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自分を成長させる為の本ってどういうものがありますか?
new_hopeの回答
- new_hope
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最近似たような質問に回答し、ありがたいことに良回答という感想を頂きました。もしよろしければ、こちらのANo.8をお読みになってください。 http://okwave.jp/qa3377788.html 私の経験からすると、自己啓発本にはまる人はなかなか成長しない人が多いですねぇ。説教されて性格が変わったり、言われて人生が変わるほど人の頭は簡単じゃありませんからね。精神論はダイレクトに書かれていても意味が無くて、自分で見つけるからこそ自分を変えられるものです。 ANo.1さんがおっしゃるように、知識がつく本というのももちろん自分の可能性を広げますね。でも、質問者さんがおっしゃる「自分を成長させるための本」というのはちょっと違うだろうなとは思います。 知識は人の可能性を広げますが、実感を伴わない知識は身につきませんし、知識を使いこなすにはその核となる自分自身の器も広くしておかないといけません。知識が多くてもそれをひけらかすことで人格を疑われる人もいます。知識の有用性に補足させていただきますと、自分にはどういう知識が必要で、どういう知識を後回しにすべきかという、広い視点をまず持てるようになる本、というのが質問者さんの求めている本ではないでしょうか。 そういうことも踏まえて、「自分自身が成長できる、変われる本」という本を探しているのであれば、ずばり質問者さんが一番読みたくないと思っている本を読みましょう。自分の興味がある本や理解できる本ばかり読んでいるうちは、質問者さんは自分の器の中に収まる本しか読んでいないということです。これではいつまでたってもあなたはあなたのままで、成長はしませんね。人の話を聞くにしても、自分と賛成意見や自分を慰めてくれる人とばかり接していては成長しませんよね?自分と違う価値観の人と意見交換するから成長するわけです。 歴史小説を読みたくないのなら、まさにその歴史小説を読めば成長しますよ。そうやって自分が興味が無いものに興味を持てるようになることで、さらに手を出してみようという本が増えていきます。本のジャンルに対して偏見が無くなれば、自分に必要な本かそうでない本かなどもわかってきますし、精神論なんかのきれいごとよりも中身のあるメッセージを小説などからも読み取れるようになっていきます。ここでさらに成長します。偏見を捨てて、自分とは反対意見が書かれている本を手にとって見ることでも、なるほどと思うこともあったりして、価値観や他人に対する理解力も広がるでしょうね。これだけでも十分な成長です。 試行錯誤した結果、最終的に自分なりの精神論というのを持つことができるようになりますから、他人に無責任に言われるメッセージよりも実感を持って実につけることができます。 小説はいいものですよ。もちろんハズレもありますが、小説を読むとその人に感情移入したり、他人の人生を擬似的に体験することで想像力が鍛えられ、そのなかから生きるヒントなり手本なりを自分で読み取る力が付きます。で、そういう自分で読み取ったメッセージというのは自己啓発本が押し付けがましく優しく教えてくれるものより実感として蓄積し、自分の器を広げる助けになるわけです。また歴史を学ぶということは、未来を知るということにも繋がります。同じようなことが何度も繰り返されるのが歴史ですからね。「プラス思考で行こう」というのを100回読んでもプラス思考になんてならなりませんよね。なんかあったらやっぱり落ち込むわけです。でも失敗を繰り返しても最後に成功した人の話を読んで自分で感動したほうが、まだ自分も頑張ろうという気になれます。 精神論はどれもよい事を書いてるのに、なんで子供の国語の教科書にそういう本からの引用がひとつも載ってないかというと、単に読んでも成長しないからですよ。小説の引用が多いのは、そのなかからメッセージなどを自分で読み取る力をつけさせて、子供を文字通り「成長」させるためですから。 僕は高村光太郎の詩集、『千恵子抄』を読んで人生が変わりましたね。人を愛するということのひとつの理想というか、指針を教えられた気がします。足りない部分も人それぞれでしょうし、自分が成長できる本というのはみんな違います。歴史小説だろうと漫画だろうと、偏見なくいろいろな本を読んで自分が変わる一冊を選べるようになるのが、最初に必要な「成長」でしょうね。 そういう僕も苦手な本はいっぱいあって、ついつい読みやすい本ばかり手を出してますが、これでは成長しないなぁと思います。
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お礼
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