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東日本大地震大津波で。

kitasenseiの回答

回答No.6

昭和35年(1960年)のチリ地震津波を聞いたことがおありだと思いますが、年齢がバレルようですけど、私はあの津波の十日ほど後に青森県と岩手県北部の海岸に行きました。俗に「三陸海岸」と言われますが、陸奥と陸中、二つの海岸です。それは酷いものでした。目も当てられないなどと言うレベルではなく、今風の言葉で言えば「嘘だろう」という感じです。ところが3.11津波はあのチリ地震津波でさえ幸福であったと思われるくらい言語に絶する惨状を生みました。  三陸では明治の大津波、昭和の津波と、津波銀座とも言うべき津波被害地帯ですが、人間という存在は「羹に懲りて膾を吹く」ことがある反面「三日も経てば忘れる」という愚かさも持ち合わせています。吉村昭さんは三陸大津波を扱った小説の中で、津波に襲われて高い場所に家を建てるのだが、心に大きな打撃を与えた被害も薄れるに連れて次第に反対の心が湧き起り、特に猟師などは海に近いか遠いかで生活と仕事が決定的に違ってくる為、二三年もするとまた下の海辺近くに住むようになると書いています。そして歴史は繰り返されるわけです。  表現が悪いですが、自分一人だけがどうにかなるという自己責任で済ませられるものなら彼一人が勝手に危険地帯に住もうと一向に構わないのですが、ほとんどの人間には家族があり、家族が作る社会があり、それぞれ環とつながりで一人だけ好き勝手を許されない社会を作っています。彼一人だけならともかく、彼が一家の強い家長とか独裁的人間で、自分の意思を押し通した選択の結果、家族など彼の周囲の人の何人かが彼と共に津波被害の危険のある低地に住むことになったとしたら、彼の責任は測り知れないほど重く大きいものになります。そして、そのような彼を助けるために何人かの人が危険な目に遭うわけです。NHKスペシャルで、釜石の人で「100回津波警報があれば99回は何も起きなかったから、今度も大丈夫だと思っていた」と避難しなかった理由を語っていた人がいましたが、こういう人がいるため最後まで避難を呼びかけて自分が津波に襲われ命を落す人が出てくるわけです。みんなが防災無線の避難警報を聞いて直ちに避難していれば、誰も死なずに済んだのです。  猟師のことに戻りますが、以前の漁船は木造船でしたから、海に繋いだままでは船体が重くなり危険になるため乾燥させる必要があり、漁が終わればみんなが出て海から浜に引き揚げていました。しかし今の漁船のほとんどはプラスティック製で乾燥の必要がないため、どうしても海辺に住まなければならない必要性が減ったのです。  それでも海で生業をする人にとって海岸から遠いこと、高台であることは経済面で見たら不便と不利益以外の何物でもないでしょうが、人命というかけがえのないもので見たら、経済的な不便などは何ほどのこともないはずで、そのことを忘れないでいるしかないのです。  チリ地震津波で大災害を受けながら「これでしばらく津波は来ないな」と言っていた人もいました。津波は台風などと違い、毎年必ず襲来するものではないため、大津波の後は「しばらくは来ない」と安心してしまうもののようです。3.11を経験してもなお高台移転を嫌うのは、「千年に一度の津波が来たのだから、もう自分や孫子の代には津波は来ない」という考えに支配されているからです。小生が見聞したチリ地震津波の経験と同じなのです。  結局は、自分の選択が他人の命まで巻き込んでしまうことを常に心に留めておかなくては、此の度の経験も生きてこないでしょう。  

noname#151273
質問者

補足

東北の海岸地に行くと昔津波がここまで押し寄せたという石碑があるのを見た事があります。過去に被害を被ったのに再び危険な土地に住み始めたのが今回の被害の現実です。人は咽喉過ぎれば熱さ忘れるの通り時間が経てば危険がなくなるのでしょう。まあ叱られますが被災者は自業自得なのでしょうか。

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