• ベストアンサー

校則の必要性

de88の回答

  • de88
  • ベストアンサー率20% (1/5)
回答No.12

感情ではなく合理的な説明とのことですので、 まず、校則ですが、 昭和52.3.15に最高裁で、 「学校は、法令に特別な規定がない場合でも、学則などによりこれを規定し、  実施することのできる自律的、包括的な機能を有し、  一般社会とは異なる特殊な社会を形成している、」と判示しています。 これは、学校が一般市民社会のなかにあるが、 これとは別個に自分たち独自の規則を有する特殊なところであることを 認定[是認]しているものです。[この表現は行き過ぎかもしれませんが、内容はこの通りです。] そして、学校教育法施行規則第15条に、学校が備えるべき表簿として学則があります。 従って、学校には、校則が必ずあり、 一般市民社会にはないルールが存在する可能性はあります。 ただし、ご質問は『社会通念上合理的でないものや必要以上に詳細である』 というご批判だと思います。 では、次に、不要だと思われている内容、 >3.生徒らしさの保持に関する規律(礼儀作法、髪型・服装、所持品) >4.学校外の行動の規制(外出・出入場所、バイク、アルバイト、男女交際等) についてですが、 髪型を例にとりますと、 昭和60.11.13に熊本地裁で 「中学校長は、教育実現のため、生徒を規律する校則を定める包括的な権能を有し、  生徒の服装などについて規律する校則が  中学校における教育に関連して定められたものである場合には、  その内容が著しく不合理でない限り、その校則は違法とはならない」とされました。 “やっぱり、著しく不合理なのはだめなんだ。。。。”と、考えられるかと思いますが、 これは「丸刈り裁判」の判例で、 結論は 『丸刈りを定めた本件校則の内容が著しく不合理であると断定するべきではない』となりました。 3.の学内はまだよしとしても、4.の学外まで制約されることは、、、、おかしい。 と思われるかもしれませんが、 髪型規制は学校外の生活全般にも影響することから、 髪型規制が是認されたと言うことは、学外での生活に関しても、 何らかの制約が許容されると解されます。 両、判例を元に、 基本的人権とといえども絶対に制約できるものではなく、 自由の一部をなすものであっても規制できるということになります。 【自由は公共の福祉に反しない限り行使が認められるのは周知の通り、  無制限であるわけはありません。】 【また、合理的範囲内で、社会通念上認められ、教育として必要なものである限りとなります。】 【もちろん、校則を作る権限や内容が無制限に許されているわけではありません。】 ここで、おそらく、「合理的と社会通念上・・・」の判断が話題になるかと思います。 これは、これら判例の別部分で、以下のように示されました。 ・教育上の措置に関するものなので画一的に判断できない。 [裁判所が決めるものではない、また、児童生徒・保護者・市民などの一部の意見または世論が、  決めるものではない] ・実際に教育を担当するもの、  最終的には校長の専門的、技術的な判断にゆだねられるべきものである。 [校長が作ると言うことではなく、作成には様々な過程があるが、  その是非の判断と施行を校長名で行い、責任を負う、ということ] もちろん、具体的には、地域社会の環境、保護者・児童生徒の考え方(意見ではない)を いろいろな角度から十分に検討した上で方針を決定し、 それぞれの学校ごとによる手続きを経て(生徒総会??)、 全職員の共通理解を図り、指導上の不一致を生じさせない校則を定めるべきです。 また、児童生徒に、なぜそれが示してあるのという意味を十分に納得させる指導が必要です。 ただし、だからといって、 反対の教師がいるからできないとか、 私は反対だからこんな指導はしないとかは、許されるべくもなく、 すべての生徒・保護者が、またはすべての地域住民が納得するものが常に作られているというわけでもありません。 ご質問の事例も詳細がわからないので何ともいえませんが、 その校長も、赴任したときにすでに制定されている校則に対して、不合理で承伏しがたいものもあるが、 これが、創立以来支持されてきた校則であり、 校長としても、ほかの教員も、生徒保護者も、校則は適切な手続きを以て、改正されない限り、 [改正の提案が校長としての自分のところに起案されない限り] 順法精神に則り、または尊び、これを支持・執行していかねばならない、 そして、児童生徒には、そのこと[順法・遵法]こそ指導しなければならない。 という、自分の教育理念と方針を吐露されたのではないでしょうか。 ============================================= ちなみに、私は校長職ではありませんし、それを擁護する立場のものでもありません。 個人としての感情では、頭髪や服装などの規定は不要だと思います。 でも、子供には、「決まりは、まず守ること」「変えるのは自分たち」という、 民主社会の本当のルールを、まずは規則を押しつけてでも、身につけさせる必要はあると思います。 私自身の意見や考え方を詳しく書くともっと長くなりますので、それはやめます。 ただ、gooneeさんも、教師志望でしたら、いざ学校で教師として、、、、 なぜこの規則が容認されているのかを考えられては如何でしょう。 ============================================= 皆さんに総攻撃されそうで、怖々ですが、 以上 記憶不確かでの過ちや、私の思い違いの記述がありましたらご指摘ください。

goonee
質問者

お礼

法律の観点から詳しい回答をしていただきありがとうございます。 つい最近日本国憲法の授業で学んだんですが、 自己決定権というものがありますよね? それによると髪型一つとってもその生徒にとっては人格形成に必要不可欠ならば、 それを学校側が阻害する事は出来ないと言っておられました。教科書にも書いてありました。 つまり校則の3.4番は生徒にとって人格形成に必要不可欠ならば否定できないはずなんです。 専門家の立場からこれはどうなんでしょうか?もしよろしければ再度宜しくお願いします。 あとde88さんの個人的な意見もよろしければお聞かせください。 >なぜこの規則が容認されているのかを考えられては如何でしょう。 もちろん考えました。自分の要求する側の意見だけにとらわれていたら話しになりませんから。

関連するQ&A

  • 校則の必要性

     校則について考えています。  服装や髪形の規制やプライベートの制限(カラオケ禁止等)の校則についてご意見をお願いします。  個人的には、こういう校則には十分必要性があると思いますし、生徒はこれを守るべきだと思っています。少々飛躍していると思いますが以下が理由です。  自分の身分をはっきり主張するには、自分がある集団に所属していることを主張しなければなりません。今は江戸時代のように身分制社会ではないので、この主張は不断に行う必要がありますし、複数の集団に所属している場合はその方法の使い分けが必要になります。  児童・生徒・学生という身分を主張する(させる)には、やはり見た目(服装・髪型)を規定し、それに従う(従わせる)のが最も合理的で有効な方法だと思います。  個性の尊重やアイデンティティなどを耳にしますが、こういった自己表現は結局集団の中ですることになるわけですから、その集団で決められたルールの中でされるべきです。  例えばその規制自体に問題(男子は全員丸刈り等の明らかに時代錯誤のものなど)があり、おかしいと思うならば、学校に訴える(署名活動等)努力をすべきだと思います。それなしに、規則に従わないというのは卑怯だと思います。  またプライベートの制限については、児童・生徒を無用な騒動から守る、未然に防ぐということから必要です。事件がおきて困るのは本人ですし、悲しむのはまわりの大人たちです。  「責任逃れのため」というのはその制限を守れない人達の言い分です。実際に責任を負うのは学校側(大人たち)なのにも関わらず、どうしてそんなことが言えるのでしょう。  幼稚な文章を長々と申し訳ありません。ご意見よろしくお願いします。

  • 公立の小・中学校の校則について

     今の時代は変わったのかもしれませんが、自分が中学生の頃、地域の公立中学校に通っていたのですが、男子は丸刈り、女子は肩までなどの頭髪の規則、靴下は何色…などとあり、少し髪が伸びただけで美術の教師に引っ張られ、怒られた記憶があります。  しかしよく考えてみると、小学校や中学校は義務教育です。私立なら選択権があると同時に学校側も独自のルールを作ってもよいと思いますし、いやなら行かなければいいわけですよね。でも公立は選べません。 公立中学校で頭髪や服装の規制は憲法に違反しませんか?どうなんでしょう? 「規則だから」などのレベルでなく、あくまで憲法や法律での正論を知りたいです。

  • 社会学に詳しい方

    社会的行為についてお聞きしたいのですが。。 「伝統的行為」「感情的行為」「価値合理的行為」 「目的合理的行為」と4つに分類されると思うのですが、文章だけでは理解できずに困ってます。 身の回りの行為で具体例をあげていただけるとうれしいです。

  • 自分らは偉い?

    ある学校(高校)で髪の毛の色が黒ではなく、茶色だったという理由で 黒染めを強いていた学校が保護者に訴えられた。 という記事を見ました。 まだ、こんなことをしている学校があるんですね。 では、白人は、黒人はどうなるのでしょうか。 肌の色が黄色じゃないという理由で肌染めを強要するのでしょうか。 白人が黒色の髪色をしているだけで気色悪いです。 それでも、その学校では黒染めを強要するらしいですね。 こういう狭い範囲の規律を定めて、自分らの権威を高めようとする 輩がまだいるとは。 その教師を中東にやったら、髭を生やせと強要されます。 女性は、顔を隠し肌の露出を禁じられます。 はたして、従うのでしょうか? ヨーロッパに行けば、カジュアル服ではなくスーツ姿で飛行機を 降りれば、空港警察に取り囲まれます。 ヨーロッパでは、スーツ姿で空港を歩く人間は詐欺師と相場が 決まっています。 そういうことも知っているのでしょうか? しかも、生徒が制服制帽、丸刈りで空港に降り立ったらどうなるか 空港警察が全員を取り囲んで一歩も動けなくなります。 すぐに、パトカーが来て警察署に連行され、前科を聞かれます。 言葉が通じなくても外国の警察はお構いなしです。 それでも、狭い規律を守らせるのでしょうか? どう思いますか。

  • 「起承転結」以外の作文の書き方

    外国の方から 「起承転結」が日本人が学校で教わるメインの作文の書き方なのか。 「感想文」がメインではないのか。 との質問を受けました。 今、学校で教えてもらえる文章作法にはどんなものがあるのでしょうか。 書かされるのは、「日記」「読書感想文」「自由研究」くらいでしょうか。 「型」として習うものには「起承転結」があると思いますが、他にもなにかありますか? それから最近読んだ本の中に、 「結論を最初に言ってしまい、それからゆっくり理由を説明すればよい。 「これから何を話すか」「内容の詳細」「今こういうことを話しました」とまとめるのが英語の論理構成」 という文がありました。 「英語の論理構成」については、今の学校(中高大)では習えるのでしょうか。 私は共通一次世代ですが、よく居眠りしていたためか、習った記憶がありません。 「起承転結」以外の文の書き方と、学校で教えられている文章作法について教えて下さい。

  • 校則って必要ですか?

    高1女子です。 私はかわいいと思ってスカートをミニにしたり髪の毛染めたりしてるけど いちいち校則がどうとかうるさい先生(ババア)がいます。 学校の中だけの狭い規則なんて必要でしょうか? 私がスカートをミニにしたり茶髪にしたって誰にも迷惑とかかけてないんですけど。 もう義務教育終ったんだし高校生なんだからもっと自由でもいいと思いませんか?

  • 校則はなぜ必要か?

    校則はなぜ必要だと思いますか?

  • 校則は必要か?

    こんにちは。ヤフーが荒れているのでこっちにきました。皆さん、ぶっちゃけ校則は必要だと思いますか?僕は要る要らないの一言で決められることではないのですが、校則は必要ないと思います。なぜなら 1、人に迷惑をかけることを防ぐものがほとんどないから。 2、子供にも人権があるので、上から押し付けることは憲法違反だということ。 3、生徒を校則によって直接束縛する役目を指示されている教師でさえ、なぜ、校則を守らせるのかが分かっていない。 4、校則をなくせば自主性が育ちやすい。 5、服装検査とかで授業時間が減る。 というのが理由です。では、よろしくお願いします。

  • 校則は必要か

    唐突な質問ですが、校則は必要だと思いますか? 賛成、反対あるかと思いますが、意見と根拠を教えてください。 よろしくお願いします。

  • 高校に校則は必要か?

    はじめまして。 学校の授業で「高校に校則は必要か?」という題でディベートを行うことになりました。 私は否定側・「必要ない」で議論しなければならないのですが、今まで校則について深く考えたことが無かったのでなかなか立論が浮かんできません。というより、校則そのものを否定するなんて難しすぎてさっぱりわかりません。 皆さんの考えを聞かせていただけませんか?