IT基本公差での上下寸法許容差について

このQ&Aのポイント
  • IT基本公差についての質問
  • 前職では普通公差に基づいて寸法指示していたが、現在の職場ではIT公差を使用
  • IT公差では上下寸法許容差が明確に規定されておらず、解釈が分かれる
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  • 締切済み

IT基本公差での上下寸法許容差について

個々に公差指示がない寸法に適用する公差の指示、についてです。 最近転職をして、恥ずかしいですが前と違っていてよくわからなくなってしまい、 質問させて頂きたいです。 現在の職場では、図面にIT公差の等級を記載します。 (JIS B 0401-1:1998 8.2に規定される表を見て、IT15などと書きます) 前職では 「長さ寸法及び角度寸法に対する普通公差(JIS B 0405-1991)」 に基づいて指示していました。 そこで、後者だと基準値プラスマイナスいくら、と基準値に対する 上下の寸法許容差が明確に規定されていますが、 前者のIT公差だと、表をみても公差として規定されています。 たとえばIT10で基準寸法50でしたら、表では100μですが、 これは「50±50μ」なのか、「50 +100μ/0」、もしくは「50 0/-100μ」 いずれでも合格ということなのでしょうか? 職場で聞いてみても±派がいたり、意見がわかれているので是非この機会に 理解したいです。 よろしくお願い致します。

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.5

小生は次のように利用していました。ご参考まで IT公差 公差の巾を示す。 上の公差―下の公差の絶対値 。等級が小さいほど、高精度加工 公差記号 穴;ラージ/アルファベット       軸;スモール/アルファベット 基準;穴、軸とも 記号により上基準、下基準が設定されています。H,hの文字を種類と言います。        H;穴 下の寸法公差値はすべての寸法に対し0です。        h;軸 上の寸法公差値はすべての寸法に対し0です。 ここで 穴基準 H7 と f6 基本寸法 30を例にとる。 手元のJISハンドブックは1984年版で古い事をご了承ください。(表No,) 基本寸法 30 H7 IT7;付表1IT基本公差の巾数値 30IT7; 21=Bとする            表公差値の単位は、μm   H;付表3 穴の基礎となる 下の寸法許容差 ; 0 =Lとする              ∴  上の寸法許容差=L+B=0+21=21                       =Uとする よって H7=U/L=0.021/0  が基本寸法30の公差 表示; 30H7 +0.021/0  確認 付表4-1 (常用するはめ                   あいの穴の寸法許容差)   f6 IT6;付表1IT基本公差の巾数値 30IT6 ; 13=B   f;付表2 軸の基礎となる 上の寸法許容差 ;-20 =U             ∴ 下の寸法=U-B=-20-13=―33=L よって f6=U/L=-0.020/-0.033 が基本寸法30の公差 表示; 30f6 -0.020/-0.033 確認 付表5-1(常用                    するはめあいの軸の寸法許容差) コメント;穴の加工は内側からの仕上げとなるので、精度(IT公差)は軸より困難である。等級は軸より悪くすること。(数値を大きくする) 軸の上の公差は常用値が使えない時は、任意にとっても、それほど加工に影響は無い。が検査にリングゲージのようなものを使用することも考え、個人的判断で数値決定しないほうが、好ましい。 上手にIT公差等ご理解の上 公差幅(IT)公差も、常用するはめあいの軸や穴の寸法許容差のどれを用いるかも、社内で決定しておくのが望ましい。 寸法区分も ”細かい区分” があるので、利用するとよいでしょう。 公差は、大変重要な要素です。この値でお釈迦になってしまっては、悲しい話です。粗さも同様です。程々は結構難しいものです。 公差のJISは 最近改訂されていますので、十分学習なさってください。 http://www.ntn.co.jp/japan/products/catalog/pdf/2202_a07.pdf www.isc.meiji.ac.jp/~re00111/contents/22_Hameai.pdf http://www.sydrose.com/creativedesignengine/HTML/bd3-00233/bd3-00233.html http://www.dcrea.co.jp/product/cadpac/2d/help/2d/090/2090021/2090021.htm http://www.jaist.ac.jp/nmcenter/Machine_Shop/mshp/pdf/tws_jis2.pdf http://www.jsa.or.jp/standard/library.asp 上から5番目の JAIST P13の表中 上の寸法許容差 は誤記です。 下の寸法許容差 が正しい。  このように 人間することに 誤りが起こるものです。不具合の原因を追及することは大事ですが、利用責任も有ります。 時間で調査出来ないことも有るでしょう。サイトは、小生も含め、誤記も多いと思ってください。JIS規格やISO  をご覧ください。JISハンドブック 機械要素 は必携です。直近の古書を安価で入手してください。 規格の最高峰は  DIN 規格です。ばねの設計に使用していました。(ドイツ関連会社の為利用できました) JISなど問題になりません。(DIN規格 閲覧) で検索してみてください。国会図書館利用を。 参考書;JISハンドブック 機械要素 、基礎機械設計工学(第3版);ボケ防止に直近購入 以上 ご参考になれば幸いです。ネットは便利かもしれませんが、書物の所有をお勧めします。 本件に関する閲覧者の書き込みは、御遠慮申し上げます。また一切を免責とさせていただきます。 2015/03/25

noname#230359
noname#230359
回答No.4

寸法許容差は基準となる寸法(データム)と公差域を与えて機能すると理解して います。JISに基づけば前者ははめあい公差や幾何公差、後者がIT公差にな ります。公差域だけを与えるのは不備があるように思います。あえて採用する なら、基準寸法を振って±公差(等幅)とするのでしょうが、勧められません。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

その図面全般の寸法にIT公差を適用するなら ± でしょう。基本公差の数値はレンジで表記してるから1/2になる。 >たとえばIT10で基準寸法50でしたら、表では100μですが、 「50±50μ」 → 50 JS10 個々に公差域を指定する場合 「50 +100μ/0」→ 50 H10  普通は穴に適用 「50 0/-100μ」→ 50 h10   〃 軸 〃 穴寸法には H10 、軸寸法には h10 を自動適用すると注釈すれば出来なくはないが、ミスしやすいと思います。 いや・・・私なら確認を入れます。 IT公差は親寸法に対する公差レンジの決め方が理論的で合理的であっても、普通公差を使ういいかげんさに置換え広く使われてるとは思えないからです。 見慣れたら問題はないかもしれません。新規取引先なら冒頭に充分説明しておく。   IT10で基準寸法50 偶々レンジがキリの良い値になるが、そうでない地点なら使うのを躊躇することもあるでしょう。 JS10 を注釈で書くのは解釈に齟齬をうむことなくスッキリするでしょう。 穴寸法には H10 、軸寸法には h10 を自動適用・・・これは間違いの元

noname#230358
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます! 図面を書いている側としては、普通公差を±で定義したいのですが、 読んだ方に±として認識して頂けるかが心配でした。 例え話ですが、□50mmの四角い板があったとして、 普通公差の指示として図枠の表題欄に「IT10」としか書いていなかった場合、 外形寸法がH10やh10で仕上がっていたら規格外と言えるのでしょうか? (2)さんのご回答にもありましたが、公差域の位置を規定するためには、 寸法許容差の等級(この場合ならJS10)を書いておくべきでしょうか? 質問ばかりで済みません。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

JIS B 0401-1 5.1.2.1に規定されている“公差域の位置”を設計者が決めて 表記すれば、解釈は一定になると思います。 基準寸法に対して、公差域の位置を定めることは、設計者のお仕事と思います。 公差域の位置をどのように決めればいいかは、JIS B 0401-1には書いてない ように見受けます。 指針となる情報が解説に書いてあるかもしれませんので、規格票の冊子を購 入してご確認なさることをお勧めします。 現実的には回答(3)さんがお示しの内容が適切と思いますが、JIS B 0401-1に 明示されていない事項は、設計者が図面に記入することで確定させることが 必要と思います。 “許容寸法”を確定するには、“公差域の位置”と“公差等級”とを組み合 わせて表記する必要があります。 JIS B 0401-1 4.7.4の参考では、“公差域クラスを寸法公差記号といってて もよい。”と説明しています。 基準寸法に対する±公差を表すのであれば、“IT10”ではなく、“JS10”と 表記することが適切と思います。 なお、±公差である旨を、図面全体に対する注記として表記してもOKでしょう。 >便覧をじっくり読んでみます じっくり読むのであれば、便覧ではなく、個々の規格票をお勧めします。 個々の規格票には“解説”が付属していて制定の経緯など、内容の理解を 深める上で有用な情報が記載されています。 この回答を書くために、JISCのサイトを利用してJISを参照しています。   http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html 残念ながら、このサイトでは“解説”を公開していません。 非公開の理由は、“解説”の著作権が規格協会(JSA)があるからとのこと です。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます! 今まで普通公差の表(JIS B 0405-1991)で図面指示していたので IT公差での指定の勝手がわからず、手さぐりでした。 曖昧のままにせず記載するようにします。 あと、もう一度便覧をじっくり読んでみます。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

大変失礼な記載になります。容赦ください。 本屋さんで機械製図の本を立ち読みするか、ネットで調べては如何か。

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