• ベストアンサー

お気に入りの俳句、短歌を教えてください。

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ               (若山牧水) この句を最初に読んだ時、(もちろんその言葉の意味はわかったのですが)あまりピンと来なかった記憶があります。でも最近この句をふと目にしたとき、とても心に響くものを感じました。多分自分の身に起こったいろいろな出来事や経験がそうさせたのではないか・・と思います。 皆さんにも、日々の生活の中で思わず口ずさんでしまうようなお気に入りの俳句や短歌はありますか?。もしあればひとつふたつ教えていただければと思います。 そして、なぜその句が好きなのか、また背景などもおありになればお書き添えいただければと思います。 よろしくお願いします。 ※お礼は遅れぎみになると思いますが、必ず書きますのでご了承頂ければと思います。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Lioh
  • ベストアンサー率49% (121/243)
回答No.23

前に「人に逢いたい気持ち」と「夢で人に逢いたい気持ち」 を詠った回答をした者です。 なぜ、そのような歌に惹かれるのか、その事についても回答したくなりまして。 普段、友人達に心配されて、 「さみしくはないの?」と聞かれても、「さみしくなんかない(>_<)!」 「大丈夫なの?」と聞かれても、「大丈夫(>_<)!」 と強がってしまいます。 なので、あまり「さみしい」とか「逢いたい」とかは、滅多に表に出す事はありません。 その言葉を口にする事で、リミッターが外れてしまうのが怖いのかもしれませんね(^_^;)★ 親しい友からも「甘えるの、下手くそだよね~(^_^;)」と心配されてますけど。 暴走しがちな気持ちが、好きな相手に向かいすぎて嫌われるのが怖いんです。 好き過ぎて、気持ちに余裕がなくなりそうなのも、また怖くて(^_^;)。 本だの写真だの、趣味などで集中力を使い果たすぐらいでちょうどいいようです。 自分でなかなか言わない気持ちを代弁してくれているようで惹かれるのだと思います。 あと他にも気になった歌があったので、再度回答に参りました。 今回は「花」に関する歌と、 「現代の歌の歌詞」に似た雰囲気の歌についてです。 ●「花」 昨年は、「花」に関する質問に回答したり、 普段の休日に「花」を写真に撮ったりと、「花」も好きです。 万葉集の中には、花に関する歌もかなりあります。見返していて、いいな♪と 改めて思ったものを下記に挙げますね。 1、わが屋前(やど)の 毛桃の下に 月夜(つくよ)さし 下心良し うたてこの頃 (1889) (訳)家の庭先の桃に月明かりがさして、とても心地いいね~♪ ちなみに「毛桃」というのは、桃の花も差しますが、女性を意識している事を暗に示している言葉だそうです(*^.^*)♪ 恋をして、ふんわかした気持ちで、桃の花をながめているんですかね~。 2、久方(ひさかた)の 月夜(つくよ)を清(きよ)み 梅の花 心開(ひら)けて 我(あ)が思へる君(1661) (訳)空の月もきれいだし♪ほころんだ梅の花みたいに、私も心を開いて、あなたの事を想っているよ♪ 3、何すとか 君をいとはむ 秋萩の その初花(はつはな)の 嬉しきものを(2273) (訳)嫌いになれるわけねえだろ。秋萩の初花を見るように、逢えば嬉しいんだからさ。 4、あしひきの 山桜花(やまさくらばな) 一目(ひとめ)だに 君とし見てば 我(あ)れ恋ひめやも(3970) (訳)山に咲く桜を、病気にならずに、約束どおり一緒に見る事ができたなら・・・。「こんなに桜を楽しみにしていたんだ・・・」って、気がつかなかったのかもしれないね・・・。 これは、訳にも説明をほうりこんであります(ぉぃ)が、病に臥せった大伴家持が詠んだ歌です。「いつでもできる」と思っている事でも、できなくなってやっと気がつく・・・大事な事って、結構ありますね~(^_^;)。 5、橘は 花にも実にも 見つれども いや時じくに なほし見が欲し(4112) (訳)橘は花も実も見るのが楽しい♪いつもいつも見ていたいな♪ ●「現代の歌の歌詞」 あと、「現代の歌の歌詞」と似た雰囲気の歌を見つけては、 悩んだり、喜んだり、考えたりする事って似ているのかもしれないな♪ と思いまして。下記に、その中のいくつかを挙げますね。 まるっきり同じというわけではないので、微妙にニュアンスが違うものもありますが、 そのズレも含めて、楽しんでいただけたら幸いです(^_^;)。 1、人もなき 国もあらぬか 我妹子(わぎもこ)と 携(たづさ)ひ行きて たぐひて居(を)らむ(728) ~時のない世界へ二人で行きたい 愛だけをただずっと見つめて~ 相川七瀬「Lovin’ You」 2、我が背子(せこ)は 物な思ひそ 事しあらば 火にも水にも 我がなけなくに(0506) ~ああ風よ吹け ああ雨よ降れ その気になれば 何もつらくない ああ情熱が火をふいて どうにもとまらない~ 山本リンダ「どうにもとまらない~ノン・ストップ・バージョン~」 3、我妹子(わぎもこ)に 恋ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる 花にあらましを(0120) ~いつでも君の笑顔に揺れて 太陽のように強く咲いていたい 胸が痛くて、痛くて、壊れそうだから 叶わぬ想いなら せめて 枯れたい~ L’arc en Ciel「FLOWER」 4、我が背子と ふたり見ませば いくばくか この降る雪の 嬉しくあらまし(1658) ~雪原の大地に 二人きりの吐息が舞う つないだ指先に 大切な気持ちを覚えたよ~ L’arc en Ciel「Winter,fall」 5、真木の上に 降り置ける雪の しくしくも 思ほゆるかも さ夜(よ)問へ我が背(1659) ~降り積もる思い出より貴方を愛してる  立ち止まり うずくまった私を見つけて~ GLAY「つづれ織り」 6、相見ては 恋慰むと 人は言へど 見て後にぞも 恋まさりける ~いつもの改札で「またね」と手を振って 見えなくなる 僅かな時の中でさえ もう逢いたくなるよな 激しさ~ GLAY「LAYLA」 7、我(あ)が心 焼くも我なり はしきやし 君に恋(こ)ふるも 我が心から(3271) ~JEALOUS BEAST!I’m in the mirror!!~ GLAY「嫉妬」 8、今さらに 何をか思はむ うちなびき 心は君に 寄りにしものを(0505) ~あなただけ見つめてる  出会った日から 今でもずっと あなたさえそばにいれば 他になにもいらない~ 大黒摩季「あなただけ見つめてる」 9、笹の葉に はだれ降り覆ひ 消(け)なばかも 忘れむと言へば まして思ほゆ(2337) ~君がつぶやいた「もうダメかな・・・」 その時 二人の中を 風が吹き抜けた~ オフコース「夏から夏まで」 蛇足だとは思いますが、前に他の回答者様が回答された歌について、です。 「瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」」 これはアニメ化もされている漫画「シティ・ハンター」で、題材に使われた事もありました。 離れ離れになった恋人どうしが、この歌が刻まれた鏡をお互い、大事に持ち続けている話です。再会を望んでやまない恋人の気持ちがあらわれている、いい歌ですね。切ないですけど・・・。 長々と失礼しました。 それでは失礼します。

gruyere
質問者

お礼

●「現代の歌の歌詞」 短歌と現代の歌の競演・・・これはLiohさんならではの素敵な思い付きですね♪ 1、人もなき 国もあらぬか 我妹子(わぎもこ)と 携(たづさ)ひ行きて たぐひて居(を)らむ(728) 一曲目はノリのいい相川七瀬さんですね。 恋人同士には二人以外はもう何も要らないという気持ちは昔も今も変わらないんですね~。 2、我が背子(せこ)は 物な思ひそ 事しあらば 火にも水にも 我がなけなくに(0506) >ああ情熱が火をふいて どうにもとまらない こ、これは笑ってしまって、コメントが~…; 3、我妹子(わぎもこ)に 恋ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる 花にあらましを(0120) >叶わぬ想いなら せめて 枯れたい~ この部分がぴったりですね。そして題名も「FLOWER」・・・ よくよく聴けばとても深~い歌詞だったんですね~。短歌もこの歌も・・・ 4、我が背子と ふたり見ませば いくばくか この降る雪の 嬉しくあらまし(1658) ♪降りそそぐ雪は優しく笑顔包むから 僕は永遠を願った・・・ですね♪ GLAYはあまりよく分からないので、ここでしばしLiohさんが熱唱されている姿を想像・・^^♪ (でも6、相見ては 恋慰むと 人は言へど 見て後にぞも 恋まさりける・・ 改札で手を振ったあとはとても寂しくなるんですよね・・・この気持ちわかります。) 8、今さらに 何をか思はむ うちなびき 心は君に 寄りにしものを(0505) 大黒摩季さんのきっぱりした歌い方を想像すると短歌にも説得力が出ます! 9、笹の葉に はだれ降り覆ひ 消(け)なばかも 忘れむと言へば まして思ほゆ(2337) 健気な雰囲気のある短歌ですね・・・ 最後はもちろんオフコースで・・・ ♪明日になれば~ 愛はまた繰り返す~ 花好きのLiohさん、短歌と音楽の融合の夕べ、ありがとうございました。とっても楽しかったです。短歌を見てそれにぴったりのフレーズを見つけられるなんてすごいです。・・特に3のL’arc en Cielさんの歌の類似にはびっくりでした。 また、これからもいろいろ教えてくださいね~♪ ※シティーハンターの話は知りませんでした。鏡に刻まれてあるってロマンチックですね。教えてくださってありがとうございました♪m(__)m。

gruyere
質問者

補足

Liohさん、再度のご回答ありがとうございます♪ 「なぜそのような歌に惹かれるのか」・・その背景についてお教えいただき光栄です。m(__)m 「さみしい」とか「逢いたい」とか普段口に出せないから、だからその気持ちを代弁してくれる歌がお好きなんですね♪ でも「さみしい」とか「逢いたい」っていう気持ちをがまんしている・・・そんな人って魅力的だと思います。きっと自分のことより相手の気持ちを思いやれるから・・・なのではないでしょうか・・。 本や写真など趣味で集中力を使い果たす・・・なるほど、そんなところから芸術って生まれてくるのかなぁ~^^。 ●「花」 1、わが屋前(やど)の 毛桃の下に 月夜(つくよ)さし 下心良し うたてこの頃 (1889) 毛桃って何か惹かれる言葉です。女性の肌の産毛も連想します^^。 私は「桃の花」が好きです。桜とも梅とも違うところ・・・そして漢字も音感も好きです。(←ちょっと意味不明な表現ですが・・) この言葉があるだけで、ふんわりした気分になれますね~♪ 3、何すとか 君をいとはむ 秋萩の その初花(はつはな)の 嬉しきものを(2273) 秋萩を見つめるようにうれしい・・・なんて奥ゆかしい、素敵な表現なのかなと思いますね~♪ 4、あしひきの 山桜花(やまさくらばな) 一目(ひとめ)だに 君とし見てば 我(あ)れ恋ひめやも(3970) こちらは一転して情熱的な歌ですね。病に臥せるという悪条件が人間の感覚を研ぎ澄ませるのでしょうか。そんな背景も興味深いです。 >できなくなってやっと気がつく ・・・う~ん、そんな深遠な気持ちを三十一文字に込められる・・・やっぱりすばらしいです♪ 5、橘は 花にも実にも 見つれども いや時じくに なほし見が欲し(4112) これはほんとに橘の実&花のようにストレートで可愛い歌ですね。大好きです。

その他の回答 (22)

  • parie7
  • ベストアンサー率53% (132/247)
回答No.12

こんにちは~♪ パリッとおせんべいさんです(ぉぃ) 私の場合はたぶん夫の好きな歌になるのですが 【かきつばた】 「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」 伊勢物語で在原業平が東国へ下っていく際に妻を思って詠んだ歌です。 五七五の頭が「かきつはた」になっている歌ですね。 これを学校で習った時、意味がよくわからなくて ただ旅に出て妻が恋しいだけの軟弱者の歌かと思ってしまいました。 ところが結婚した夫は杜若の花を見るたびにこの歌を言うのです。 最初は「良く知ってるなあ!」と感動(?)いたしました! でも、かきつばたを見るたびに毎回言うんですよね~。 あんまり毎回じゃあね~。 それはさておき(苦笑) 私たちは結婚して20年以上になりますが 最近はこの歌での「旅=人生」と思う時、また意味が違って聞こえてくるのです。 さてこの旅はこの先どこまで続くでしょうか~?

gruyere
質問者

お礼

ぱりっとおせんべいさん、こんにちは~♪ かきあげころもなご回答どうもありがとうございます。(あっつあつのままいっただきま~す。) 「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」 この歌は聴いたことがありましたが、五七五七七の頭が【かきつばた】になっているとは知りませんでした。さりげなく隠しているというところがロマンティックですよね~。・・こういう手法は昔からあったのでしょうか・・。 杜若(かきつばた)というお花、googleのイメージ検索でいろいろ見てみました・・。 なんというか・・・美しい花ですね~・・・ため息が出てしまいました・・・。そしてこの花にそっくりなパリッとさんには・・もう・・言葉もありません・・・。 旦那様が杜若の花を見るたびに毎回おっしゃる理由が私にはわかる気がします。 きっと旅先でも出張先でもパリッとさんのことを考えてらっしゃるんですよね♪ 素敵なエピソードどうもありがとうございました。 >「旅=人生」と思う時、また意味が違って聞こえてくるのです・・・ なるほど~。二人で歩いて来られた道のりは長い旅のようなんですね・・。 きっとこれからも素敵な旅がずっと続くと思います♪。 うらやましい限りのトロトロ牛すじおでんのご回答どうもありがとうございました。 ・・・そしてごちそうさまでした~♪

  • pimik
  • ベストアンサー率32% (74/227)
回答No.11

初めまして!メロディと申します。 私が好きな短歌は 阿部仲麻呂 「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」 この短歌有名ですよね!仲麻呂が唐の都で見て三笠の山の月を思い出し、懐かしんでいる様子が思い浮かんできます。 この短歌は1番好きです。 ・和泉式部 「あらざらむ この世のほかの 思い出に 今ひとたびの あうこともがな」  もうすぐ死んでしまいそうだと自覚して大切なあの人にもう1度会っておきたい。という切ない恋の歌なので好きです。

gruyere
質問者

お礼

こんにちは、初めまして!メロディーさん。 「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」 う~ん、奇遇ですね。私もこの歌大好きです。 私も少しふるさとを離れたことがありますが、やはり月を見て故郷を懐かしんだ経験があります。でも遠く離れた唐から日本の故郷を思っていた仲麻呂さんにはもっと格別の気持ちがあったはずで、それゆえこの歌は人の心を打つのだろうなと思います。 仲麻呂さんと対で思い出すのは鑑真さんです。こちらは逆に日本に来ようと何度も挑戦した人けれど(両目を失明しながら)、遂に果たせずに終わった唐の僧ですが、どちらにも昔の人の情熱と昔の旅の難しさを感じます。 ・・・それから望郷ではないけれど、月を見ながら、この月はあのひとが見ている月と同じなんだなぁ~と思ってしばしロマンティックに眺めることもありますね・・♪。 「あらざらむ この世のほかの 思い出に 今ひとたびの あうこともがな」 これは本当に人生を賭けた恋ですね。もうすぐ死んでしまうかも・・と思ったら私も何でもするかもしれないと思います・・。 私は高校時代に小倉百人一首を丸暗記させれた経験がありますが、その時はしんどかったけれど、今は単位ももらえたことだしといい思い出になっています。 小倉百人一首や源氏物語などの世界では今よりも人がおおらかに大胆に恋愛を楽しんでいる様子が描かれて、すこし羨ましいかな~と思います。 メロディさんにもこの先そんな恋愛が待っているといいですね。 ご回答ありがとうございました♪

  • MEGUMI19
  • ベストアンサー率12% (31/250)
回答No.10

こんにちは^^ 「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」 俵万智さんの短歌です。「まんまじゃんっ!!」って感じですが、奥の深い短歌はまだよくわからないので、「あ、こんな風なのもアリなんだ。」と思いました。

gruyere
質問者

お礼

MEGUMI19さん、こんにちは 「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」 俵万智さんの短歌、私も大好きです。現代に生きる我々には一番身近でわかりやすいですよね。 「まんまじゃんっ!!」のツッコミはそのままgooですね! でもまんまなのに決してつまらなくはない、当たり前すぎでもない、どこか背筋が伸びてきらっと光っている。・・・そんな感じがします。 奥の深い短歌は私もあんまりよく分かりませんが、じっと眺めていたりすると少しわかったり、ある日突然心に響く瞬間があるように思います。 >「あ、こんな風なのもアリなんだ。」・・・こちらもナイス〆で・・・どうもありがとうございました。

noname#30521
noname#30521
回答No.9

石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも  志貴皇子 万葉集のうちのひとつです。 万葉集は「写実」と習いましたが、それを実感させてくれる歌でした。 清澄の雰囲気と、ひたむきな命。 中学生ぐらいながら、娘が生まれたら、 「萌(もえ)」という名を付けようと思うまでたいへん気に入りました。 ところが時は流れ、いまや「萌え~~~」ブーム(泣) 私が「萌」に抱いていたさわやかな緑のイメージは、 なんだかちょっともや~~っとしたピンクの世界に。 娘の名前はもうちょっと考えます・・・。 あ、No2様、私は大学時代、塚本邦雄先生に学びました。 いつまでも激しい、強い心の方だったと強く覚えております。 思いがけず作品に触れ、なつかしくなりました。

gruyere
質問者

お礼

cherimoyaさん、ご回答ありがとうございます。 石走る垂水の上のさわらびの萌出づる春になりにけるかも 万葉集に描かれている写実の世界は、日本の良さを一番よく表現しているように思います。そしてその歌が詠まれた時代は、今よりも自然がもっと美しかったんだろうな~としばし想像の世界にいざなわれます。 >清澄の雰囲気と、ひたむきな命・・ 石の上を走る水には清澄の雰囲気を、さわらびにはひたむきな命を・・・。なるほど、この歌を的確に言い表している言葉ですね。 お子さんのお名前「萌さん」って可愛いと思いますよ~。さわやかな緑のイメージにプラスしてかわいいピンクのイメージもあいまって・・・。(ちょっと違うのかな・・・?) 「わらびさん」というのも可愛いかもですね。(・・と、勝手に名前を考え始めてしまいました・・) この質問がなつかしい出会いの場になってうれしいです。そしてこれからも万葉への旅が続けられるといいですね~。

noname#20655
noname#20655
回答No.8

おはようございます。お久しぶりです。(あ、おわかりになるかな?)おじゃまします。(^_^) もともと、文学的な素養がない身、あまり俳句や短歌に馴染みが無いんで、 ベタなものしか思い浮かびませんが、よろしければお付き合いください。 ※名月や 池をめぐりて 夜もすがら     松尾芭蕉 空に名月があり、池にも月影がうつっていて、その美しさに心を奪われて、 池のまわりを歩きながらながめているうちに、つい一夜を過ごしてしまった・・・そんな情景が思い浮かびます。  先日の十五夜の月、とても綺麗でした。つい、月明かりの下を徘徊してしまいました。(^^ゞ 季語は、もちろん秋ですね。 もうひとつ、今の季節ならではのものを・・・。 ※赤とんぼ 筑波(つくば)に雲も なかりけり    正岡子規 空は秋晴れ、遠くに見える筑波山の上には一片の雲も無く、そんな空を一匹の赤とんぼがゆうゆうと飛んでいる・・・。 何にも縛られず、気の向くままに飛べるものなら、どんなにいいことか・・・ つい、お懐かしい質問者様のお名前を見つけて、ガラにも無く立ち寄ってしまいました。 ご無礼をお許しください。おじゃましました。(^_^) 

gruyere
質問者

お礼

こんにちは。れもんさん、おひさしぶりです。(もちろんわかりますよ) ※名月や 池をめぐりて 夜もすがら 松尾芭蕉さん・・・やはりいいですね。 「池をめぐりて」というところでは、ぐるっとめぐるあいだの時間の流れと空間を感じます。また「夜もすがら」にも知らず知らずに過ごしてしまった時の流れを感じて・・短い句なのに、ゆったりした徘徊の一夜を味わうことが出来る気がします。 先月の十五夜の月は当地ではかさがかぶってましたが、それでもとても綺麗でした・・。 ※赤とんぼ 筑波(つくば)に雲も なかりけり これは「白鳥はかなしからずや・・」の歌と少し似ているような気がしますが、やはり空を飛ぶものに人は思いを馳せるものなのでしょうか・・・。 私はこの「白鳥(しらとり)」のように生きたいな~と思うのですけど、abure-monさんはやはり「赤とんぼ」のように生きてみられたいのでしょうか・・・。 さりげなくも美しい句をご紹介頂きありがとうございました。また思いつかれましたらぜひお立ち寄りになってくださいね。

  • koala0305
  • ベストアンサー率21% (117/556)
回答No.7

命終(めいじゅう)のまぼろしに主よ顕ち給へ病みし一生(ひとよ)を喜ばんため らい病で33年施設に収容され亡くなったクリスチャンの歌人津田治子の歌です。私も難病で長年、苦しんできましたので、折にふれて「病みし一生を喜ばんため」のフレーズが頭に浮かびます。私自身はキリスト教信者ではないのですが。

gruyere
質問者

お礼

命終のまぼろしに主よ顕ち給へ          病みし一生を喜ばんため 生きていく上で病苦のために色々な制約や制限を受けてしまうということは本当に辛いことなのだと思います。 ましてらい病や難病などで苦しまれてきた方のお気持ちを思えば、私などが書けることがないようにも思われます。 でも家族を含め完璧に健康という人もまたいないからでしょうか・・やはり人間として共感できる部分はあるように思います。 >病みし一生(ひとよ)を喜ばんため どんなにつらいことでも、何か少しの光があれば、それがたとえどのような光であっても、喜びにかえられる・・・ ・・・そんな感じがしました。 耐え抜いた方の魂の一作だと思います。koala0305さんご回答どうもありがとうございました。

回答No.6

白玉の歯に染みとほる秋の夜の           酒は静かにのむべかりけれ  奇しくも質問者様と同じく若山牧水の句です。 生涯、酒をこよなく愛した牧水が25歳のときに詠った句だそうですが、  生粋なる酒飲みのその心情表現と云い、”至福”みなぎる情景描写と云い・・   わたしのような酒好きにとっては、まさに至極の一句です。  わたしの酒好きは親父譲りのようですが、この句を思うたびごとに、 毎晩ひとり手酌酒に舌鼓を打っていた、死んだ親父の背中が浮かんでくるのです。。。

gruyere
質問者

お礼

白玉の歯に染みとほる秋の夜の            酒は静かにのむべかりけれ 牧水至極のそして珠玉の一作ですね・・。お酒好きの人の心には格別に、そしてもしかしたらお酒を呑まない人の心にも染みとほる歌なのではないでしょうか。 ‘白玉の’は歯にかかる修飾語なのでしょうけれど、私にはなんだか歌全体にかかる言葉のようにも感じられて、お酒の透明感やある意味白さを強調しているような気がします。そして‘染みとほる’・・はこれ以上の表現があるだろうかと思います。 わいわい楽しく飲むお酒もいいですが、秋の夜には一人で呑むお酒もいいですね。それも決して‘寂しく’ではなく、‘静かに’・・・。 親とのつながりは、もので思い起こすことも多いかと思いますが、ひとり手酌酒を飲んで至福の表情を浮かべたお父様の後姿を思い出しながら飲むお酒はどんな味がするのでしょうか。 umenosukeさん、ご回答ありがとうございました。少し呑みながら・・読ませていただきました・・・。

  • 0tsubaki0
  • ベストアンサー率46% (21/45)
回答No.5

“ 瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ ” これは高校の授業で知ったのですが、中学校のときからずっと好きだった人と高校進学の際わかれてしまった、そのときの自分の境遇とシンクロしてしまって、どうにも忘れられない短歌となりました。 もうひとつ。 “ 君かへす 朝の敷石さくさくと 雪よ林檎の香のごとくふれ ” 北原白秋のうたです。これも恋愛のうたですが。 特に下の句がとても好きです。響きがすてきだなあと思いました。 雪も林檎も朝の光も真っ白できれいだけど悲しい情景が思い描かれます。 高校のとき、雪が降った日にふとこのうたを思い出して、こんな感じだったのかなあと思って以来、よく思い出します。

gruyere
質問者

お礼

0tubaki0さん、小倉百人一首からのご回答ありがとうございます。 “瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ” 何度読んでもいいうたですよね。怒涛のような滝川の流れが、恋愛のとめどない情念の気持ちを表していて・・・。そして‘あはむとぞ思ふ’という最後の言葉には強い意志を感じます。 いつもこんな胸の熱くなる恋をしていたいなぁ~♪と思いますね。 >中学校のときからずっと好きだった人と高校進学の際わかれてしまった これは、時々ありますよね~。(涙)「われても末に」どうなったのかなと少し気になりますが、滝川のような気持ちや時期が持てた事はきっと人生の宝物ですよね。 “君かへす 朝の敷石さくさくと 雪よ林檎の香のごとくふれ” 最初の「君かえす」のひとことにぐっと来てしまいました。本当はかえしたくないのだけれど・・・そんな熱い思いが込められているような気がします。 そのあと「さくさくと」「林檎の香のごとく」と軽めに仕上げられているところが逆に切なさを感じて・・・。帰って行く女のひとの後ろ姿が目に浮かびます・・。 >雪も林檎も朝の光も真っ白できれいだけど悲しい情景 この捉え方、とても素敵です♪。 ご回答を読んで北原白秋さんの歌をもっと知りたくなりました。どうもありがとうございました。

回答No.4

「咳をしても一人」(尾崎放哉) 特別好きというわけでもないのですが、 ついつい口をついて出てしまうので、いちばん馴染みの深い句です。 ええ、一人なので。

gruyere
質問者

お礼

Segenswindさん、ご回答どうもありがとうございます。 >咳をしても一人 これは自由律俳句というものでしょうか・・。 五・七・五或いは五・七・五・七・七のリズミカルな定型句ももちろんいいですが、この自由律俳句というのも魅力的ですよね。 咳の音が部屋に響き渡って、やはり一人なんだな~と実感させられる様子が思い浮かびます。 やはり読み手に同じ背景があると共感しやすいですよね。 はい・・私も一人なので・・・。

  • -chiffon-
  • ベストアンサー率39% (303/768)
回答No.3

万葉集の山上憶良の和歌 「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに まされる宝 子にしかめやも」 でしょうか。 中学時代に習ったとき、みんなでどれが好きかと話していたうちの一つですが、他の歌はすっかり忘れてしまったのに、これだけは常に頭に残っています。 もしかしてたびたび我が子を叱っているばかりの自分への戒めかも知れませんね。「この歌を忘れるな」と・・・。

gruyere
質問者

お礼

-chiffon-さん、ご回答どうもありがとうございます。 中学生の時に習って今も尚一番頭に残っている・・・ということは不思議な縁の感じられる本当に人生の歌という感じですね。 きっと-chiffon-さんの現在を暗示していたのかもしれません・・。 金よりも銀よりも優る宝として子供はあること・・また自分もそう思って育てられたんだなぁということを再認識させてくれる素敵な歌ですね。 「瓜食めば子ども思ほゆ、栗食めばまして偲はゆ・・」・・・山上憶良はその他にも子を思う歌をたくさん詠んでいるようでこちらも興味深いです。 千年以上のときを超えても尚、人の心を捉えて放さない万葉集をまた私もこの秋に味わいなおしてみたいと思いました・・・。ありがとうございました。

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  • 俳句と短歌

    俳句には季語があって五七五で、短歌は五七五七七で・・というのはわかるのですが、イマイチ違いがわかっていません。 俳句好きの人は、何故俳句を選んだのでしょうか?短歌ではダメなんですか?短歌好きの人も、俳句ではダメなんでしょうか? 間抜けな質問だと思いますが、教えて下さい。