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ルワンダ紛争で疑問に思ったこと

DieMeuteの回答

  • DieMeute
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回答No.3

(1)わかりませんが、ホテルマンのポール氏の実話を映画化したものなので、本当の話かもしれません。映画の中で、ポール氏がその合言葉を聞くシーンがありましたよね・・・ (2)フランスが6年にわたる調査の結果、2004年に公表した事実では、ルワンダ愛国戦線が犯人とされています。ポール・カガメ司令官が指令を出し、それを受けたカヨンガ将軍が部下のンジサ少尉に命令し実行したとなっています。 現在、ポール・カガメ司令官は、ルワンダの大統領となり、カヨンガ将軍は大統領府国防顧問となり、ンジサ少尉は大統領護衛団長を務めています。 ただし、このフランスの発表をカガメ大統領は否定しています。 なお以前から、犯人はハビャリマナ大統領のツチ族への融和政策を不満とするフツ族過激派が、ルワンダ愛国戦線に罪をきせようとして決行したとする説もあり、この説も有力視されていました。 (3)国連はルワンダ政府とルワンダ愛国戦線に停戦を呼び掛け停戦交渉を行おうとしており、武器の使用に慎重になっていました。 また、ルワンダ政府軍及び民兵組織への軍事行動は、ルワンダに駐留する国連軍にとって自殺行為になる可能性が高かったのです。 当時、ルワンダには2500人の国連軍しかいませんでした。それに対しルワンダ政府軍及び民兵組織は3万人から5万人の兵力を有していると見られていました。もし、現地の国連軍が積極的に敵対していたら全滅していた可能性も否定できませんでした。 また、国連としては当時、世界17地域に7万人の平和維持軍を展開している状況でもあり、すぐには大規模な部隊をルワンダへ差し向ける余裕もありませんでした。そして、当時はボスニアでの活動に主要な注意を向けていた為、ルワンダに対する反応が鈍かったとも言われます。 大国アメリカはソマリアでの治安活動に失敗した経験から、アメリカの明確な国益が無い場合は介入しない方針をとっており、手を出しませんでした。 とりあえず急ぎ行われたのは、ルワンダにいる外国民間人の保護と退去の為の作戦で、フランスやベルギーが小規模な軍を派遣しますが、作戦が終了すると速やかに撤退します。 ベルギーなどは、ルワンダの国連軍に参加していた部隊も撤退させました。これは既に紛争の巻き添えを食い、兵士10人が亡くなっていた為で、これ以上、犠牲者が出るのを嫌った為と言われています。 結局、その後ルワンダに残された国連部隊はわずか270人で、虐殺を止めれるような力は持っていなかったのです。 (4)フランスはルワンダとの貿易拡大を狙って軍事協定を1975年に結びます。それ以来の関係であり友好国です。フランスからルワンダへの武器援助は「治安維持」の為でした。武器援助をして政府軍をしっかりしたものにしておけば、ルワンダ国内での大規模な紛争を未然に防げるだろうという思惑が、フランスにあったと言われています。そして、ルワンダが安定していれば安心して貿易もできるという訳です。 また、ルワンダと友好国になった当時からルワンダの大統領はハビャリマナ大統領でした、その時から10数年の間、ハビャリマナ大統領が軍に対し大規模な虐殺命令を出した事などもありません。 ただ、紛争が起こる直前、在ルワンダ武官からフランス政府に対し、虐殺が起こる兆候があるという報告が上がっていたようですが、無視されたようです。 これには当時のミッテラン大統領とその息子(大統領府のアフリカ担当室の一員)が、ハビャリマナ大統領と個人的に親しかった為だとか、不法な利益を提供されていたからだと言われています。 (5)政府軍及び民兵の兵力は3万から5万人で、ルワンダ愛国戦線の兵力は約2万5000人と言われていました。だから兵力で言えば政府軍の方が上でした。 ただルワンダ愛国戦線は数は少なくても、よく訓練され士気は高かったと言われています。ウガンダの支援もありました。さらに後に大統領になったポール・カガメ司令官の作戦指揮がうまかったとも言われています。2個旅団を率いて電撃作戦を行ったそうです。 それに比べ政府軍は給料の支給が遅れたりして、あまり士気は高くなく次々と撃破されたそうです。また、ルワンダ愛国戦線の進攻が始まっても、インテラハムエは虐殺行為に忙しかったそうです。 (6)ハビャリマナ大統領です。 ただ、これは許可を出しただけという説もあります。ハビャリマナ大統領が党首を務める政党MRNDの幹部のうち、対ツチ族強硬派(AKAZU)が組織し、ハビャリマナ大統領に認めさせたとも言われています。 だからインテラハムエはMRNDの青年グループを母体に創設されました。当初の目的はルワンダ愛国戦線の攻撃に対し、住民を自衛させる為の組織だったとも言われています。しかし、その組織が拡大するうちに犯罪者や失業者なども入り、組織の性格が変容していったとも、対ツチ強硬派によって虐殺に利用されるようになったとも、最初からツチ族虐殺の為に組織されたとも言われています。

nitigetu
質問者

補足

AKAZU(対ツチ族強硬派)は、やはりNO.2さんが教えてくれた特権階級アカズのことですか?

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