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自衛隊は軍隊?

patriot1980の回答

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回答No.12

No.6のakamanboさんがおっしゃっていたように、どういう文脈から「軍隊」と判断するかどうかによって、答は変わってくるかと思います。装備、組織、法律、歴史等、様々な文脈で語れると思います。 一応、(1)法律と(2)歴史の文脈でお答えしたいと思います。 (1)法律の視点から見た自衛隊 → 国際的に見れば「軍隊」、国内的に見れば「自衛隊」 自衛隊はtoyboxさんがおっしゃっているように、国際法上の地位は「Regular Armed Forces(正規軍)」の1つとして認識されています。従って、護衛艦が外国の港に入港すれば治外法権が認められます。代わりにというわけではありませんが、仮に自衛隊が戦場へ行けば「戦闘員」とみなされ、敵国からすれば攻撃の対象としてもかまわないのです(無抵抗の非戦闘員を攻撃するのは国際人道法違反となります)。 しかし、日本では「軍隊」とは呼んでおらず、他の行政と同じ扱いになっています。が、他の省庁とは異なるヒエラルキー構造(指揮・命令という要素)を自衛隊法と防衛庁設置法で規定されています。「自衛隊は自衛隊。軍隊でもなく警察でもなく」というのは、日本の国内法という視点からすると、正解なのかもしれません。 (2)歴史の視点から見た自衛隊 → 自衛隊は警察 先に述べた国内法の話ですが、自衛隊法と防衛庁設置法(一般に防衛2法と言う)が最初に作られた時、作ったのは旧軍の関係者ではなく、旧内務省の官僚が多かったと言われています。したがって、極めて警察的な発想を起点にしていることも事実です。また、自衛隊は当初、警察予備隊として設立され、保安隊、自衛隊へと改組されました(海上自衛隊については、海上保安庁下の海上警備隊、保安庁下の保安隊、防衛庁下の海上自衛隊)。警察予備隊の当時の任務は、外国からの直接侵略への対処を目的としたものではなく(直接侵略への対処は駐留米軍が行っていた)、間接侵略(内乱など)への対処を主たる目的としていました。まさに、警察の「予備隊」だったわけです。そういう歴史的経緯と、行政における自衛隊の位置づけを考慮すると、自衛隊は未だに「警察」か、あるいは「警察の延長」と言う人がいるのも納得です。

alsomitra
質問者

お礼

お答えありがとうございました。発足当時の、警察予備隊としての扱いが残っていても、時代とともに、中身等が変化し、国外で軍隊として扱われるので、2つの捉え方が出てくる。ということですね。

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