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溶接構造のイケールの熱処理について

noname#230359の回答

noname#230359
noname#230359
回答No.3

> 溶接構造のイケールを熱処理し強度UPさせたいのですが の記述が大前提であれば、 Q1 熱処理は強度(≒硬度)を上げるためか、応力を除去するためか? A1 熱処理は強度(≒硬度)を上げるためです。 Q2 一般的に材質は何を使用するのか? A2 S45C若しくはS55C位でしょうか。 熱処理し強度UPさせる必要のない物の材料は、SS400(一般構造用圧延鋼材)です。 S45CやS55Cは、“機械構造用炭素鋼鋼材”です。 Q3 工程は? 「溶接→熱処理→平研/孔明け」or「溶接→平研/孔明け→熱処理」 精度の高い孔明け加工等した後に熱処理すると寸法が狂いそう 硬度が高いとフライス加工ができないのでは? A4 貴殿の記述の通りですが、 S45CやS55Cの焼き入れ/焼き戻しの硬度は、あまり高くなく、ハイスの工具にて加工が できるので、熱処理の後に加工します。 (平研は、硬度が高い状態での加工目的でなく、見た目/表面粗さを良くする目的) 加工を容易にするために、S55CよりS45Cを採用する事が多いです。 (S45CやS55Cより炭素の含有量が高いS60Cは、熱処理で硬度が高くなり、より強度UPと なるがフライス加工が難しくなるし、炭素の含有量が低いS40CやS30Cでは熱処理で 硬度があまり高くならず、フライス加工は容易にできるが、強度アップはあまり望めなく なるので、S45Cが最適で もう少し強度UPが必要ならS55Cと選択しています。) でも、弾性係数(バネレート)は同じなので、荷重に対する変形量は変化しません。 より大きな荷重に耐えれるだけです。 Q4 図面への記載方法は? 硬度指定?、熱処理条件指定? A4 図面への記載方法;焼き入れ/焼き戻し 硬度指定;S45Cの場合はHRC20~25、S55Cの場合はHRC25~30 熱処理条件指定;前述の2項目で、特に指定しなくても対応をしてくれます Q5 熱処理はどのような釜になるのか? A5 あまり大きくはないイケールなら、熱処理業者さんの持っている炉で充分です。 詳しくは、発注時に熱処理屋さんに確認してみて下さい。 最後に、熱処理の基本とS**C材のURL資料を添付します。 訂正と追加記述します。 Q3 工程は? 「溶接→熱処理→平研/孔明け」or「溶接→平研/孔明け→熱処理」 精度の高い孔明け加工等した後に熱処理すると寸法が狂いそう 硬度が高いとフライス加工ができないのでは? A4 ⇒ A3 (訂正) 貴殿の記述の通りですが、…… 小生が若い頃は、イケールの市販品も少なく、高価であったので、所属の会社で製作を していました。 そして、材料がSS400が殆どでしたが、大きな横荷重の負荷が掛かる場合は、S45Cや S55Cを使用して製作していました。 また、加工は、 溶接 ⇒ 前(荒)加工 ⇒ 熱処理 ⇒ 仕上げ加工をしていたと記憶しています。 * 前(荒)加工;取付面加工、取付穴加工、位置決め(ロケーション)の下穴加工 * 仕上げ加工 ;取付面仕上げ加工、位置決め(ロケーション)の仕上げ穴加工 の内容で。 因って、研削は社内で使用するので、不必要と製造にて判断して、その様になりました。 小生が以前所属していた会社では、S45CやS55C以上の高剛性イケールが必要なら、 大きさや板厚を見直しする。 図面を利用し、少し強度アップする場合にS45CやS55Cのイケールを使用する事になって いました。(言わば、苦肉の策、救済策としての使用のみでした) 以上が補足です。 貴殿の使用条件に則して、運用下さい。 イケールは、取付の支基(支えの基準)です。 因って、焼き入れ/焼き戻しの熱処理の他に、充分に溶接時等の歪み取り熱処理を 行なう必要があります。(特に、精密イケールの場合) その場合は、大前提が異なるので、前述の内容と少し異なるケースがあります。 特に、熱処理の記述方法が。 回答(2)の内容は、書籍や文献での比重が高い傾向があるようだ。 でも、実際の会社や現場での運用には、少し温度差がある。 それを利益に繋げている会社も多い。 それを誤りとか、知識不足とか、…とか、記述する事の方が愚かな事。

参考URL:
http://www.netushori.co.jp/story/index.html http://www.kikaikaihatu.com/data/20090316dat.htm http://www.tokkin.co.jp/mat
noname#230358
質問者

お礼

工程の話、深く納得できました 参考にします 有難うございました 他の方の回答を見ても板厚を上げ低炭素鋼を使用した方が 良さそうですね 今はスペースに余裕があるので板厚を上げてみます

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