年単位で人を喰えば、禰豆子もいずれは上弦入りができるほど強くなれていたかもしれません。
その場合は、上弦の陸から始めることになるでしょうね。
ただ、その可能性は非常に低いでしょう。
また、血鬼術に目覚めても確実に爆血とは違う能力になるでしょう。
禰豆子の急速な進化、鬼殺しの血鬼術の両方とも、兄を助けたいという動機あってのものだからです。
従って兄を喰い殺し「普通の鬼」となってしまった禰豆子がどういう鬼になるのか予想がつきませんが…。
また禰豆子が100年かけて強くなったとしても、その上の上弦たちも同様に100年時間を積んでいるわけです。禰豆子が上弦入りするならよほどの才覚が必要です。現時点では「鬼としての高い素質」以外に強くなる要素が見えません。
なぜならif世界の禰豆子には無惨が「鬼として強くなる者に共通する要素」が欠けているからです。
ファンブック2には、「(鬼として)強くなれそうな者もいたが、全員死んでしまった」というようなことも書かれています。
鬼は鬼殺隊に倒されるだけでなく、鬼同士争うこともあって、なかなか長い間の生存が厳しいのです。
無惨様は基本的にほったらかしで勝手に強くなれ方式、「これと思ったものを手をかけ育てる」ことが壊滅的に下手ですから。
しかし話はズレますが、上弦入りルート自体は存在します。
偶然、幸運にも生き延び、かなり強くなったうえで何か非常に珍しい能力に目覚めた場合です。
なおかつ、上弦に空席ができる。
この状況だと無惨様御自ら「気に入った。お前を上弦につけてやろう」と言い出す可能性があります。
実際、そうやって上弦の穴埋めに使われた鬼がいます。
「今の禰豆子を上弦の間に入れるなら」というご質問からは話がそれますが、今の話の展開で禰豆子には上弦に入れるほどの強さがない以上、この論点がズレた結論しか禰豆子が上弦になるルートは存在しません。
2番目同様、かなり険しい道ですね。
お礼
どうもありがとうございました。