旅行会社の違いって何が違うのですか？

質問

ツアーでフランスに行こうとしているのですが、
JTB,HIS などありますが違いって何なのですか？
社会的信用度ですか？
あんまり聞いた事のない企業の方が安いのですが、
何が違うのですか？
皆様教えてください

回答No.4

takamatsu · ベストアンサー

海外ツアーの構成要素として、「航空券代」と「現地費用」があります。

「現地費用」というのは、現地でのホテル代、バス代、食事代など。
これは、現地のランドオペレーターという、専門業者に依頼して手配します。
ＪＴＢ、ＨＩＳなどは、現地に子会社法人を持っていますので、そこが手配しますが、
彼らも、結局は、地元の旅行会社（ＭＩＫＩ、ＫＵＯＮＩ等）に、又手配をする事が多いです。
結局、ＪＴＢもＨＩＳも、他の旅行会社も、「現地費用」という点では、根っこは一緒になる事が多いです。
逆に言うと、ＪＴＢやＨＩＳなどは、利益分（中間手数料）が上乗せされるので、若干高くなる事があります。

一方「航空券代」。これは、日本国内で、各航空会社から仕入れます。
海外系の航空会社（エールフランス、ルフトハンザなど）の座席も、日本国内で仕入れます。
今までの送客の実績に応じて、値段や、良い便のブロック座席数が変わりますので、大手ほど仕入力が強くなります。
航空券代の値段は、まず「仕入値」という、座席１席あたりの値段があります。これは、国際法上、どこで買っても、基本は同一です。（航空券に印字される額です。）
これに対して、年間送客の「ニギリ」を行い、たくさん送客すれば、それだけインセンティブがもらえます。
このインセンティブを先に計算し、「仕入値」を下げて、販売する値段を決めます。（販売する値段を仕切値と言います。）
ですから、たくさん送客すればするほど、値段は下げられますので、大手の方が仕切値は安くできます。

仕入値－インセンティブ＝仕切値

インセンティブをどれだけ投下するかは、各旅行会社の裁量ですから、ＪＴＢなどは、利益を残したいため、ＨＩＳより高い値段設定になります。
特にＪＴＢは、ＨＩＳより平均年齢が高いので、利益を残さざるを得ず、勢い、ＨＩＳより割高になります。

ツアーを作る場合、この「現地費用」と「航空券代」をどう組み合わせるか、です。
安いツアーで回ると、おみやげ物屋さんばかり行くケースがあります。
これは、旅行客がお土産を買うと、おみやげ物屋さんから旅行会社にＫＢ（キックバック）が入る仕組みになっているからです。
安いツアーとは、このＫＢを先に見込んで、現地費用を赤字にしてツアーを組み立て、安くし、このキックバックで赤字を補填する収支プランを立てます。

現地でトラブルが起きた時、（テロ、ストライキ、事故、病気、その他）には、大手の現地支店がある方が安心ですが、その安心というのは、あくまで、ＪＴＢの社員がいる、ＨＩＳの社員がいる、というだけで
他のツアーでも、ＭＩＫＩやＫＵＯＮＩの現地社員が対応しますから大差ないです。

旅行業登録されていない、もぐり業者や、個人運営の旅行会社が作るツアーでは、事故が起きた時の補償の点では、問題がおきる場合もあります。
旅行会社は、とても薄利ですからね。

お礼

細かいお話や裏話などなど教えていただき本当に参考になりました
どうもありがとうございます