補足,ありがとうございます。
まず,先に書いておきますと,遠い将来の心配はありますが,今は,回復する見込みは充分あると考えられます。
ですから,20歳までの3~4年間が勝負だと考えてください。
ツムジ付近から地肌が見え始める薄毛(1masa1さんは「薄毛」だと思いますよ)の主原因は,「毛根の栄養不足」です。
ですから,毛根に充分な栄養を届けられるようにすることが大切になると考えられます。
そこで,アドバイスとなるのですが,正直なことを書けば,私は,1masa1さんを知りません。
ですから,考えられる原因とその対処方法を出来る限り書き出しますので,完全に出来ているものも含まれますが,ご了承してください。
栄養
1.栄養バランスのとれた食事
栄養は,どの場所にも均等に分配されているものではありません。
生命維持にとって重要な順番というものがあり,栄養は,その順位の高い場所から順番に分配されていき,髪の毛のようにその順位が低い場所には,その他で使われて残った「残りカス」がまわってくるようになっています。
また,栄養バランスとは,すべての栄養が同じ量になるように摂取することではなく,それぞれの栄養に設定されている「所要量」(1日に摂取するべきだと定められている量)があり,すべての栄養が所要量をクリアするような食事をすることが大切になります。
というのは,栄養それぞれの所要量に対する割合が最低のものと同じ割合だけ使われ,残った分は,一時ストックされたあと,体外に廃棄されてしまうからです。
例えば,最低の割合が110%でしたら,それぞれの栄養は,それぞれの所要量に対して110%分が使われたあと,残りを一時ストックして,そのストック期間が過ぎると体外に排出してしまうと言うことです。
この例のように,110%でしたら問題はないのですが,もし,最低の割合が80%だった場合,最低だった栄養以外がすべてそれぞれの所要量を遥かにクリアしていても,80%分だけが使われ,あとは捨てられてしまうのです。
ですから,髪の毛に必要な栄養をがんばって摂取していても,髪の毛のは不必要な栄養でも所要量を下回っていますと,髪の毛に必要な栄養まで不足しているのと同じになってしまうため,栄養バランスというのはたいへん大切なのですよ。
ということで,1masa1さんの場合,高校を卒業するまでは,食事を作ってくれる人に栄養バランスのとれた食事を作ってもらえるようにお願いし,高校卒業後は,自分自身で,栄養バランスのとれた食事を心掛けるようにしてください。
といっても,実は,毎日の食事で栄養バランスをとるのは,栄養士でも至難の業だそうです。
そこで,「一昨日,昨日,そして今日の3日間で,それぞれの栄養が所要量×3をクリア出来る食事」を心掛けるようにしてください。(または,お願いしてください)
2.買い食いは,ほどとほどに
買い食いは厳禁という話ではありません。
16歳ですから,帰宅途中,お腹がすくこともあるでしょう。
私も経験がありますから,それはよくわかります。
しかし,いくらお腹がすいたからと言っても,夕飯を食べられなくなるほど,または,夕飯を残してしまうほど,買い食いをしてしまいますと,せっかく,苦労して食事を作ってもらっても,それが無駄になってしまいます。
ですから,お腹がすいているのを我慢してしまいますと,ストレスになりますから,買い食いはOKですが,小腹を満たす程度に,つまり,少しだけにしておくようにしてください。
もちろん,買い食いをしていなければ,これは関係ありませんけどね。
3.極端な好き嫌いは改善する
少しくらいの好き嫌いはOKです。
しかし,野菜はまったく食べられないとか,肉の類は全部ダメなどというような「極端な好き嫌い」は,絶対にダメ!です。
肉類の中でレバーだけはどうしてもダメとか,野菜の中でセロリが苦手などというように,多少の好き嫌いでしたら,別の食品で充分栄養を摂取することが可能です。
しかし,肉でなければ摂取出来ない,または,非常に摂取しにくい栄養というものがありますし,同じように,野菜でなければ摂取出来ない,または,非常に摂取しにくい栄養というものがありますので,野菜だけを食べていても,または,肉だけを食べていても,ほとんど摂取出来ない栄養が出来てしまうのです。
これでは,栄養バランスも何もあったものではありません。
そこで,極端な好き嫌いをしている場合は,多少我慢して,どの食材も1度は口にしてみてください。
極端な好き嫌いをしている人は,たいていは,食わず嫌いだそうですので,一度だけでも口にして好き嫌いを判断するようにしますと,意外と,なんとか食べられる食品が見つかるものなのだそうですよ。
そして,実は食べられるんだという食品が見つかりましたら,それを食べるようにして,苦手だった食品になれるようにしてください。
そしてまた,そうすることで,少しずつ,今まで苦手だった食品の中で食べられる食品が増えるようになると思いますよ。
なお,嫌いなものを食べるというストレスがありますが,これは,仕方がないものとして受け止めてください。
4.よく噛んで食べる
「日本人は,咀嚼(「噛む」ことです)不足」だそうです。
現代人の咀嚼回数は,10分間610回だそうです。
戦前の半分,卑弥呼の時代と比べますと,約1/6にしかならないのだそうですよ。
610回の咀嚼というと多く感じるかもしれませんが,一口分にすると,10~15回程度でしょうか?
ほとんど噛まずに飲み込んでいることになります。
あまり噛まないで飲み込みますと,飲み込んだ食べ物は細かくならないため,口の中の消化液である唾液や,胃の中の消化液である胃液などと充分に反応しなくなり,消化不良と言っても良い状態になってしまいます。
そのため,食べたものから充分な栄養が分解されず,体内に吸収される栄養が不足してしまうようになるのです。
髪の毛の材料は,体内に吸収された栄養ですから,これでは,毛根が栄養不足になっても仕方がありません。
ですから,口にしたものは,よく噛むようにしてください。
「お米(ご飯)は八十八回噛みなさい」とは言いませんが,口にしたものは,出来る限り,平均40~50回は噛むようにするべきでしょう。
5.「だけ食い」は厳禁
「だけ食い」とは,「1つの食材'だけ'を食べ続け,その食材を全部食べ終わらないと次の食材を食べはじめない食べ方」のことです。
このような食べ方をしていますと。口や胃の中で充分食材が混ざり合わないためか,例えよく噛んで飲み込んでいたとしても,栄養の吸収が悪くなってしまいます。
ですから,もし,「だけ食い」をしている場合は,「汁物>おかず>主食>汁物>おかず>主食>・・・(以下,繰り返し)」といった「三角食べ」やこれを応用したような食べ方をするようにしてください。
6.食事開始時刻をほぼ同じにする
これは,たぶん,出来ていると思いますが,高校を卒業したあとのこともありますので,書いておきます。
食事開始時刻をほぼ同じにしますと,その時刻が近づくことで,胃腸の蠕動運動が始まるようになり,かつ,唾液や胃液の分泌量増加がはじまります。(私は,これを「食事の準備が出来た」と言っています)
しかし,もし,食事開始時刻がバラバラですと,食事をはじめませんと,胃腸の蠕動運動が始まらない上に,その運動が弱く,また,唾液や胃液も食事をはじめませんと,分泌量が増加しはじめない上に,その増加量も充分ではなくなってしまいます。
つまり,ほぼ同じ時刻に食事をはじめませんと,例え,よく噛んで,かつ,だけ食いを絶対にしないように食べていても,消化液の分泌量が少ない上に,胃腸の蠕動運動が弱いために,消化不足になってしまうのです。
ということで,出来れば,高校卒業前と同じ時刻に食事を始められるようにしてください。
なお,その時刻の前後30分ずつのズレであれば,食事の準備は出来るので,問題はないといわれています。
また,1週間に1~2度程度であれば,といっても,毎週2度もズレるのは困りますが,まぁ,そのくらいなら,OKだと考えていますよ。
7.ストレスを積極的に解消
ストレスを感じますと,全身の血管が収縮します。
毛根を含め,全身に栄養を届け,老廃物を受け取っている「毛細血管」になりますと,中を流れる血液がなくなってしまうほど,収縮します。
また,小腸が吸収した栄養を受け取っているのは,初潮のまわりにある「毛細血管」ですので,ここも,中を流れる血液がなくなるほど収縮しますので,小腸は栄養の吸収をストップしてしまいます。
そして,血管の中の血液量は変わらないのに,血管が収縮して血管内の体積が減少してしまいますから,血圧が急上昇してしまいます。
血圧が上昇,つまり,高血圧のままですと,いろいろと問題が出てしまうため,血液内の水分を血管の外へと,徐々に出していき,ゆっくりと血圧を下降させ,ある程度,血圧が下降しますと,ストレスが「自然に」解消されます。
ストレスが解消されますと,血管は元の状態まで拡張するようになり,毛細血管内にも血液が戻ってくるようになります。
ですから,もし,ストレスを積極的に解消していませんと,ストレスを感じてから自然に解消されて血管が拡張するまでの間,小腸では栄養が吸収されない上に,毛根には栄養が届かなくなってしまうのです。
ストレスの弊害は,もちろん,これだけではありませんで,ホルモンバランスの崩れや濃度の高い血液になることから起こる病気などの原因にもなってしまうのですよ。
ですから,「ストレスは,万病の元」と言っても良いのではないかと考えています。
ちなみに,恐怖心や悩み,怒り,他人へのイジメなど,すべて,ストレスです。
余談ですが,他人へのイジメが面白く感じてしまうのは,このストレスが強すぎてしまうため,精神を保護しようとしてドーパミンという愉快になる成分が脳内に分泌されるため,逆に楽しく感じてしまうようになるのですよ。
絶叫マシーンなどに乗って楽しく感じるのも,同じ理由からです。
このドーパミンが自由に分泌出来るようになればいいかもしれませんが,それは絶対に無理な話ですから,ストレスは積極的に解消するに限るのです。
そこで,ストレスは積極的に解消する方法ですが,まずはなんと言っても,「気持ちの切り替え」をすることです。
ストレスになった原因を忘れてしまうことで,ストレスは簡単に解消出来てしまうのです。
しかし,これは,ある程度の慣れが必要ですし,また,苦手な人もいます。
ですから,別の方法も考えておくと良いですね。
別の方法のヒントとしては,「血圧が下降しますと,ストレスは解消される」と言うことです。
高血圧症の治療というのは,高すぎる血圧を下げることなのですが,これを一番簡単に実現出来るのは,血管を拡張することだそうです。
血管が拡張しますと,血管内の体積が増えますから,血圧も下降するというわけです。
ということで,ストレスを積極的に解消するには,血管が拡張するようなことをすればいいと言うことになります。
1masa1さんは,まだ,未成年ですから,疲労(=ストレス)にならない程度に軽い運動(例えば,散歩など)をするようにしてみてください。
また,これは20歳を過ぎてからの話になりますが,適量までのアルコール摂取(適量は,「2500÷アルコール度数」で求めてください)も血管拡張作用がありますから,ストレス補解消することが出来るようになります。
ただし,医師からアルコール摂取を止められている人やアルコールに弱い人,そして,未成年者のアルコール摂取は,逆にストレスとなりますから,絶対にやめてくださいね。(そうじゃなくても,未成年者のアルコール摂取は,法律で禁止されています)
その他,疲労しない程度に趣味の世界にはいる,ノドを痛める(=ストレス)ことがない程度に大声を出したりカラオケなどで歌ったりすることなど,いろいろとストレス解消法はあると思いますから,1masa1さんにあったものを見つけるようにしてくださいね。
8.タバコは吸わない
未成年者の喫煙は,もちろん,法律で禁止されています。
しかし,成人になって喫煙する可能性があるかもしれませんので,一応,書いておきます。
「喫煙=ストレス」です。
また,喫煙になれてしまいますと,喫煙も禁煙もストレスになってしまいます。
もっとも,禁煙のストレス(タバコを吸わないストレス)は,禁煙が次第に慣れることの出来るものですので,喫煙という習慣性のあるストレスよりは「まだ,良い」と考えるようにしてください。
まぁ,タバコを吸おうとしないことが大切ですね。
体内に吸収された栄養は,毛根で活用されませんと,当たり前のことですが,薄毛の予防と改善は出来ません。
そこで,体内に吸収された栄養を充分活用するためには,睡眠が大切になってくるのです。
というのは,睡眠という時間は,体の修復と成長(成長には,毛根(髪の毛)の成長が含まれます)をしている時間だからです。
1.起床時刻を毎日同じにする
睡眠で一番大切になるのは,睡眠リズムです。
また,その基点となる起床時刻を,休日も含めて,毎日同じ時刻にする必要があるのです。
というのは,毎日同じ時刻に起床していますと,起床の約15時間後に,体の修復と成長に必要な「成長ホルモン」の分泌量が増加をはじめるからです。
また,成長ホルモンが充分活用出来るまで増加するのは,毎日同じ時刻に起床している場合で,増加開始から約1時間後に,つまり,起床の約16時間後(逆に言えば,起床の約8時間前)になります。
しかし,逆に,バラバラな時刻に起床していますと,成長ホルモンの分泌量増加は,就寝後になってしまい,また,その増加率も小さいため,活用出来るまで増加するのに時間がかかってしまう上に,活用出来るか出来ないかギリギリまでしか増加しない場合があるのです。
そのため,体の修復と成長にも時間がかかりすぎてしまい,場合によっては,毛根が成長する時間がなくなってしまうことも充分考えられるのです。
ですから,休日も含めて,毎日同じ時刻に起床することが大切になるのですよ。
といっても,厳密に同じ時刻と言うことではないと思われますから,「ほぼ同じ時刻」に起床するようにしてください。
ただし,朝寝坊は厳禁です。
2.「8時間睡眠」のススメ
目覚めすっきりと起床しませんと,活力が生まれにくいことはもちろん,実は,ストレスを感じるようになるのです。(眠いけど起きなければならないストレス)
ですから,目覚めはすっきりさせたいものです。
目覚めをすっきりさせるには,ノンレム睡眠とレム睡眠の切り替え時に起床するようにすると,すっきりと目覚めることが出来るといわれています。
ちなみに,ノンレム睡眠もレム睡眠も,90分ずつで切り替わっていると言えるようです。
また,実は,毎日同じ時刻起床している場合ですが,就寝してから最初のノンレム睡眠を迎えるまでには,約30分という時間が必要になります。
ですから,
30分+ノンレム睡眠(1時間30分)×a+レム睡眠(1時間30分)×b=睡眠時間
(bは,「b=a」または「b=a-1」とします)
という計算式が成り立ちます。
また,1のところで書いたのですが,成長ホルモンの分泌量が充分活用出来るまで増加するのは,起床の約16時間後です。
逆に言えば,(本当はおかしな言い方なのですが)起床の約8時間前ということになります。
そこで,上の式で「a=3」として,「b=a-1」を採用しますと,
30分+ノンレム睡眠×3+レム睡眠×2=8時間
となり,成長ホルモンの分泌量が充分活用出来るまで増加した頃に就寝しますと,目覚めもすっきりすることになります。
ちなみに,毛根の成長は,毎日同じ時刻に起床している人の場合で,就寝後約3時間経つ頃に始まるようですよ。
最後に,健康な髪の毛は,健康な体に生えます。
また,健康な人の場合,20歳前後までは成長期ですので,髪の毛も太くて硬いものへと成長していきます。
そして,成長期を過ぎますと,老化が始まり,髪の毛は,生え替わるたびに,目では確認出来ないくらいですが,以前よりも細くて柔らかい髪の毛が生えてくるようになります。
ですから,20歳までにどれだけ太くて硬い髪の毛にすることが出来るかが,将来,ツムジ付近から地肌が見え始めるハゲや薄毛に悩まなくて良くなるか,勝負の分かれ目になるのです。
ですから,16歳の1masa1さんの場合,あと3~4年間が勝負というわけです。
そのためには,食事や生活などを改善していくことが大切になってくると思いますよ。
ただし,無理は,新たなストレスになる可能性が高いですから,とりあえず,出来る範囲からはじめ,その範囲を少しずつで良いですから,広げていくようにしてくださいね。
といっても,極端な好き嫌いをしている場合は,それの改善はすぐに始めなければならないと思いますよ。
髪の毛の状態を改善するには,時間がかかります。
ですから,気長に取り組むことも大切ですよ。
お礼
大変そうですが、やれることからやっていきたいと思います。丁寧な回答ありがとうございました。