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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「体感治安」という指標の意味)

体感治安の意味とは?

gohara_goharaの回答

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回答No.4

まず、犯罪統計というのは、実は客観的な数値ではない、ということがいえます。 犯罪というものが数値になるためには、次のような段階を踏むことになります。 1・親告罪の場合、被害者が警察に訴え出る。非親告罪の場合、外部の人間による通報や、警察官自身がその現場に居合わせる 2・その状況について、警察が「これは犯罪である」と認め手続に入る。 つまり、ある出来事があって、それが「犯罪である」と統計数値に表れるためには、通報と警察の手続、という二つの段階を踏むことになるのです。 で、例えば、です。 親が子供を叱り、その中で殴っていた、とします。 故意に相手を殴っているわけですから、親の、子供に対する「暴行罪」という風に言えるでしょう。しかし、それが全て通報されるでしょうか? 少し前までであれば、子供を厳しくしつけるのは親の仕事、という認識が強かったですから、このような行動を近所の人が見ていても通報する、ということは少なかったでしょう。勿論、親が自首をするとか、子供が被害届を出す、という可能性も極めて低いです。すると、この時点で見逃されていたものが多くなります。 そして、いざ、警察に通報されたとして、今度は警察がそれを事件として処理するのかどうかが問題になります。 警察の基本的な態度として「民事不介入」というものがあります。刑事事件はともかく、家庭内などのことについてはなるべく口出しをしない、というものです。すると、通報は受けたけど、「やり過ぎないように」と親に一言注意して終わり、という形で「事件にならない」というようなこともあるのです。 そして、こういう態度は、社会の意識によって大きく範囲が異なります。 昨今は、「児童虐待を防止しよう」という意識が高まりました。すると、以前は、子供を殴ってしつける親は見逃されていましたが、現在は通報される、ということが多くなります。また、警察も、そういう社会の認識が高まれば、ただ注意するのではなく、親を犯罪者として取り締まる、という風に態度を変えざるを得ません。すると、犯罪認知件数が多くなる、というわけです。 で、これは実際の犯罪認知件数の変遷を見ると非常によくわかります。 昨今の「治安悪化」言説というのは、1990年代後半に一気に犯罪認知件数が増加したことが基になっています。 警察白書のデータで、どのくらい増加したのか、を示します。 1996年に180万件ほどだった犯罪認知件数が、2002年に280万件になりました。僅か6年で実に1.55倍です。さらに、この2002年をピークとして、今度は、犯罪認知件数は減少をはじめ、2012年には138万件になりました。 つまり、1996年から僅か6年間で1.55倍にまで急増し、そこから今度は10年間で半減してしまったわけです。明らかに景気とか、そういうものとは違うファクターが影響している、というのがわかるわけです。 と、前置きが長くなりましたが、体感治安というのは、そういう「人間の態度」で件数が大きく変化している中で、人々が現在の治安状況にどのような感情を抱いているのか、というのを調べているわけです。 実際の犯罪状況がどうであっても、人々は犯罪が身近でおきやすくなっていると感じる。逆に、増加しているのにおきにくくなっている、と感じる。客観的なデータがあるものであっても、それと人々の意識が乖離することは珍しくありません。まして、先に書いたように、犯罪統計というのは、様々なファクターによって左右されるものなので、人々がどのような意識を持っているのか、というのも重要になる、というわけです。

noname#182991
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