鋼材の鍛造加工についての考察と検討

このQ&Aのポイント
  • 鋼材の鍛造加工は、切削加工の前段階として行われる重要な工程であり、試験片の製造に使用される。
  • 現在はエアーハンマーによる手作業で鍛造を行っているが、若手作業者の定着が難しいため、鍛造機械の変更を検討している。
  • 鍛造のプロセスには「打撃」と「プレス」の2つの方法があり、最終形状が同じであれば材料性質上も同じモノが得られると考えられる。プレスによる鍛造機械のメーカーも検討している。
回答を見る
  • ベストアンサー

高炭素鋼、特殊鋼の鍛造加工(エアーハンマー、プレ…

高炭素鋼、特殊鋼の鍛造加工(エアーハンマー、プレス)について 弊社は従業員が150人規模の切削加工を主たる業務としている会社です。 扱っている材料の中心は鋼です。 NC旋盤、マシニングを中心に、機械部品、試験片の加工を行っています。 お客様からいただく製品仕様の中は、鍛造工程が含まれるものもあります。 そのような製品は主として試験片(引張試験、衝撃試験用など)として使用されています。 そのような製品では、切削加工の前に、鍛造工程があります。 下記のような工程。 材料は支給:200×200×30~50の直方体の切断材    ↓ 材料を1200~1300度の炉で加熱    ↓ 指定された形状へ鍛造加工する。 (30~50角、長さ300~500の形状に鍛造加工する。) 当質問はこの鍛造工程で使用している鍛造機械についてです。 現在、1/4tエアーハンマーにて、自由鍛造を「人手」で行っています。 担当しているのはベテラン社員です。 所定の形状に鍛造加工するためには、かなりの職人技が必要の様です。 そのため、後継者としての若手作業者が必要なのですが。 熱い、うるさい、あぶないという典型的な3K職場故、なかなか若手が定着しなくて対応に苦慮しています。 よって、長期的な視点に立つと、「やり方」を変えないと当業務の継続は難しいと考えています。 そこで、考えているのが、鍛造機械の変更です。 従来まで使用していた、打撃によって鍛造する「エアーハンマー」ではなく、プレスによって鍛造する鍛造機械を使ってどうか? これならば、現在よりも少しは安全・環境が改善されるのではないか?と考えています。製品の仕様にもよりますが、ある程度の「自動化」も可能にならないか?とも考えています。 このようなことを検討している背景には、実は、現在使用している、エアーハンマーメーカーが現存していない、という事実もあります。 かなり、昔に導入した設備らしく、現在の社員で、導入のいきさつを知っている人がいないのが現状(これ自体、かなり問題。)です。そのため、大きなトラブルが発生すると、お手上げで、この工程の生産は完全にストップというリスクをかなり昔から抱えたまま今日に至ってもいます。 以上のような状況です。 そこで、教えていただきたいのは、下記の4項目です。 1)「打撃」による鍛造と「プレス」による鍛造とで、本質的に違いがあるのでしょうか?最終形状が同じであったら、鍛造のプロセスの内容(打撃かプレスか)に関わらず、材料性質上も同一のモノが得られると考えてよろしいいのでしょうか?もし、根本的になにか大きな違いがあると、そもそも、鍛造機械の変更という考え方が成り立ちませんので。 2)現在、「現役」で鍛造機械としてエアーハンマーを扱っているメーカーがあれば教えていただきたく。 (扱う材料の大きさおよび鍛造最終形状は上記と同じです。) 3)さらに、プレスによる鍛造機械を検討する場合、どのようなメーカーがあるのか、教えていただきたく。 (扱う材料の大きさおよび鍛造最終形状は上記と同じです。) 4)塑性加工の方法に「圧延」という手段もあるとあると思います。「プレス」と同様に、この「圧延」という手段も、検討の価値があるのでしょうか?「圧延」は、「打撃による鍛造」「プレスによる鍛造」とは、全く別の塑性加工方法ということになるのでしょいうか?初歩的な質問と思いますが・・・。 鍛造という分野の知識に関して全くの素人なため、基本的な質問ばかりで恐縮です。 これから検討進める上での手がかりになる情報、きっかけ、でも結構です。ご教授いただけることあれば、どのような事でも。 よろしくお願いします。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数4
  • ありがとう数4

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.4

1)「打撃」による鍛造と「プレス」による鍛造とで、本質的に違いがあるのでしょうか? →力の加わり方や速度が違うので、違うだけは金属組織として幾らかの違いが出るのは間違いありません。  またプレスの方が大きなパワーが使いやすい分、鍛造方案としての違いも金属組織に影響を与える可能性があるでしょう。  結局、その違いがその対象製品として、許容出来るかどうかは、発注元に聞いてみるしかないかと思います。 4)塑性加工の方法に「圧延」という手段もあるとあると思います。「プレス」と同様に、この「圧延」という手段も、検討の価値があるのでしょうか? →力の加わり方や速度が違うので、違うだけは金属組織として幾らかの違いが出るのは間違いありません。  また、前述で懸念していた様に製造工程が規定されていた場合、許容されないとなる可能性も考えられます。  何れにしても発注元に聞いてみるしかないかと思います。

noname#230358
質問者

お礼

プロセスにより金属組織としての違いがあるとのご見解ありがとうございます。用途確認の必要を理解できました。ありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#230359
noname#230359
回答No.3

何故、熱間鍛造が必要なのでしょう? それを発注元に確認するべきですね。 航空機AMS規格などには、材料規格に製造工程が合わせて規定されているものが多く見られます。 鍛造して、荒加工して、熱処理を行って、製造工程も含めた規格に規定された試験試料を製造している可能性があります。 元の規格にForgingと書かれているとかあったりすると、鍛造することは変えられない可能性が高いです。 ただ、ここまで手間を掛けて信頼性を評価するのは、航空機、原子力、発電設備とか、かなり品質管理が重要な製品の試験片の加工である疑いがありますが、何の試験片か発注元から聞いていませんか? 本体製品の方は、もっと大型の鍛造設備(プレス鍛造?)で加工しているんでしょうから、試験片の鍛造がエアーハンマーであることに制限されることはないと思いますが、こういった分野は、一度決まった工程はそのまま継続、無断で変更は出来ないとやっているので、いずれにしても発注元に相談してはどうでしょうか? もしかしたら大元の発注者まで遡る必要があるかと思いますが。 もし私が懸念しているものであるなら、そんな相談がここに出てくるのは怖い話です。

noname#230358
質問者

お礼

依頼元に確認をしてから、具体的なアクションを検討したいと思います。見解ありがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

鍛造の効果(加工硬化による硬度アップは引張試験で確認、靱性アップは衝撃試験) が具体的に記載されていないので、簡単なアドバイスをします。 冷間鍛造(品)で検索しますと、機械で鍛造品ができる内容が確認できます。 その中に、貴殿が要望している物があればよいのですが。 又は、詳細確認してみて下さい。

noname#230358
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。 確認をしてみます。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

機械探しの件、国内に無くとも海外には有るはずです。  Air hammer Forging で検索すれば、小型が多いように思えるがヒットします。またYouTubeにアップされた作業画像も多いです。 国内で鍛造プレスと云えばコマツでしょうか? 超大型機が多い 自由鍛造から型鍛造に変えれば、材料の流れかたは変化しますよね。 一般製品であってもそれが同等といえるかも疑問があるし、引張試験、衝撃試験の試験片として使うなら尚更です。焼鈍が入ったとしても完全犯罪は? 圧延なんてのが通用するなら、最初から切削してしまえるのでは? 当サイトの蓄積をみても<鍛造(189件)>には鋼鍛造のプロ回答は殆ど見当たらないようなので、素人見解をUPしました。 試験片としての扱いで、加工方法を変更するのが許されるか否か、検討の大前提でなので、依頼元に確認した方が良いです。 規格を調べてみたが、  JIS Z2241 金属材料引張試験方法   試験の採取・作製は、それぞれの日本工業規格の材料規格によって行い、   試験片となる部分の材質に変化を生じるような変形又は加熱は避ける。 なので原則は×  JIS G 0306  鍛鋼品の製造,試験及び検査の通則   a)鍛鋼品と同一溶鋼の鋼塊、フレーム、ビレット又はスラブを用い、   鍛鋼品と同一種類の熱間加工を行うもの。   b)最大鍛錬成形比が、鍛錬品の最小鍛錬成形比以下。 これもほとんど× 依頼元にJIS規格番号を聞ければ?JIS検索?で検索するとサイトにたどり着け規格全文が読めます。それ以前に可否を知っているはず。

noname#230358
質問者

お礼

ご見解をいただきありがとうございました。アドバイスいただいたような切り口での調査方法もあることを知りましたので、自分でも調べてみます。ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 塑性係数、加工硬化指数

    プレス加工のCAEを行う予定ですが、 被加工材料の物性値が分からず困っています。 被加工材料:SPHD(熱間圧延軟鋼板) 不明物性値:塑性係数       加工硬化指数 ネット等で調べると引張試験の結果から分かるそうですが、 引張試験を行える環境にありません。 他の圧延鋼板の物性値でもかまいませんので、 参考までにどなたかご教授願います。

    • 締切済み
    • CAE
  • 世の中の部品は、鍛造と鋳造どちらで造られたモノが…

    世の中の部品は、鍛造と鋳造どちらで造られたモノが多いと思いますか? 世の中の機械部品や電気製品部品などは、鍛造や鋳造で造られたモノが 多いと思いますが、どちらが多いと思いますか? 五分五分でしょうか。 私は鍛造が多いと思っていました。 プレス加工なら早いし、精度も良くバラつき殆ど無いので。 それらから、鍛造が多いと思っていましたが、 結構、鋳造で造られたモノも聞き、鋳造も多いなと感じました。 どちらが多いと思いますか?

  • アルミ素材のプレス加工

    アルミ素材を使って、プレスにて外形抜き、曲げ加工を行い、機械加工にて穴あけや、外形破断面を、特定の形になぞるように加工し、製品を作ろうと検討しています。 ほぼ20mm正方ほどの部品に、幅4mm・長さ10mmほどの突起を伸ばして、その部分を根元からまげて、正方の板から垂直に腕が生えるような形状です。 材料厚さは、2.0を予定しております。 ここで、皆様にお伺いしたいのは、この材料についてです。 A5052材を検討いたしましたが、機械加工を行ったときの経験から、非常にねばっこい印象がありまして、加工・バリ取などに苦労しそうな気がします。 そこでA2017などを検討しているのですが、プレスでの90°曲げをした際に、割れてしまったりといった心配がありますので、もし、上記に近いような構成の部品を製作された方がいらっしゃいましたら、お勧めの材料を教えていただければと思います。 残念ながら特殊・高価な材料は、製品制作上採用できませんので、普通の材料販売会社にて調達できるような材料が希望です。 どうぞ宜しくお願い致します。

  • SUS304圧縮抵抗値の計算式を教えてください!!

     SUS304系の材料をプレス加工で成形する工程を担当しています。 弊社製品のお客様に、プレス加工時の塑性変形についての理論値を説明する要求があり、「プレス加工便覧」「材料力学」etcの資料を見て、自分なりに計算等をやってみたのですが、どーも自信が持てません。 皆様の意見や、知恵をご教授していただきたく、よろしくおねがいします。 <素材情報> 材質:SUS304,形状:ドーナツ形状,寸法:内径φ4,外径φ8,板厚2mm <プレス加工情報> サイジングにて、板厚を約0.1mm潰す。(加圧力:約3~4トン,常温加工) <知りたい計算値> ?素材形状での圧縮抵抗力 ?プレス圧縮時の発熱量 今後、素材形状の外径が大きくなったり、板厚が変更になったりする時に事前 試算したいとも考えていますので、参考計算式等を教えて頂くと、助かります。

  • 製品の疲労強度に与える影響因子について

    製品加工工程の違いによる疲労強度の影響について調査中です。 製品は繰り返し荷重を与える事により下記3工程目のプレスであけた穴より亀裂が発生します。 製品の工程 1、鍛造(板厚7mm) 2、全面粗切削(板厚5.3mm) 3、プレス穴あけ 4、仕上げ切削(板厚5mm)(プレス破断面側のみ加工) 試作品として同一鍛造品を加工し3工程目の穴あけのみ機械加工(マシニング)した場合、疲労強度が大幅に低下します。(寿命時間1/10以下) 【質問】 一般に疲労限度は、素材強度と表面の残留応力で決定されると考えますが、本件に関しては下記理由により当てはまらない様です。他にどの様な要素を考慮すれば寿命の違いを説明できるでしょう? 1、素材は同一鍛造を使用している為、材料強度は同じ 2、表面の残留応力に影響を与えるのは切削工程であるが切削条件は同じ (実際に残留応力を測定してみましたが、量産品も試作品も同等で有りました) 唯一の違いであるプレス工程の影響である事は明らかですが、何が直接原因でしょうか?プレス肌による表面欠陥も疑いましたが、寿命はプレスの方が長く此方では説明出来ません。

  • 冷間鍛造加工油の濾過及び分離について

    はじまして。 濾過、分離を勉強中の者です。アドバイス、情報を頂きたく投稿します。 冷間鍛造工程の鍛造加工油の濾過・分離方法について、良い方法を模索しています。 濾過・分離の目的は、加工精度の向上、加工機械の保護と加工油タンクのメンテナンス頻度の削減です。 除去したい物は主に金属粉などの微粒子です。 材料金属由来のリン酸塩皮膜や脂肪酸ナトリウムなども含まれ、それも除去したく考えています。 油の粘度は50~100cp程です。 遠心分離だけでは、微粒子の大きさと粘度からか、分離精度に不足を感じ、濾紙やフィルターを使用する事は、リン酸塩皮膜や脂肪酸ナトリウムの影響もあってか、早期閉塞となるようです。 いい濾過方法など、経験則含めてアドバイス頂けると幸いです。 数μm程度の微粒子まで除去が目標です。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

  • 丸棒鋼の効率的なくり貫き切削方法をおしえて

    現状鍛造プレスにより加工された部品を、丸棒の切断から切削くり貫き加工(パイプ形状)による工程で製品化を試みたいのですが、どのような工程、条件が考えられるでしょうか?よきアドバイスをお願い致します。  切削形状 材質S35Cの外径φ4080を長さ50L100Lに丸鋸切断後、φ2040の内径切削(くり貫き)(寸法公差±0.1)を行う。  条件 タクト25秒目標

  • 塑性加工ができる樹脂について

    ハンドプレス等で、圧力を加える事によって、金型形状に沿った塑性加工が出来る樹脂を探しています。出来れば、熱を加えずに常温で加工を行いたいのですが可能でしょうか?樹脂メーカー名 材質(品番)など、ご教示の程、宜しくお願い致します。

  • バーリング加工について

    初めまして。 バーリング加工についての質問です。 材質SPCC 板厚1.5±0.3(1.6の材料を使用予定) 製品規格  総高さ4.5(バーリング高さ3.0) 外形φ11.5+0.15/-0 内径φ8.5±0.2 上記規格ですがバーリング加工にて規格を満足する製品は製作かのうですか。 絞り加工での工程を検討した方が良いでしょうか?

  • タップ加工の切粉

    あまりにも初心者なので恥ずかしいのですが、材質がS15Cの冷間鍛造材にM6×10深さのタップ加工を行っていますが、エアーブローをしていますが、後工程で亜鉛メッキをつけると、細かい切粉がとれていなくて、ネジの全検をしなければなりません。 このような場合に最適なタップか、加工方法をご教授お願い致します。 くだらないと一笑にふさないで下さいよろしくお願い致します。